Rosa Guitarra

ギタリスト榊原長紀のブログです

遊びっぱなし先生

2009-08-09 | 竹斎先生

「あれ~ 先生

そんなとこにいたの?」



「なんかして遊ぼうか?」







うへへ

じゃぁ



せ~の!







両手離しっ!




ケケッ








もう一回、見せてあげよっか





はっ!


ほっ!


きゃっきゃっ


じゃ、一気に






それっ!


ふわ~


ブ~ン


飛行機みたい


グラッ


ばたばた


不時着~


ちょっと疲れたよ
横になろっかな






横になったら早速今日も歌うか




♪お”~♪ まずは低音


♪おぁ~♪ 中音域


♪てぃ~~ぃ♪ 高音


♪憂い♪


♪勇み♪


♪怒り♪


♪悲哀♪


♪喜び♪


♪場所が変わっても歌う♪


♪歌うっ♪



グラッ
おっ..地震..


関東一円は平将門の巨大な霊が支えてるから大丈夫なのさ


あっ..やっぱ恐いっ


都内、震度4か..








地震もおさまったみたいだから今度は布団で遊ぶかな





今日はこいつを使って遊んでやろう


味はどんなかな...ぺろっ


こいつを右手に持ったまま


サッ...


ケロッ
コルゲンくん


両手に意識を集中するのさ


ケロヨンを落とさないようにしながらペロペロするんだ


両手を落とさないようにテレビだって見ちゃう


え~いもう


ポイッ


こいつらはもう飽きたのだ






やっぱあれだな...











昨日のリベンジだ


今日こそガッチリつかまえたっ
ガブッ


やったぁ~







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名前

2009-08-09 | 竹斎先生





妙に大人っぽい顔になってきたこの男は






ここ1週間くらい、自分の名前を呼ばれると
認識して返事を返すようになってきた










寝かされてる時先生は、だいたいこんなふうにこっちを見ている





こういう時に名前を呼んでみると









こんなふうに笑う






じ~.......













また名を呼ぶと









笑う






何度も名前を呼んでは話しかけてるうちにご機嫌になって



歌い出す







先生は、いただきものの、このオモチャがちょっと気に入ってる



つかみたいんだけど難しくて



ぷるぷるぷるぷる



かぁ~~っ  くそ~



名前は覚えたんだけど
手はまだ上手くいかないよ






そして父と母は
結婚して、もう1年経ってしまった









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yume

2009-08-09 | ギターの栄養


交通網が破壊されないくらいの
怪我人が出ないくらいの
夏の大雨って、イイ

僕は待ち合わせ場所に早く着き、車の中から気楽に外を見ている

人は皆 傘の中で体を小さくして
少しでも濡れないように意識を働かせて歩いている

広重の五十三次の
どこだったか、、雨の宿場の図と同じ感じがする


傘の中で体を小さくして 横断歩道を渡り
前の人を押さないくらいに
だけど間が開かないような間隔をとりながら、
少しでも早く地下鉄の駅まで辿り着きたい人の列からは、妙な規則性が生まれ
一人一人からは人間ぽいエゴが感じられない

なんだか餌を運ぶアリンコの列みたいに見える

それか水牛の群れが黙々と河を横断するような

とにかくいつも感じる人間とは違う雰囲気
そこにホッとする


でもちょっとでも小降りになると もう エゴの一分子が横断歩道じゃない場所を
何やら高ぶった気を充満させながら横切る

ああもうダメ

広重じゃなくなっちゃいそうになるところをかろうじてスーッと自分を後ろに引く

そうすると横断歩道じゃない男もまたスーッと絵の中に収まった




昼間、誰も居ない家で
生まれる前から現在まで携帯で撮った息子の写真を見ていた

まだ4ヶ月半という短い時間

だけど何世代もずっと繋がってきた長い時間も感じずにはいられない

悠久の時の流れの中で今さら自分がやらなくても先人達が残してくれた言葉や知恵に触れ
噛み砕いて自分のものにするだけでも人生は短すぎる

自分が何か提示出来る事は無いだろうか、と考えるが
考えはグルリと一周して、まわりを見ると元の場所に居る
結局 答えはいつも出ない

俯瞰するとは、答えの無いことを知る事

僕等は感じる事しか出来ないと知る事


ただ生きてることを 潤いをもって営みたいだけなのだ

狂言でななく




雨に降られ服が濡れても一秒を急いで苛立つより
いっそ傘など捨てて濡れてみたほうがいい



映画や書の中だけでなく日常にも絵を



自分がそこに描かれていてもいなくても
美しい絵を日常に







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会合嫌いの理由

2009-08-06 | ギターの栄養


実家の壁は自分で塗った白い壁だった

その白をボーッと見ながら、どれくらいトリップしたか

そしてそういう時間が僕の音楽にとってどれだけ大切だったか


トリップとは観念世界に遊ぶ事で
僕にとって音楽をやるためのガソリンなのだ

楽器演奏のためのメカニカルトレーニングも
僕は観念世界の中でやる

ドレミファソラシドと弾きながら
色やら感情やらと合体させてゆくわけなのだ



それが1年前に引っ越して環境が変わり、そういう役を担う「壁」を失ってしまった


トリップ出来ない苦しさと育児の現実的な負担が重なって
僕の音楽活動はかなりの危機に面していた

そのわりにゃ良く本番やった方だよ、なんて思う



それが最近、部屋を整理して「白壁」の代りを作った

それは夜の間、スタンドの灯りだけで過ごすことから生まれる
ただの「暗い壁」


この暗い壁を見るともなくボーッと見ながら
また無限の観念世界を徘徊できるようになった


実家の白壁にしても、今の暗い壁にしても
僕は向こう側にくぐり抜けたいだけだから
そいつらはただの「入り口」にすぎない

その入り口は、お金をかけずとも
ちょっとしたバランスを整えてやるだけで生まれる


そして入り口は他にもいくらでも見付かる

たとえば夏のアスファルトに立ち上る蜃気楼なんかでもいい

雪の積もる静けさでも、雨の降る音でもいい


なのに人間を相手にすると、急に見付かりづらくなる





相手の瞳の奥を長時間
ボーッと見て過ごすようなことは
恋人でもなければなかなか許されぬ光景だからだ


だから人と会うのがつまらない



男女かかわらず相手の瞳の奥を長時間、見入って
しかも会話などしないでも良いのなら

僕は人と会うことが好きになるだろう














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謝罪

2009-08-06 | ギターの栄養

今日、ある大切な人から謝罪を受けた


それは「ごめんなさい」とか
「いつぞやは私が悪うございました」とかいう類いのものではない



謝罪的な言葉は一切使われず
使われた言葉も直接僕に向けられたものではなかったが
その本質は明らかに僕へ向けられたものであり
更にそれは僕を通り抜け光のある方へと向かっていた



「謝罪」という行為が真に存在しうることが出来るとしたら
こういう形しかないんではないだろうか





瞬時にそう感じた僕の中で

静かに 静かに

清々しい思いがした






深い場所に刷り込まれた苦痛に

普段、
人間だから、不完全だから、仕方ないのだと思おうとしている部分に
それは届き


それを投げかけた人が僕より先にこの世を去ったとしても
そのメッセージは僕の中に残り

僕を正しい方へと導いてくれるだろうことを
痛いくらいに本能が察知している



真に喜ばしい事とは
こんなふうに静かなものなのかもしれない













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脱水注意報

2009-08-06 | 竹斎先生



しゃぶしゃぶ...


今日も、蒸し暑いですね










あぢ~




雲...





足...




雲...




...







ハッ..










カハッ...







オ”ェ~ッ


だ..誰か..

の..飲み物をくれ..










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発育

2009-08-04 | 竹斎先生
親が不調だってなんだって
とにかく スクスク 子は育つ



オレは今日も元気だぜ









ムンッ


ググッ


ぁぁぁぁあああっ


りゃ~っっっっっ!


「あぶないっ!落ちる落ちる!」





....








「こいつ...驚かせやがって...落ちるかと思ったじゃないか」
「もう、安全ベルト、意味ないね」
「背筋だけじゃなくて腹筋も付いてきてるから自由自在だし」
「何見てんだろう?」





ソ~ッ....








この角度から下見たの初めてだよ、オレ


なんだ?これ


サッ!


ペロペロしてみたい...
お口んとこまで持って来て...





......








やっぱ、汚いからやめたっ


ねぇ、そっちの緑の食ってみたい











なんだこれ?
近くで見たらあんなり美味そうじゃないな...







あっ
オレの知らない間に座布団敷いたっ..



あ~ん
これじゃスリルが無くなっちゃったよっ




もう機嫌悪くなったもんね






こんなっ


タオルなんてっ


こ~してっ


バサッ


ブハッ
息出来ねぇっ


あ~んあんあん


えっく えっく










今日も大暴れしたね~先生



うつ伏せになった背中を撫でてたら
いつの間にか寝ちゃった





背骨の両脇には
前には無かった細い背筋が2本
コリコリしていた


坊主刈りの後頭部に吹き出した無数の汗の玉


1歳くらいになれば綺麗になちゃうホッペタの吹き出物


まだ爪が薄いから、引っかくと付いちゃう何本もの顔の切り傷


鼓膜が痒くなるような泣き呼び声


そういうものに触れているうちに
否応無しに浄化されてしまう




もうすぐ歯が生えてくるんだろうか...
ムズムズするのか、大人が飲んでる氷入りのカップなんかを
すごい力で引き寄せて
その淵をゴリゴリ噛んで離そうとしない

氷も舐めちゃう


抱かれると、その胸に顔を埋め、そして顔を出す
顔を出した時に、こちらが笑うか様子を伺っている
大人が仕掛けるのではない、自分から仕掛けてくる「居ない居ないバァ」を
ここ数日やり始めたり


2日前に親戚が遊びに来て
5歳と9歳の姪ッ子ちゃんに抱っこしてもらった


生まれて6週間で強行に山形に連れていったこともあったが
こういうイベントがあるごとに、その後すぐ新しい動きをするようになる


自分では立つ事も出来ない
立たせてもまだ、よたよたして言葉も通じないわけだが
先生は、イベントが新しい刺激を運んでくれる度に
猛烈に細胞分裂しているのだろう













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居場所

2009-08-02 | ギターの栄養


14の星は描けず

居場所を見失う



日々、小さな波動で十分と感じる耳が
大きな波動を拒絶する

拒絶することに鋭角的になる



その鋭角が、自分で煩い






垂直な壁のデコボコに、剥がれるほど爪を立てるが
ゆっくり滑りながら
限りなく沈んで行く




その爪が、半分剥がれ
滲んだ血液を「音楽」と受け取って涙してくれた人も居る




ただ僕は


もうしばらくは


浮き上がれない









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