今日、ある大切な人から謝罪を受けた
それは「ごめんなさい」とか
「いつぞやは私が悪うございました」とかいう類いのものではない
謝罪的な言葉は一切使われず
使われた言葉も直接僕に向けられたものではなかったが
その本質は明らかに僕へ向けられたものであり
更にそれは僕を通り抜け光のある方へと向かっていた
「謝罪」という行為が真に存在しうることが出来るとしたら
こういう形しかないんではないだろうか
瞬時にそう感じた僕の中で
静かに 静かに
清々しい思いがした
深い場所に刷り込まれた苦痛に
普段、
人間だから、不完全だから、仕方ないのだと思おうとしている部分に
それは届き
それを投げかけた人が僕より先にこの世を去ったとしても
そのメッセージは僕の中に残り
僕を正しい方へと導いてくれるだろうことを
痛いくらいに本能が察知している
真に喜ばしい事とは
こんなふうに静かなものなのかもしれない