Rosa Guitarra

ギタリスト榊原長紀のブログです

2013/7/18//福島AREA559

2013-07-19 | 参加ユニット『Duo LIBRA』



Duo LIBR レコ発ツアー後半戦の東北 北海道方面の初日
今日は福島エリア559さん
僕としては出演は二回目の会場です

一度でも本番をやると
その会場の響きの肌触りや
お店の方の醸し出す空気感なんかをハッキリ覚えてるようです


エリア559さんは
仕事はバリバリに職人気質なのに物腰がとても柔らかなPAさんと
フレンドリーな雰囲気の店長さん

そしてこのお二人がまた仲良しだという空気が伝わって来て和んだのを
よく記憶してます

音響は
ライヴハウスにありがちなガリガリした粒子の荒い高域も無く
しっかり腰がありながら決してブーミーではない中低域が気持ち良く空間を埋めてくれる

だから会場へ向かう道中の自分の精神状態に不安がよぎってこないようです


そして明日の山形も
明後日の盛岡も
僕にとって二度目の会場で
個性は違うけどどちらも安心して音風景を描ける響きです


僕にとって
こういった演奏前の安心て
演奏に多大な好影響音を与えてくれます


音で暖色系の絵を描くにしても寒色系の絵を描くにしても
安心は集中を促し
集中は
演奏でどこまで自らの深層心理までマインドトリップ出来るか
に直結してるように感じます


そして深層心理近くまで手が届くほどに
固まった心が解れた時に流す類いの涙は近い存在になり
それは
幾つか在る生きる歓びの中の最も大きな一つだと感じます


演奏手前のある種の覚醒状態に入ると僕は
こんな感じの思考が
とりとめ無く流れてゆくようです


頭上には夏空が広がり眩しい夏の日射しの中に
目には見えない命の細かい粒子が飛び交ってるかのように感じながら運転してます


。。。






13時45分

最後の機材を積み終えて予定より15分押しで和泉邸を出発です

東京タワーの麓
赤羽橋のとこから首都高に乗った




6月のツアーからと前回まで僕の小振りな車で移動だったんだけど
今回からやっとマネージャー氏の車

排気量が大きい分
車内の広さにゆとりがあって体的にはずいぶん助かります



前回の館林以降
数日しか経ってないが
和泉さんはピアノの音を拾うピンマイクを新しく購入したようだ

僕も館林の時に頂いた
新しいケーブルを使うしここのところ機材が細かく変化している


14時15分
東北道方面へ


。。。


14時半
ウトウトしていたようで料金所に着く夢を見て
もう福島に着いたのか
と目が覚めたが
浦和の料金所通過のナビアナウンスが聞こえただけだったようだ

もう一寝入り…

。。。

15時
ツボ圧し棒で首筋を圧しているうちにジンワリ気持ち良くなって
気付いたら結構深く眠てしまっていた

起こされると佐野サービスエリア

手短に休憩



和泉さんは
「僕は確か…さっき食券売場で冷たいうどんを頼んだはずなんだが…」
と呟きながら熱々のうどんを食べていた

僕はカツカレー

蕎麦好きの中村氏はフードコートに現れず
車に戻ってみると
「冷たい蕎麦が無かったから車でパン食べてました」と


さて再出発
と走り出したところで和泉さんから
「ちょっと待って…あれ…いつもの嫌な予感…
トイレに携帯を忘れたかも…すいません…
ちょっとさっきのトイレのとこに戻ってください」

探しに戻ったけど結局見付からず

「先月、佐賀で無くして
フォーゴットン携帯イン佐賀なんていう駄洒落が出来てから
まだ1ヶ月経ってないっていうのに…
あぁ…もう僕は
一人では何も出来ないかも…
こう度々では
もう紛失サービスも受けられないのよ」
と冗談混じりだが実は本当にショックな様子


ショック過ぎて
「♪馬鹿も休み休みにしてよ~♪」と
暢気な鼻歌まで飛び出して
最終的には車の座席の下に転がっていた


何かちょっとした事件がある度に
まぁ当事者は焦るけど
ちょっと俯瞰して観れば毎度お馴染みの珍道中膝栗毛
長閑な旅である


とはいえ現在の時刻は16時
福島まであと156キロ

今日の会場は
会場の音響機材を使わせていただくので
搬入セッティングは楽ですが
ナビが示す到着予定時刻は18時過ぎている

開場は18時半



ハラハラしそうなものだが演奏に対する不安は無いようで
僕も結構暢気に構えてる



行程の流れや運転は
マネージャーを信用しきってるし任せるしかない
最悪、開場後に到着したとしても
オープンリハが出来るしオープンリハしたことによって
本編の内容の一部がネタバレしてしまっても
リハ時とは違う本番用のスイッチを入れることによって
演奏はまるで違ったものになるから
客席に感動を投げ掛けることが出来る確信がある

その辺りまで
何手か先読みをして
車中から雲なんか眺めて暢気に過ごしている



16時25分
那須IC通過
会場まで110キロ


。。。



16時半
福島県の南端部に入り
会場まで100キロを切った
ナビ到着予定時刻も20分ほど巻き返した

田んぼの緑が鮮やかで目に眩しい


16時50分
会場まで57キロ
ナビ到着予定は30分巻き返した

このペースで巻き返してゆけたら
開場の1時間前に到着出来そうだ





17時
会場まで40キロ
もう着いたも同然


僕の好きな安達太良山が西日と雲の中に聳えてます





17時10分
会場まで20キロ

完全に巻き返し
開場の1時間前に到着しそう


17時15分
福島西インターで降りる少し手前からガスが低く垂れ込め小雨に
会場まで12キロ




17時20分
高速を降りた
雨は結構本降り
会場まで5キロ










17時40分
雨の中到着



開場は18時半だと思ってたのが19時だったので
たっぷりRH出来ました

そして20分ほど押して開演


。。。。。。



本番が終わって


今日の本番は
僕的には興味深い本番でした


30年物のカワイのピアノは骨太な音だし
お店も腰のある響きですが
今日はステージがちょっと広めで
見た目のバランスで
いつもよりピアノとほんの少し離れて座ったんです


モニター環境としては
ピアノとギターの音量バランスも良い


モニター上リバーブも気持ち良い感じに豊かにかかってくれてる


音質は好きな感じに骨太で腰がある


言うことない環境なはずなんだけど
何故かピアノとギターの音が
もう一つ溶け合わない...

本番始まって
あれ?っと思って

和泉さんが紡ぎ出す和音の左手のタイミングを聴き分けながら
それに自分のアルペジオのタイミングを慎重に合わせてゆきました

こういう環境は
調子に乗って勢いで演奏すると必ず倒けるので
ジリジリ粘りながら一筆一筆慎重に筆を運んだような一日でした

すごくエネルギー使ったけど
自分たちの未来の広がりに繋がる演奏が出来たと思います^^

滑り出しとしてはまずまず好調です

演奏は一期一会
今日もまた深くそれを感じた本番でした


雨の中、足を運んでくださったお客様
心よりお礼申し上げます

いつもフレンドリーに迎えてくださるAREA559さん
ありがとうございました




終演後、山形へ移動
距離は100キロなのであっという間に到着







明日は山形オビハチさん

音が大好きなお店です

楽しみ^^



コメント (2)
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