Rosa Guitarra

ギタリスト榊原長紀のブログです

2013/7/27//旭川 JAZZそば放哉

2013-07-27 | 参加ユニット『Duo LIBRA』



窓の外からカラカラという音がずっと聞こえていたので気が付いた
目の前にずっと停まってる電車はディーゼルだったんだ
路線に電線が無い

目の前の線路やディーゼル車や
十分に快適だった部屋の扇風機



こういう物たちがこの宿泊の雰囲気を何気に盛り上げてくれた




11時半出発
また昨日のラーメン屋
だるまやへ
このツアー初のリピート



車中
「でも旭川ラーメンてのも有名なんでしょ?」
と僕

和泉氏
「でも今日の会場はお蕎麦屋さんなんですよね
ジャズ蕎麦屋さん
まぁだから明日の移動し初めに旭川ラーメンを食べるって手はありますがね」

中村氏
「明日はあまり時間の余裕は無いです
昼間の公演ですから」

和泉氏
「ラスト苫小牧トマティ―ヨですね
トマティ―ヨ(泊まっていいよ)と言われても東京に帰るわけですよ」


だるまや到着

食べ物に向かう和泉さんは常に早足です




中村氏は今日もドロラーメン

和泉さんは
オレ塩ラーメン
プラス玉子かけごはん
僕は
えび塩ラーメン



スープは海老味噌を溶かし込んだような淡いオレンジ色
海老の殻を煮出したようなしっかりした風味で絶品でした

この店はどのラーメンを頼んでもはっきり個性があって美味しい

「東京にあったら2日にいっぺん食べちゃいますね」と和泉氏




12時10分
改めて旭川へ向けて出発
しばらくの間
左手にオホーツク海を見ながら走り徐々に内陸に入る





広大な風景が広がる中に 墓地があった




空は良く晴れ
ずっと蝉の鳴き声が聞こえている









丘陵地帯を抜けて北見の町に入る





7月の北日本ツアーも
あと2本

マラソンでラストスパートをかけるように攻めながら
しっかりラスト2本を務め上げて良き幕を降ろしたい







13時
旭川まで156キロ


大きな北見の町を抜ける
畑の中を走る単線の可愛い踏み切り




13時半
前方に見える形の良い山は何山だろう







13時45分
建物はほとんど見えなくなり道は緑の中を








14時
旭川まで95キロ

普段
肩凝りをしないと言っている中村氏が
運転しながら肩首を回している
疲れがたまっているのだろう

後部席の和泉さんは珍しく鼾をかかず静かに眠っている

僕は黙って携帯で旅日記をメモっている





14時10分
石北峠茶屋でトイレ休憩





皆がやりがちなことをやってしまった





ここからは下り






長いトンネルを抜けると層雲境温泉郷







15時
旭川紋別道路に乗る
目的地まであと50キロほど









15時10分
石狩川横断して
すぐに比布北
比布と書いてピップと読ませるのか




。。。


15時45分
眠ってしまっていたようでホテル着いてました

30分でも仮眠出来ると楽になる





16時半
会場へ出発
今日の会場は旭川JAZZそば放哉さん







到着して今日は持ち込みのPAを使う

組み上げてバランスを取り始めると
自分ちに帰って来たような安心感

ここ2日間
お店のPAを使わせていただき
どちらも良い音でしたが
やり馴れたシステムだとやはり安心

プレイでの微妙な出し引きなども自然に出来そう
開場時間になり僕はサイレントギターを持って控え室へ

和泉さんはさっきホテルへ戻ったようだ
多分また腕を温めるのだろう

やはり日焼けをしているような気がする
顔が微妙にヒリヒリして何となく頭が重い
多分寝不足も重なってるのだろうが
体調の乱れは今日の音環境が助けてくれそうた気がする

本番までサイレントギターで指馴らししながら
ツボ圧し棒で首などグリグリします



。。。



本番を終えて


今日の演奏は全てが落ち着いてました

無心になって表情を描くということ
合奏相手をリスペクトする濃度と落ち着き
ダイナミクスを上げたい時に頭に血が上るのではなく
丹田に気を溜めること

全てが上手く回転していた

それは多分
全て客席に伝わったと思います


良いライブでした

今日はそれ以外に書くこと無いです^^

明日のラスト公演への加速がつきました


足を運んでくださったお客様
ありがとうございました
そして
ジャズそば放哉さん
ありがとうございました






明日はいよいよ北方面ツアー、ラスト

じっくり落ち着いて挑みます








あぁ...
そういえば
旭川ラーメン食べなかったなぁ...





コメント (5)
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2013/7/26//網走ちぱしり

2013-07-27 | 参加ユニット『Duo LIBRA』


7月26日
目覚ましより1時間早くにふと起きて
外の天気を見ようと遮光カーテン開けたら完全に目が覚めてしまった


天気は小雨
相変わらず厚い雲が垂れ込めている

夕べBar BROSのオーナーさんが教えてくれたんだけど
釧路沖は暖流と寒流がぶつかることから発生する霧が
釧路湿原に流れ込み湿原の北に位置する摩周湖の辺りに溜まる

だから霧の摩周湖なんだな
そして釧路の曇り空に独特のものを感じたのも理由がわかった



今日は網走まで150㎞ほどの移動で「ちぱしり」さんという面白い名前のお店

網走へ北上する道中
摩周湖の辺りもかすめるのではないかしら…


ぬるい湯船に入り
朝からまた体ほぐし

早く起きたから1時間は浸かっていられる


携帯を持って入り
メモしてある行程を確認すると
15時目標で会場近隣の中学校訪問
とある

ちゃんと行程把握してなかったけど中学校で演奏するのかな…?

演奏してもしなくても
学校という場所に音楽を持って出向くのは楽しみだ

学校を出て社会に出たらもう誰も守ってくれない
いや…
守ってくれる友や家族は居るだろうが
自分が誰かから守ってもらえると思ってるうちは決して世間からは認めてもらえない

そしてその事は
国語の授業にも数学の授業にも出てこない

僕が偉そうなことが言える人間でもないが
社会に出てからその事に自分が気付くまでに
しばらく時間がかかったし
気付けずに躓いた時に
今思い返せば音楽に助けられていたんだと思うから
だから
音楽を持って学校という場所に出向くことが楽しみ
というか
出向いたらそこで自分が何をするべきなのかハッキリ見えているように感じるのだ


昨日のBar BROSのオーナー木嶋さんはDJをやってきた経歴だそうだ

そして決してジャズではないリブラは全国のジャズのお店にも沢山出させてもらってる

僕はハードロックの仲良いギタリストの友達がいる

それら全てが今
摩擦無く回転している

要するに
自分の音楽を持って
ジャンル違いの場所に出向いては
そこでジャンル違いの人たちとの間に良い関係性を作ってゆくことで
カテゴリー分けの垣根を取り払いつつある

僕が今生でやり遂げたいことは
自分の音楽でカテゴリーの垣根を取り払うこと

自分の家も他人の家も関係無くなり
自分の財産は他人の財産で
他人の財産は自分の財産だと感じられ
誰と関わってもストレス無く
その傍らに音楽が微笑んでいる

まぁ
そんな方向へ少しずつでも近づいてゆく人生を歩めたな
、と感じながら棺桶に入りたい

こんな感じが僕の平和観なのだと思う


今夜の網走は18時半開場、19時開演
今日もまた垣根を取り払えたらいいな



部屋を出てチェックアウト前にエレベーターでホテル最上階に登ってみると部屋からは見えなかった港がすぐ近くに見えた
夕べの本番の1部の後
店の外に出た時に
やけに響いて聞こえた海猫の鳴き声が一瞬頭の中でフラッシュバックした


車で出発



走り出してすぐ
大きな2本のエントツからモウモウと立ち上る蒸気が空に繋がり
釧路の空の厚い雲を産み出しているかのように見えた





30分ほど走るともうこんな景色


一瞬のことで写真に撮れなかったが
草原で何かを啄む20羽ほどの丹頂鶴の群れを見た


野生の丹頂鶴が居るんだ…と
都会育ちの僕は感心していると今度は右手に牛の群れ


「え~?
今、柵が無かったですよね?」と僕

中村氏クールに
「はい…」


「え?え?
なんで?柵が無いわけ?野生?
じゃないですよね
なんで柵無いの???」

中村氏
「必要無いからじゃないですか…」


北海道はデッカイ動物園だと思った













。。。


やはり摩周湖の近くを通ってゆくようです


摩周湖の地名を思い浮かべる度に
布施明の歌う姿が頭に浮かんでしょうがない




摩周湖周辺
山の頂きに低い雲がかかる





摩周湖越えて阿寒国立公園に入る



ズーラシア北海道
今度は馬













13時
山を一つ越えたところで阿寒国立公園は終わった
















昨夜終演後の大盛チャーシュー麺カロリー摂取の帳尻合わせに
今朝は朝食抜いたが
朝8時前から起きてるのでさすがに空腹感が…


13時20分
小清水という町を通過
網走まで30キロ




小清水を通過して間もなく国道を右折すると
これぞ北海道という風景


















俗名
じゃがいも街道というらしい ^^




東京者の勝手な思い込みで
北海道の景色は是非ともこうあって欲しい
という風景が今まさにここに展開されてます














中村氏
「ちょっと...撮りましょうかね...」






風で髪が^^;サイヤ人になってます


サクッと撮影終了



お食事処&民宿
おばちゃんの家...って...

後部席から和泉さんの声
「そこまでどうどうと言われちゃうと
是非どんなおばちゃんか会いに行ってみたくなりますね^^」


。。。


また後部席から声
「ピラミッドが見えたっ!!
あれ..?
もう少し行くときっと左側にまた出てくるはず
いや...
ピラミッドといっても窓とかあるんだけど...
この地にふさわしくないような形だった...というか...
...
....
.....

あっ出て来た出て来た
あれあれ」



中村氏
「あぁ、あそこに登ると海が一望出来るみたいですよ
ナビで見るとあっち側がすぐ海だから」


。。。。


網走に近づくにつれ草原や丘は無くなり
ただただ広い空が広がってきた











オホーツク海に出て
海に沿って網走に入る






14時過ぎに ラーメンだるまや
という店に到着


中村氏がちぱしりさんに電話して
お勧め店を教えていただいたのだ



メニューを見るとどれも惹かれる

結局3人別々のものを頼んだ


ドロラーメン


プレミアム塩ラーメン


焙煎にんにくラーメン


これは美味しいです

3人ともハマってしまったようで
明日の出発したらまた寄りたいなどと話しました


だるまやからはすぐ近くがホテル


チェックインして


窓の外は何とも言えない景色



エアコン点けようとスイッチかリモコンを探したが見つからない

しばらく探し続けたが、ようやく理解した

この地にエアコンは要らないのですね
涼しいから

足下に扇風機があることにようやく気付きました
こういうのもまた旅の風情
いい感じ



10分ほどで会場へ出発






良い天気で気持ち良いです^^


網走神社のデカイ鳥居


鳥居のところに信号
くぐってそのまま真っすぐ入ってゆけるし
突っ切った先には踏切が見える
要するに
本堂に向かって参道を車で入って行って良くて
しかも参道を横切るように電車が走ってる、ってことでしょ

車内が
「...いいのだろうか...
罰が当たらないかな...」
みたいな雰囲気になって

僕らは鳥居をくぐったら右折したのですが
くぐり抜ける際に中村氏
ハンドルから両手を離し
パンパンと柏手を二つ打ったのにはウケました



小さな踏み切りを渡ったり


日だまりの中を会場へ


そして到着


出迎えてくださったマスターにご挨拶

着くともう既にピアノの音響は作っていただいていて
店内を埋める太い響きでした


gtもセッティング

いつもより自分のところで聴こえる音量が大きいのだけど
ピアノとはバランスが取れてるので
この環境に慣れてみることにした

しばらくRHをした後
和泉さんと中村さんは近くの中学に出掛けた

吹奏楽の子供達と何かやるみたいで
あぁ、行程予定に書いてあったのはこれのことだったのか。。。と

僕は自由参加、ということらしいので
会場に残ってもうしばらく弾いて
今日の音環境に慣れることにした

二人の演奏の時は良い感じなんだけど
gtの独奏の時には音量がちょっと大きい気がして
タッチが弱くなりすぎてしまう傾向なのだ

僕のエフェクトでは音量を2段階に設定してあって
メロディーを弾く時は「大」
伴奏の時は「小」と切り替える

独奏の時に普段は「大」でやってるのだが
今日は「小」でやった方が良いか...

でも...微妙なんだよなぁ

「小」だとしっかり弾弦しないとならないから
演奏の表情から優しさや憂いが少なくなる

「大」だと表情は付けられるが
強く弾いた時に飛び出しすぎてしまう

引き続けて
迷って迷って
結局「大」でやることにしたが
この後
本番では結局「小」でやることになることを
この時点で僕はまだ知らない


開場時間が近づき
控え室へ
会場の下のフロアー

奥様が陶芸教室をなさっているそうで
その作業場です





ここで休んでたらマスターが来たので
「音楽と陶芸の生活って羨ましいです」と言ったら
「あと畑もね^^」とにっこり笑った


音楽と陶芸と菜園
羨ましい...





。。。

本番始まりました

今日は沢山のお客様

後で聞いたのですがマスターがいろいろプロモートしてくださったようで
本当に感謝です

どこの会場もそうですが
地方に出たらもう、その地の人たちに支援していただけなければ
興行は続けられない

そういうことに報いるために
僕らが出来ることはただ一つ
聴いてくださった方達に
本当に聴いて良かった
と感じていただける演奏をすることだけです



一部無事終了

ちょっと僕が事故

最後の曲のイントロアルペで指が縺れてグシャッとなって
ちょっと迷ったんだけど止めてやり直させてもらっちゃいました
すみませんです

和泉さんがキュルキュルと言いながら
時間を巻き戻すパフォーマンスしてくれました

二部は
今日、中学校での生徒さん達との演奏にベースが居ないということで
助っ人に来てくださったベーシスト山凬 義朗さんが
アンコールで参加してくれて「feel like making love」やりました

ベースが入ると、もともとピアノもギターも上物楽器だから
底辺はベースに任せて、急に自由になれる
久しぶりにトリオ演奏を楽しみました

終演後、山凬 義朗くんに
「ギャラ出ないけど一緒に全国まわらない?」
なんて言って笑いました^^

(これ、後ろで僕が彼の脇腹をくすぐってる)


即売会が落ち着いた頃
和泉さんのファンの女の子が
「この次来た時は『遠雷』をやってください」
と頼んだら
「今弾くよ」と弾き始めた





こういう光景は微笑ましいです

リクエストした女の子は涙ぐんでました
良かったね~弾いてもらえて^^



柱に記念のサイン
レタリングが上手な中村氏がユニット名を書く


その下に僕


和泉さん



お客様が全て帰られた後
ちぱしりさんが打ち上げを用意してくださいました

和泉さんは乾杯の前のbgmを弾いてるようです



そして乾杯



ちぱしりのマスターご夫婦はハッピーでホットでナチュラルな方達でした

なんて表現したら良いか...
腹が据わってて
イカしてる

数々の有名ミュージシャンがこの店に訪れるのがよく解ります^^



ちぱしりさん
ありがとうございました

そして足を運んでくださったお客様
心よりお礼申し上げます





ホテルに着いてブログに後記アップしようとして
途中までやって気付いたら寝てた^^;

4時頃、肌寒くて目が覚めて続きを書き始めました


そして今
書き終えるとこで時刻は7時

もう一寝入りしなきゃ







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