Rosa Guitarra

ギタリスト榊原長紀のブログです

僕の読書 in 読書の秋

2009-10-01 | ギターの栄養


僕はそもそも本を読まない人間なのだが
ある時期、急に枯渇したように貪り読むことがある

そして今、本を読んでいて一番面白い行為とは
カテゴリーの垣根を取り去り
自分が専行している音楽の横に並べて
両者の間に共通の真理を見いだすこと


何故か、ここ数日、芥川龍之介を読んだ


多分、最期を自害したことがずっと気になっていたのかもしれないし
僕の好きな漱石がデビュー作の「鼻」をベタ誉めたということを
最近知ったからかもしれない

まずネーミングに惹かれて「地獄変」を読んだ
次に「鼻」「芋粥」と読んだ

この人の葛藤と美学が(良いとか悪いとかいう意味でなく)スーッと僕の中に入って来た


ミュージシャンには、その人その人の好きなコンポーズの雛形が必ずあるように
文学者にも同じような雛形があることを感じる

その雛形を、一つ作るだけでも大変なエネルギーが必要だし
満足出来るような雛形を、結局一つも作れぬまま今生を終えるアーチストも多数いる


それを、一つ作った雛形を自ら破壊し、また別の、更に進化させた雛形を作るアーチストは
本当に凄まじいものを感じる
例えばピカソのように

文学素人の僕の、気分で読まれてしまった芥川3作品は
僕の中では「ブルース」と同じ位置に置かれた


漱石と同じ

作品が変わっても、同じことを繰り返し書いてる
(僕は漱石をブルースだと思っている)

そしてStephen Ray Vaughan (スティーヴン・レイ・ヴォーン)と同じ


そして僕は、
こういった同じことをずっと一生言い続けてる奴に親しみを感じているのかもしれない


この際、表面的な文体とか、時代設定だとか
音楽でいうなら、方法論をどこから持って来たか、とか
そういったものは関係無い


その人にとって「ずっと、同じことが引っかかっている」ということ


分析して、考えうるあらゆる角度から書いても(弾いても)
引っかかりは無くならない

そして気付くと、また同じことを喋っている(書いているor演奏している)



何故だろう...











病院や医師の都合のため
無理に合理的な出産をさせられた母子に残るトラウマがあるということを最近知った

また、乳児の頃から別部屋で一人で寝かせられるのが通常の考え方(らしい)アメリカでは
催眠で記憶退行し、乳児まで戻ると、殆どのアメリカ人が
一人で眠らされた乳児期が悲しかったことを思い出し、ベソをかくそうだ


ある程度、成長してからのトラウマは
記憶の「横」に居るらしいが
出産時や乳児期おトラウマは記憶の「中心」に居座るそうだ


こういうものが例えば
レイボーンのあのパッションを生み
漱石や芥川に(僕の勝手な表現ではあるが)
ブルースのような、同じ(スピリチャルの)フレーズを繰り返させた根源的な要因の重要な一つではなかろうか、なんて思う


そして、もう一つ
僕等は誰もが、そのメビウスの輪から抜け出そうとしている




ある意味では究極な時間であり環境である出産時に
まだ解明されきってない、人間の心のケアが
100% 十分になされることの方がまだまだ少ないだろうと思うが
そうは言ってみても、現実、心に摺り込まれた傷は
本人が意識出来ない領域で僕等を困らせる


そういうものに効く(であろう)一例(と僕は受け止めている)として
赤ちゃんに、ベビーマッサージをし
スキンシップを通して傷を癒してゆく
そういうちょっとしたカリキュラムのようなものがあることを最近知って
そして思った




いくらもがいても抜けられない感があるなら
それは、当たり前かもしれない


もがくのではない


なるだけ静かに

眠りに落ちる時に近い、深い呼吸で


そしてベビーマッサージをする



僕等、大人はどうするか、っていうと...


それは、それぞれが独自に考え出した「大人のベビーマッサージ」をすれば
少しはピカソに近づけるかもしれない







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もうすぐラブヒゲ大運動会

2009-10-01 | 過去のスケジュール記録


ラヴソングはヒゲそりのあとで2009秋
~秋だ! 体育の日だ! ラヴヒゲロマンティック大運動会!~








え~

もう4年目になりますラブヒゲ


(そもそもラブヒゲとは何か?...
とお思いの方はこちらから入っていただくと
多少わかっていただけるやもしれません)



今年は、四季に1回ずつ興行してまいりましたが、その3回目「秋バージョン」が近づいてきました

春夏は、それぞれの季節にちなんだ選曲が施され
それぞれに興行タイトルが付けられました


「春」はまだ良かった...^^;

出逢いと別れの季節ですから
そういった意味で選曲、演出しやすかったし...



「夏」になって
「夏だビキニだラブヒゲ海の家」っていう破れかぶれ的タイトルが付き
付いた以上、選曲だけでなく、それなりの...海の家の雰囲気っていうか
そういうものを出していかなければ、ってことになるわけです

あやうくビキニを着させられるとこでしたが、なんとか逃げ切り
その代り、というわけではありませんが
まあ、足ヒレを付けて登場するとか...
麦わら帽子に虫取り網を持って登場するとか...
になったわけです


そうこうするうち、恐ろしいことに
タイトル決めが先行するようになってゆき...

そしてこの秋のラブヒゲ...  「ロマンチック大運動会」


場所は春も夏も、今回の秋も恵比寿天窓スイッチです

行ったことありますか?

あそこで、どうやって大運動会的なものを演出するのか...

まさか...ちょうちんブルマ~を穿いて出るようなことにはならないだろうと
ただただ祈るのみであります


このタイトルにまで到達いたしまして、遂に、わたくしバラさんは
演出目線からの具体的なアイディアが全く浮かばなくなり
ギブアップ寸前

かろうじて思いついたことといえば
今までタカシさんが子供達の前で
素敵なコンサートを繰り広げられるのを、何度も目撃してまいりましたが
それの「大人版」が出来ないか、と

それをこの秋のラブヒゲに重ね合わせられないか、と


大人だって子供になりたい時、ありますでしょう?
(因みに僕は、しょっちゅうですが)


とはいえ、恵比寿天窓スイッチで、どうやって運動会を演出するか
正直ここから先は、僕にはもうノーアイディア


しかし...

我らがタカコママから、何やら可笑しな名の付いた「競技」が盛り込まれた台本が送られてきました

その内容が、いったいどんなものなのか
紙面上からだけでは計り知れないのですが...


どんな人間も、その包容力の中にスッポリ包み込んでしまう
そしてその遊び心は子供のように無邪気なタカシさんにしか作れない世界

別の表現をいたしますと
タカシさんにしか思いつかない「下らなさ」
タカシさんにしか「落とせないオチ」が、ふんだんに盛り込まれた世界

一歩その中に入ったら、もう病み付きになること間違い無しです


リハは数日後

いったいどうなるのか、、、
僕も心を無邪気にしてのぞむ所存です


ということで是非お楽しみに!




10月12日(月)体育の日
恵比寿天窓.switch
開場:15:30
開演:16:00

料金 前売¥5,000-(ドリンク代別途/500-)
   当日¥5,500-(ドリンク代別途/500-)

ご予約(電話予約のみ) 03-5795-1887
恵比寿天窓.switch
予約開始 7月4日(土)アメリカ独立記念日
     16:00~
★当日の特典!
当日会場に紅白帽もしくははち巻き&ちょうちんブルマーでいらした方には1ドリンクサービス
さぁ今からご準備を~!!! 

★当日の諸注意!
準備体操をお済ませの上ご入場下さい。




>>>>>>>>>>>>>>


そして、もう一興行





CHARITY AFTERNOON CONCERT
ラヴソングはヒゲそりのあとで

とき 2009年11月23日(月)祝
   開場13:30 開演14:00

ところ ホテルサンライフガーデン
    平塚市榎木町9-41

料金 お一人様5,000-(全席自由)

主催 国際ソロプチミスト平塚

チケット申込先/問い合わせ先
TEL 090-1129-2009
FAX 0463-34-2581
担当 海老根

内容 part1からの凝縮版(湘南スペシャルヴァージョン)となります。
初めての方はもちろん常連の方も思い出し笑い、思い出し歌い・踊りに是非どうぞ~







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