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Rosa Guitarra

ギタリスト榊原長紀のブログです

クリスマスsoloライブ 2018/12/18 @ ロートルメゾン西の洞

2018-12-20 | 演奏記録

 

ロートルメゾン西の洞さんでのクリスマスsoloライブ
無事終了致しました 


お越しいただいたお客様
西の洞さん
ありがとうございました 







 

 

DuoLIBRAで2回
叶高さんとのDuoで1回
フェビアンレザパネさんとのDuoで1回
大坪さんとのDuoで1回
と、回を重ねて6回目でやっと
大好きなこの空間でのsoloライブをすることが出来ました




自分の音楽活動の中で独奏はライフワークです

1本のギターだけで聴いてくださる方の心を掴むのは至難の技

長い年月、真剣にギターを奏でて来ましたが
いつまで経っても自分の表現に未熟を感じます

演奏課題は尽きませんが、でも 
こうして聴いてくださる方が居ることに心からの幸せと感謝を感じています 

 


 

今回は動画を撮りました

お聴かせ出来そうな部分を抜粋してアップしましたので
宜しければご覧ください

 

こちら

 

 

 

。。。。。。

 

 

 

 

以下、自分記録として

 当日のPhotoなど覚書



 

 

本番日というといつも雨で
長年ずっと雨男でしたが
ここ数年、晴れ男なんです

今日も気持ち良い晴れ日 
 

 

 

 

 出がけに駐車場で珍しくカワセミに遭遇
縁起良し!^^

 

 






14時半  到着

 

 


セッティングとサウンドチェック終了

 

 

 










吹き抜けの3階にて
本番1分前です






本番





そして終演

西の洞さんありがとうございました
良い1日でした








 

 

 

 

。。。。。。。。。。。。。。 


フライヤー等
告知

覚書



会場:ロートルメゾン西の洞

開場:18時
開演:19時
ミュージックチャージ:1500円



【ロートルメゾン西の洞】
住所:群馬県館林市大手町6-41
※ご予約・お問合:0276-75-1560
※詳しいアクセスはHPの[Contact Us]より









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2018/8/25//イオン入間店

2018-08-25 | 演奏記録


イオン入間店でのソロギターライブ
無事終了致しました



Dellaさんで連続リリースさせて頂いた
ジブリ、ディズニー、シネマの
バラッドシリーズ3作からの抜粋でお聴き頂きました



関係者の皆様
お客様
心より御礼申し上げます








。。。






以下
本日の覚書





2018/8/25(土)


ARTな入間のまちづくり
〜まちかどコンサート〜

榊原長紀 SOLOギターライブ

場所 イオン入間店2階エレベータホールにて

演奏時間 am11:00〜(45分)

イオン入間店
埼玉県 入間市上藤沢 462-1










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ア・ヌーさんでのソロライブを終えて

2018-07-08 | 演奏記録




7/7
【星空の静かな音楽会】
〜榊原長紀 Solo Guitar コンサート〜
いわき市 はなはなカフェ ア・ヌーさんでのsolo live
無事終了致しました


もう
ただただ幸せな時間でした

音を共有してくださったお客様
そしてア・ヌーの皆さん
天井に素敵な映像を映し出してくださった橋本さん
そしてア・ヌーさんとのご縁を繋げてくださった高原さんご夫妻に
心からの感謝を述べさせて頂きたいと思います



ア・ヌーさんでのsolo liveをやらせて頂くのは
今回で3回目となります

前回の2回目から2年程のブランクが空きましたが
その期間に製作していましたカバーアルバム
ジブリ、ディズニー、シネマ音楽から演奏させて頂きました



僕にとっての独奏ライブというのは
長年かけて音に織り込んで来た自分の人生全てを
聴き手の皆さんに受け取って頂ける幸せな場であり
そしてまた
ステージには自分独りしか立っていないわけで
一挙手一投足を見られ聴かれている
僅かな瞬間も気を抜けない
息も出来ないような究極の時空間でもあります


緊張や凡ミスによって崩れそうになる瞬間を支えてくれるのは
たったひとつ
自分の中の命の悦びを信じている心だと思います

自分が与えられた命を悦びだと感じる事が出来た時初めて
自分以外の人々にも同様に命の悦びが与えられていることを感じ取れる

そのことを信じ続けて弾き通すわけです


プロなのでミスはしないに越した事はないのですが
演奏時、意識を深い場所に降ろし
心情風景を音に写し取っている時
演奏コントロールは無意識下に委ねられてしまうようです
僕の場合

ミスをしないための演奏意識は
いつでも危険回避を意識し続けることになるので
80点の演奏しか生まれません


僕は自分の命が
どこまでのことが出来るのか
見てみたくてしょうがない人間なので
ミス回避の意識回路を余計な部品として
捨ててしまってます
余計な回路が無い方が通電が良いですから

そしてなんとか生きてるうちに120点の演奏をしたい

その代わり時々演奏中に頭が真っ白になって
止まってしまう事もあります

それでも120点を狙う選択肢が好き




昨日は
ア・ヌーの皆さんのリスペクトに助けられながら
思い切って120点を狙う事が出来た気がします


通常、演奏の緊張はライブが進むうちに解けて行くものですが
昨日は最後までずっと緊張していて
何故今日はこんなに緊張が解けないのだろうと頭を過りましたが
一夜明けて今、思い返してみるに
120点を狙うために
日常ではありえないくらい精神を丸裸にしたのかもしれません

ずっと心が震え
身体も熱を帯びていた気がします




そう…


7/7の朝
ア・ヌーさんに到着し
車内で少し仮眠してから
8時くらいに機材搬入を始めました

僕の独奏ライブは自前のPA持ち込みなんです


PAを組んで次にサウンドチェック

会場の幾つかの客席にも座って弾いてみて
音を微調整して行きます


そういった作業をしている時
奥のお花屋さんの作業場から
ガラスの花瓶のようなものが割れた
結構鋭い音が聞こえました

その音に
自然に僕の心にちょっと警戒心が起こります

でもその警戒心を裏切るように
ちょっと間があって邪気の無い明るい笑声が聞こえてきました

スタッフさんたちの笑声です

トトロのサツキとメイが
「夢だけど〜夢じゃなかったぁ〜」と言いながら
ケラケラ愉しそうに笑ってたシーンを思い浮かべていました

そして
ア・ヌーさんには良い「気」が満ちてるのだな
と感じ取りました


人の心は
鎧を脱がねば感動しません

でも丸裸になると
とても傷付きやすい状態になります

感動は命のガソリン
だけど諸刃の刃でもあるといつも感じています


ア・ヌー家のサツキやメイちゃんたちの笑い声が
フッと僕の鎧を解いてくれた瞬間でした

だからいつもより丸裸になれた部分があるように感じています


やはりア・ヌーさんでのソロライブは
僕にとって特別な場所です




演奏と言うのはまるで生き物のようです

正しい強さで優しく包んであげれば
悦びの笑い声を上げ
嬉し涙を溢してくれます




終演後、帰路に着く途中
車内でフッと涙腺が揺む瞬間がありました


それはこの素敵な場所で
相当自分を解放出来たという証だな、と

そして
今日があったから
この先また元気にギターを弾き続ける力が増したな、って













。。。









昨日の思い出

朝から順に











































































































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2018/4/27//相模大野CafeTsumuri

2018-04-27 | 演奏記録








相模大野CafeTsumuriさんでの「BGMな日」Soloライブ
無事終了致しました




聴いてくださったお客様
CafeTsumuriさん
ありがとうございました






自分独りの独奏ライブは
誤摩化しようがないので毎回緊張します


そこを押し退けて
なんとか素晴らしい音を紡ぎ出したい

修行のような気持ちで
毎回、3時間弾きっぱなしのライブを
やらせて頂いてます


3時間
集中力と指の力が続く限り
音に魂を込める努力をし続けたら
音楽の神様が
何か嬉しいプレゼントをくれるのではないかと
期待しつつ




でも今回もやはり前半は
自分としてはまだ固かったなぁ、と

後半はだいぶ
魂を込めることが出来た気がします

1曲目1音目から
そうありたいのですが
なかなか…





後半の追い上げが良かったのか
帰りの車の中では
身体がポカポカに温まっていて
疲労感もありませんでした

これ
良いライブが出来たときの身体の状態です


こういう時って
軽めの風邪とかなら
ライブしたことですっかり治ってしまいます


いつも思いますが
音楽が人に与える力は
本当にミステリアスで
そして素晴らしい






アルバム制作をさせて頂いてて
初夏くらいまでかかります

ジブリカバー、森のバラッド
ディズニーカバー、星のバラッドに続く
シネマソングカバーで
虹のバラッド、といいます

今夏、リリース予定です

製作が終わったら
またCafeTsumuriさんに
出演依頼の連絡をさせて頂こうと思っています


決まったらまたブログで告知させて頂きますので
宜しくお願い致します






独奏は大変だけど
とてもとても幸せな日でした












。。。。。。。。。。。。







cafetsumuri(カフェツムリ)
HP
FB

住所:神奈川県相模原市南区相模大野6-15-30-2
お店TEL:042-711-6953(11:00~21:00/水曜定休)

















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2018/2/27 @ cafetsumuri(カフェツムリ)

2018-02-28 | 演奏記録


2018/2/27(火)


榊原長紀//ソロギターライブ
@
cafetsumuri(カフェツムリ)
HP
FB

住所:神奈川県相模原市南区相模大野6-15-30-2
お店TEL:042-711-6953(11:00~21:00/水曜定休)


小田急線、相模大野駅にあるcafetsumuri(カフェツムリ)さんで
投げ銭でのガットギター独奏ライブでした


聴いてくださったお客様
CafeTsumuriさん
ありがとうございました



曲は自分の独奏レパートリーより
ジブリ、ディズニー、映画音楽、洋楽カバーなどを織り交ぜながら
1時間半のメニューを何度か回す形で
お店のmusic timeである18時から21時まで長時間演奏しました





自分100%の想いだけで奏でることが出来る独奏は
自分にとって特別な演奏形態です

空気のようにそこに在って
それでいて在る事を忘れてしまうような音を
紡ぎたいと思うのです

滞った空気ではなく
穏やかな風のように気の流れの在る
そんな存在でありたいと思います


この活動は自分のライフワークとして
この先も続けてゆきます


ということで
早速CafeTsumuriさんでの次回
投げ銭ライブ
4/27(金)に決定しました

18:00から21:00まで
3時間ずっと弾いてますので
是非足をお運びくださいませ



















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2017/11/24

2017-11-24 | 演奏記録


山野楽器さん 西池袋店にて
Dellaさんよりリリースした「星のバラッド」
のインストアミニライブ

無事終了致しました














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2017/3/2//山野楽器さんインストア

2017-03-02 | 演奏記録


「Ballad of Forest」リリース1日手前の今日
池袋 山野楽器さんでインストアライブをやらせて頂きました

このアルバムの制作をさせて頂けたことも
今日のような演奏の場を頂く事も
とても幸せな事です

心より感謝しております








ちゃんとコーナーを設けてくださってました

しかも
榊原先生、遂にビートルズと肩を並べる、の図
榊原先生がやってくる YaYaYa…ですか...



YaYaやって来た榊原先生は
花粉で目がしょぼしょぼしてます





僕の音を何度も聴きに来てくださる方

通りがかりで立ち止って聴き入ってくださった方

42年ぶりくらいに顔を見せてくださった方

どれも僕がギター弾いてなかったら
縁は無かったのでしょうね


現実の僕という人間は
社会性も乏しく
熱くなっては冷めやすく
適当で忘れっぽくて
それでいて神経質で
空気読めないが傷付きやすい

それはもう厄介な人間ですが

ギターだけはずっと本気で弾いて来たので
ギターの神様が助けてくれて
僕が不義理をしたような人も会いに来てくれるのだと思う…



今日の演奏と関係のない事書きますが...



遠い昔の夏の合宿の夜
寄宿舎の外で話したことを思い出した

蛍が1匹だけ飛んだのを観た記憶があるが
あれはあの時で合ってるだろうか…

緑色のサインペンで同じ文字を
小さくレポート用紙2枚分書き埋めたこと

遠い昔の冬の夜
自転車を押しながらゆっくり歩いたこと
その先の事

全部思い出した





演奏後の火照りと
演奏を受け止めて頂けた歓びと
昔の思い出の3つが入り乱れて
どろんどろんに溶けてしまいそうになりながら運転して帰宅した



まとまりの無い後記ですが



もう
スイッチOFFします


今日はありがとうございました















そうだ

今日
これ観て涙してからインストアに出かけたんです僕

そして帰宅して今もまた観て泣いてます

初っぱなのたった1音で
泣ける音…

音の無いところにも途切れる事無くずっと続いてる
ずっと想いが繋がっている

命の営みのように



遠い昔の記憶と

今奏でるたった1音





https://www.youtube.com/watch?v=vNmLSO-KHBE

















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2016/10/16//SoloLive@カナフ

2016-10-16 | 演奏記録


終演後に綺麗なお花を頂きました
(というところから今日は書き始めてみる僕)





オレンジのはバラかな?
美味しそうな色




こちらは薄ピンクのバラ
紫のはリンドウとかかな?
(とか、知ってる花の名を適当に言ってみてる僕)




こちらは4人の皆さんでくださった大きな花束
ゴージャス







ん?


これは?




いや…

まさかね ^^;




え?


でも

やっぱり?











レタスですか…





ということは?





こう?



















3本の大切な大切なソロライブが
とにかく終わった解放感から
独りボケしてふざけています


PCの向こうで
きつく突っ込んでやってください






。。。。






真面目な話します




いわき市での2本と今日のカナフの3本のソロライブを
させて頂いた中で
一番の気付きは
「キミと僕」の「キミ」が
自分の中の悲しがっていたり
寂しがっているもう一人の自分を差して
作曲したことに気付いた事でした



そしてこの「キミと僕」という曲を演奏する時は
自分の中の泣いている小さな自分に語りかけるように奏でると
突き抜けた良い演奏になります


(何言ってるか解らない方もいらっしゃるでしょうが
すみませんが書き進めます)



そして「キミと僕」という曲を奏でる時に限らず
僕の独奏は全般に
僕の中のもう一人の(いつまで経っても心が埋まらない)僕
に向けて奏でられているのだと気付きました



自分の内側に向けて話しかけ
心が枯渇した部分を自分で癒そうとしている
その行動、光景が
僕の独奏ステージの本質的な姿なのだと思います


そしてこれはもはや
娯楽としての音楽というより
むしろ精神医療に近いのでは、と思ったりします

でも、そんなタイトルを付けた音楽コンサートは
見たことありませんし

もしあるとすれば
急に怪しげな宗教の臭いがして来てしまうだろうし
(注:僕は30万で壷を売ったりはしませんのでご安心を)




「泣く」
ということは良い事だと
以前から考えて来ました


泣く事は悲しい事ではない

膠着して泣けなくなってしまった心の方が悲しいと感じます


泣く事で解れて行き
解れた事で昨日の自分より少し元気に生きる事が出来る

心も肩凝りと同じなんでしょうね
解して血行を良くしてやらないと
酷い頭痛や病気にもなる


「笑って」というメッセージは
笑えないところに立ってしまっている人には
苦しい圧力にもなります
(僕自身が過去にそういう苦痛な体験をしました)

むしろ「泣いて良いのだよ」と伝えた方が
元気になる人も沢山居る


ですから自分の演奏が
聴き手が「解れて泣く」という
ひとつのきっかけを作れるならば
それは良い事だと自分はずっと考えて来ました

そこにスポットを当てた交流や表現を
「暗い」と捉える方も世間に沢山いらっしゃいます

僕は
「それは暗いのではなく
明日に向かって力を取り戻すために
一時的に休憩しているだけ」だと言いたい

でも
暗いと思われる方は多分
内観から得られる精神休息を必要としておられない方なのでしょうから
それも結局その人の自由なのです




話しを戻しますが

泣く事は良い事と考えて来ましたが
物事には表裏がある


名優、笠智衆は
「男は泣かないもの」という
確固とした信念のもとに生涯俳優を貫き

晩年の山田洋次監督の映画で
泣く演技を要求され

「すみません、先生
私は泣けません」と言ったそうです



笠智衆にとって
「泣く事」は「心を解す事」とは別物なのですね

だから僕の
(泣けよとばかりに)憂いを満たした独奏は
笠智衆にとってはきっと
厚ぼったい衣の付き過ぎたトンカツ
のようなものかもしれません



泣く事は恥ずかしい事と思っていた子供時代から
泣く事は良い事だと気付き
その市民権を得るために
独奏という形で市民権運動をして来たようなところがありますが

ここにきて
泣く事が万人にとって必ずしも良いかどうかは
誰にも決められないのだと悟りました

一回りして振り出しです

音楽を追究すればするほど
表裏は一体で
1つの答えはその逆の答えも併せ持つことを知らしめさせられます


ただ
僕が今思うのは

その人にとって
泣く事が必要な事か不必要かわからなくても
結局僕にはこういう演奏しか出来ない、ということです


もし出来得るならば
聴く人の心を解し

笠智衆でさえ無意識の涙を一筋流すような音を奏で

そしてその時
自分は微笑んでいたい









僕の大切な3本のソロライブは終わりました

次ぎは何も決めていません

また僕が
1つ心のステージを登った時に
やりたくなるかもしれませんし
もしかしたらもうやらないのかもしれませんし


ただこの先どこで、どんな形で弾いていても
僕の音での語り掛けは
自分の中のもう一人の泣いている自分「キミ」
に向けられたものだと思います

そこに共鳴してくださる方が
きっと僕の音の傍に残ってくださる方なのでしょうね



本日はこの
ある意味とてもマニアックなライブに足をお運びくださり
本当にありがとうございました


そしてカナフの皆さん
お世話になりありがとうございました













。。。
。。







そう…


これは余談なのですが



今日
カナフに着いてサウンドチェックを始めました

今日のPAのエンジニアさんは初対面の方でした



音質の注文をさせて頂きながら
徐々に自分のやりやすい音に近づいて行きました


やりやすい音に近づくにつれ僕は
無意識のうちに演奏に没頭して行ってしまいます


今日も開場時間の前に
PAさんの存在を忘れてしばらく没頭してしまいました


ふと我に返ってPAさんの方を見ると
彼は音を聴くともなしに聴きながら
外の風景を眺めてらっしゃいました
少し遠い目をして…

その時その遠い眼差しが少し気になりました



終演後、一段落して
PAさんにご挨拶をしようと思ったら
タカシさんから
「なんだかご不幸があったようで先に帰られた」
と聞きました


あの時の遠い目は
もしかしたら…
既にその知らせを受けておられたのかもしれない

音に没頭している時は
スピリチュアルなアンテナが働きます
RH中での演奏の合間に見たあの遠い眼差しは
きっと…



言葉には出来ませんが
その一瞬の光景が僕の中に深く焼き付きました



PAさん
お世話になりました





















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2016/10/8&9//Solo Live 後記

2016-10-10 | 演奏記録



開演時間が来て
ステージに上がる

まだ人の心のざわめきがランダムに飛び交って
空間はカオスの中にある

1つ呼吸を整えてから構わず弾き始めた


カオスの中
真直ぐな直線を貫かせるように
慎重に音を紡いで行く

舞い上がった湖底の沈殿物が
徐々に湖底に戻って行くように
ランダムに飛び交っていた「気」たちは
徐々に整理されて行き
そして最終的には僕の方に全てが向く


臆さないように
媚びないように
呼吸を整えてから
ゆっくりとまた自分という存在を
音に乗せて歩を進め始める


価値観はこの世界に生きている人の数だけある
僕が僕を音に託しても
共鳴してくれる人としてくれない人が必ずいる

そういうことに臆すことさえ忘れ
貫く事だけに集中出来たら
ランニングハイのようなゾーンに入れる

演奏することで感じるハードな肉体的負荷も
聴き手から肯定されないかもしれない疑心暗鬼も消え
無重力の中に浮かびながら
思う存分自分を音に乗せて伝える事が出来る


1つとして同じ価値観の無いこの世界で
人は共有をするため必ず集ってしまう
生きるために


今日という共有の場は
いろんな人達の力をお借りしながら実現し
そして開演後にその儀式を進められる役は
もう僕しかいない



10/8
17時ちょっと過ぎ

そういう場所に僕は立っていました





そこから先
共有の儀式の進行役として
どこまでの働きが出来たかは
僕が語る事ではありません

聴いてくださった方
お一人お一人の感じたままが
その答えだと思います



でももし…聴き手の方が
このコンサートに来てくださったことで
その明日にほんの少しの力が増したとしたら
僕はとても光栄です


それを信じてまたこの先も弾き続けます


10/8と9日の2日間のソロコンサート

関わってくださった全ての方に
心からの感謝を送らせて頂きたいです


また逢いたいです

心からありがとう




















。。。。






後記は
ここで一旦、中〆

こっから先はスナップを貼付けながら
砕けた後記です







そもそもこの物語は
ここから始まったのでした




今春
ベランダのゴーヤに住み着いた1代目のカマキリ君



そのうち1代目が居なくなってしまい
しばらくしてやって来た2代目君



赤ちゃんの時にやって来た1代目
何度も脱皮した2代目
の両君によって
この春から夏まで
生命の営みの一端を見せて貰えました

そして2代目も居なくなってしまい
今年はもうカマキリの姿を見る事も無いだろう
寂しいな、と思っていたら
なんとなんと3代目の登場



10/6
家から離れた駐車場に停めておいた自転車に
お腹の大きなカマキリちゃんが乗っていたのです



逃げないんですな
この子がまた


家に連れて来て
虫取り網に乗せて運び
(ベビーカーに乗った赤ちゃんみたいでしょ)



無事ゴーヤに移りました

本当にお腹大きい
卵産むかな…










10/7

ソロライブ前日
いわきへ前乗りすべく早朝起き
ベランダに水やりに出ると
この3代目は産卵していたのでした




この1ケ月
自分のギタリストとしての殻を1つでも破りたくて
かなり集中して練習した

その成果がいよいよ試されるソロライブへの出発の日に
新しい命を産み落としてくれたのだ

ぐったりとして動かないカマキリの姿を眺めながら
命を繋ぐ、ということを
愛しく思いながら出かけたのでした







出発っ









(注:Mrマリックさんではありません)







。。。



いわき到着


今回8日の方で歌と朗読をお手伝い頂く
高原あかねさんとのリハが始まりました


演奏の手前に
僕の書いた短い詩を読んで頂くのですが
どんなニュアンスで読むか
いろいろ話し合いました


希望を感じさせるのか
悲しみや孤独感を表現するのか
いろいろ話すごとに
彼女は色鉛筆で色を塗る、、というメモをしておられました


喜びも悲しみも生きていれば必ず両方出会う
決してどちらか1つではない

文字に暖色と寒色の色が塗られて行くうち
そのメモ書きは
なんだか綺麗な絵のようになりました











アヌーさんへ到着

昨年も同じ時期にソロライブをやらせて頂いたので
ちょうど1年ぶりです

ここの皆さんにとても良くして頂いてるので
ライブ前にして緊張も全く無く
今年もここに来れた事がただただ嬉しい






アヌーさんの店内の色調は
高原あかねさんの色鉛筆メモと同じ色調




ご挨拶してセッティング開始


お花屋さんでもあるCafeなので
ステージの横に大きな観葉植物が沢山


植物の近くで奏でるのは
植物からとても良い気を貰えるので落ち着きます

いっその事
この観葉植物の中に埋もれて演奏したい





まぁ

こんな感じになるかもしれませんが…












アヌーさんの方で
このライブのためにいろんな物を作ってくださってました






独奏も
窮極の手作りの世界だから
こうした手作りの感じられる物たちに囲まれて
僕の精神はどんどん落ち着いて行くようでした







出来うる限りの良い演奏を残したくて
エネルギーが空っぽになるまで
バカみたいに長時間リハをして

本当に空っぽになってしまい
しかも頭に血が上ったまま逆上せが取れなくなって

本番ギリギリまで氷で首を冷やし
5分前になっても逆上せの取れなかった僕は
遂に神頼みまでした


「どうか良い演奏が出来るよう守ってください
聴く人に少しでも多くの潤いが生まれますように」


神様に祈ったのは小学生以来だったかもしれない





そして本番


本番で放った音は
放たれた瞬間からもう僕のものではなく
聴いてくださった方お一人お一人の物になったのです

音に宿った言霊が
善き方へと人を導いてくれる事を祈るだけです







終演後

任意で残ってくださった方達と
会場での打ち上げをさせて頂きました

誕生日も祝って頂きました






皆さんから「おめでとうございま〜す」と
次ぎから次ぎへと
いつ終わるとも無しにハワイのレイを掛けて頂きまして...




これ企画した人は絶対
確信犯です...





祝ってくださった皆さん
ありがとうございました



嬉し恥ずかし榊原さんが
照れて道化る、、の図です








色鉛筆で独創的なメモ書きをしながら
朗読と歌を聴かせてくださいました
高原あかねさんと


(高)
「カメラ、何処見ればいいのかしら〜?」

(榊)
「ここですよ」



パシャッ






昨年も、そして今年もまた
ウェルカムティーを出して
お客様をお迎えするリスペクト度を
グッと高めてくださいました
日本茶のソムリエさん


(ソ)
「カメラは何処見れば?」

(榊)
「だからぁ〜ここですってばぁ〜」




パシャッ


(この人達、、何で?ロウソク持ってるのか…)




ということで

アヌーさん
お世話になりました






いろいろホントにありがとうございました





。。。



翌9日


昼まで寝て
体力を回復させようと思ってたけど
普通に朝起きてしまい

また念入りな指のウォーミングアップとイメトレ



ソムリエさんと合流し話す




(ソ)
「榊原さんの音楽は
ヒーリングミュージックというものとは
違うものですね」


(榊)
「ほう…」


(ソ)
「聴き手の内観を促し
言ってみるなら
なんというか
self meditation
促進させる音楽、というか」


(榊)
「僕自身
弾くにあたって
全くヒーリング的なスタンスじゃないですよね
むしろ
神経をピリピリさせながら弾いてる」


(ソ)
「音の中に含まれるピリピリした成分を排除するために
神経の方を極限までピリピリさせる…という」


(榊)
「そうそう
まさに」


(ソ)
「では今日もまた本番まで
思う存分にピリピリなさってください」


(榊)
「ありがとうございます
迷う事無くピリッピリにまでなって
ウォーミングアップさせて頂きます」




そこからソムリエさんは全く無言になって
僕に自由な時間をくれた





。。。





会場であるオードリースタイルさんに到着



ご挨拶して店内を見渡すと
本当にオードリー一色

ママさん
オードリーヘップバーンが大好きでらっしゃるんですね















開演時間が来て
とても近い距離でお客様と向き合っての本番


本番前に思いっきりピリッピリになるまで
神経を研ぎ澄ませておいたので
本番ではとても滑らかな音色が紡ぎ出せました

媚びる事無く
自分の想いも全て放ち
やり残した悔いも残らず


オードリーの映画の歌が大好きなママさんと
ムーンリバーのduoもさせて頂きました

その日初めて会った者同士を
音楽が繋いでくれます







。。。


この二日間
物凄いエネルギーを使いながら
そして
すごく多くの気付きと歓びを受け取りました


とても濃く生きた時間
とでも言いましょうか






夜の常磐道を走りながら
僕はもう
何も考える余力も残っておらず
ただただ深夜に無事帰宅しました


僕が留守をしてた間にも
朝顔は種を熟させてました





卵を産んだあのカマキリは
何処にも姿が見えなくなっていました


新しい命を繋いで
そして自らの命を終え

全ての生き物が
刻々とその命を生き

そんな僕らを時は見て見ぬ振りをしながら
ただただ過ぎてゆく



そんな無常の中で
ただ生きているという感謝と真を見付けられた者が
幸せなのかもしれない





















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予告

2016-09-27 | 演奏記録



Ⅴの11thと3rdが短2度でぶつかり
初っぱなから浮遊感のある和音が
間もなく根音だけがⅣへと移行すると
11thはp5となり、3rdは+4となり
また別の短2度の妙を内包した
分数コードの広がりが生まれる

ⅣはⅠへ帰着せず♭Ⅲへ下降するが
それは帰着しないⅠの短3度ジャンプした形ともいえる

♭Ⅲという新たなⅠは
p5から+5、6thと内声を移動し
TopNoteを維持したまま
ⅠからⅡ(長2度上)へとKeyChangeしながら
更なる新たなKeyのⅢ7に乗り移る

其の時、前コードの+5は新たなコードの9thとなり
更に11thも加え明度の或るグレー色にしておいてから
Ⅵmのコードへ繋げる

コードがⅤを経過しⅣに入ると希望を呈した風景が広がり
更にⅤ/Ⅳへ繋げ琴線に触れさせておいて
Ⅰには帰着せず長2度下のKeyのⅣへ

それは短3度上のⅠとも感じられるから自然である

そしてⅣからⅢ7susu4、Ⅲ7thと軽く泣かせつつ
Ⅵm〜Ⅴ7(13th)〜Ⅳ〜Ⅰ/Ⅲ〜と流れ
これも琴線刺激要員であるⅡ7の初登場となる






。。。






ソロライブで演奏する1曲目の
冒頭の40秒ほどに何が起こっているかを
ざっと解析するとこんな具合になっている


この美しい化学反応を隈無く感じ取りながら
1時間半から2時間近く
演奏出来る持続力が自分にあるのか...


ただこういった
目紛しい音程の連続的移行から生まれる色彩の変化を
顕微鏡で観察するかのような耳で
奏でて行く事は非常に楽しい



こういった和音の構成と移行による
色彩の変化にプラスして
音色から生じる色合いも音風景に影響して来る


弦に当てる指肉と爪の比率と
弾弦は押し込んでから離すか
それとも勢いを付けて通り過ぎるか

和音の内声の1つ1つを
どういう音量と音色のバランスで積むか

リバーブエフェクトが
緩やかに減衰して行き消えるのの
どのくらい手前で
もしくは敢えて消えてから
次ぎの1音を重ねるか

指を当てる角度と
使う指の選択

その時の爪の長さ、形、
削った爪の断面のザラザラ具合



そういう沢山の要素のコントロールで
脳味噌の中は大騒動になりながら
静かな曲を弾くのである



































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榊原長紀 SOLO LIVE

2016-06-07 | 演奏記録



2016/10/8 & 10/9
榊原長紀
ソロアルバム「キミと僕」の完成記念ライブ



音楽がご縁を繋いでくれた地で
お力を貸してくださる方に恵まれ
ソロライブをやらせて頂く運びとなりました

心より感謝しております


一人で弾きに行きます
心を全部紡ぎ出せたらと思っています

お時間ありましたら
どうぞお立ち寄りください





。。。





2016/10/8
花カフェ a noeud(ア・ヌー)



〒970-8025
福島県いわき市平南白土1丁目16-12

駐車場:有


開場 16:00
開演 17:00
定員 30名
軽食・デザート・1ドリンク込
(日本茶ソムリエによるWelcome Tea 付)
\ 4,000


ライブ終了後の打ち上げに参加ご希望の方は
チケット購入時にお申込みください。
(参加費 1,000円)


公式サイト
ご予約、お問い合わせ








。。。。。。。。
。。。。。。。。






2016/10/9(日)

カフェ「Cafe Audrey Style」



〒970-8026
福島県いわき市平鍛冶町13 国府田ビル1F


開場:15:30
開演:16:00
ドリンク&ケーキ付 ¥3,000

http://tabelog.com/fukushima/A0704/A070401/7012330/

ご予約はお電話のみとさせていただきます
090-1376-9400 (高原)



12席の小ぢんまりした素敵なカフェです
















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2015/10/10 // いわき a noeud(ア・ヌー)

2015-10-11 | 演奏記録


今日、10/10はいわき市のカフェ ア・ヌーさん
自分のソロライブを公演させて頂く

アヌーさんはお花屋さんとカフェがくっついているらしい

花の近くで演奏出来るのが嬉しい
こういう感覚って若い頃には気付かなかったけど


このライブを主宰してくださったのはアヌーさんと
いわき市在住の高原さんという方

高原さんは叶タカシさんとのユニットWoo!Long!High!でいわきに伺った時に
演奏を聴いて頂いてからのご縁になる

今回は高原さんに歌って頂く合奏の場面もある


ギターの伴奏音源を事前にお渡ししてはあるのだが
離れているため実際に音を合わせるのは今日だけになってしまう

なるべく早い時間に着き
リハ時間を捻出するべく暗いうちに出発した






福島に赴くのは確か今回で4回目だったと思う


311で大きな痛手を受けた福島


当事者ではない自分が軽はずみなことは言えないが
聴いてくださる方達の
ほんの少しでも心の休息に成り得たら嬉しい



。。。




首都高から常磐道へ

久しぶりに乗った首都高は飛ばす車ばかりで疲れてしまった




自分が奏でる時
ギターの音色をちゃんと繊細にコントロール出来ているか判断するために
耳を最大限に研ぎ澄ませることで
僕は多くの喜びを受けているが
その状態で生活していると
同時に都会の騒音は暴力的過ぎて神経が壊れそうになる


都会で生活するために鈍感になり
緩慢に馴れ合った音を出しながら生きるのは嫌だ

この先もギター耳を研ぎ澄ませてゆくなら
僕は遅かれ早かれ都会には住めなくなるのだろうと
ぼんやり思っている



常磐道に入りやっとホッとした

時間的に順調に来てるので守谷SAで休憩



のんびり走ってるので燃費がかなり良いよ




常磐道はとても暗くて
前後、対向車線の全てに車が見えなくなるタイミングになると
バックミラーに幽霊でも映り込みそうな気がして急に心細くなる


暗いバックミラーの中に自分のオデコあたりが
蒼白くぼんやり映っているのが気になってしょうがない

なんとかせねばと
ミラーに向かって笑ってみたが
真っ暗な中にぼんやり見える笑った蒼白な顔の方がもっと不気味だった...



。。。



中郷SAで2回目の休憩

少し空が明けてきた





この後
薄曇りのためかミストな美しい朝焼けが広がった














。。。





無事いわきに到着

早く着いたので車中で少し時間を潰してから
用意して頂いたリハーサル場所へ




僕のDuoのやり方は
どちらか一方がもう片方に合わせることをしない

ギターを伴奏者にしてしまわず
歌の心に相づちを挟むようにギターも語らせてゆくのが好きだ

心地良いアンサンブルというものを自分なりに何十年も模索するうちに
いつからかこういう形をとるようになっていた






お互いがそれぞれに信じている音を持ち寄って
それを相手に委ね、受け入れ合いながら
アンサンブルを作って行く僕流のこのDuo法則は
人間関係を素敵に営むための
幾つもある方法の中の一つと同じだと思う


誰と組んでも
人間同士お互い好きでなければ
僕にとってDuoは成り立たない


だから僕にとっての音楽は
やはり、音の手前に人在りき
なのだ






音合わせはいつも時間があっという間にワープする

心地良く会話していると時が経つのを忘れるけど
言葉でではなく音であってもそれは同じなんでしょうね


きっと僕からギターを取り上げてそのまま放置したら
語る道具を無くした僕は相当なお喋り好きな爺さんになるだろう

「あの爺さんは喋り出すと長いから」
と周りから煙たがられる爺さんになるだろう

いやきっとそうなるに決まっている


周りにご迷惑をかけない意味でも
爺さんになるまで僕にギターを弾く場を与えてやって欲しい


この爺さんは腰が重く
部屋の中でギターを触ってるか考え事ばかりしてるので
なかなか自分から重い腰を上げない


だからといって決して怠け者なわけではない


誰かに背中をドンと一発押されさえすれば
結構なとこまで頑張れる爺さんだと
ここに宣言しておく




。。。





お昼手前に会場であるアヌーさんへ移動した





壁の白と植物の緑と反対色の家具で構成された清楚な空間

この部屋は
洋梨の赤ワイン煮とブルーベリーとミントの葉を乗せたショートケーキだ






ご挨拶をして
自前PAセッティング開始


今回のように自前の限られたPA機材でやるような時は
自分が弾きやすい音場に近づけることに僕はかなり神経質で
本番のエネルギー取っとかなくて大丈夫?
と自分が心配になるくらい試奏と修正を繰り返す

でも結局いつも
これで全て手放しに安心なんて得られない

ライブは生ものだから
仕込み時にいくら細かく決めても
本番でいくらでも変わってしまう

わかっていても開場時間が近づくまで毎度のように試行錯誤を繰り返して
開場時間になり楽屋に引っ込んでからは
本番が終わるまで
プレッシャーに押しつぶされそうな時間がずっと続く

今日も例外無くそういう時間


今まで本番前に
逃げ出したいと思わないで臨めたソロライブがいったい何回あったか

それははっきりゼロだと言える





放った音はもう二度と引っ込める事は出来ない

放った直後に聴き手の耳や五感から入り込んで行ってしまう音は
すぐに聴き手その人の記憶や現在の心の状態と関わり合いながら
その人のものになってしまう

音を放つ方としてはもう俎板の鯉なのだ

せめて精一杯誠実に放つしかない





そして終了

これでやっと呼吸が出来る

終演直後の自分を見てみたくて自撮りした






。。。



終演後アヌーさんのご好意で
会場での打ち上げをして頂きました

お客様も残りたい方は1000円で参加自由

こういうの初めてかも


僕は100%と言っていいくらいライブには車で行くので
演奏が終わると当然飲まずに帰ってしまう

シラフの状態ではハードワークの本番演奏後は
僕は一刻も早く独り静かな場所へ行きたくなってしまう

だから申し訳ないと思いつつも
聴きに来てくださった方達と終演後に滅多に話したりもしないのです



それが今日は車を置いて行っても良いとのご好意で
晴れて僕も飲みながら聴いてくださった方達とお話しさせて頂いたわけです

嬉しい時間でした
珍しくだいぶはしゃいだかもしれません

アヌーさんにも残ってくださった方達にも感謝しています



これは残ってくださった方達とお店のスタッフさんと集合写真


顔出しNGにしてって念押しされた顔見知りさんもいたけど
これしか集合写真無いから出しちゃうもんね
大丈夫、、^^ 顔出ししても死にゃぁしない




そして次は

これはですね
本邦初公開なのですが

僕の後に守護霊のようにおわせられるお三方

未熟な僕の音をずっと支持してくださってる
(或る意味物好きな...いや冗談はさておき)有難いお三方です


僕の音楽家人生に勇気をくださっている(七福神ならぬ)
三福神様

宝船の上から皆様の元へも縁起の良い風を吹かせております





そして二日前に誕生日だった僕にケーキも頂きました
ありがとうございました





断片的にだけど記憶に残っているような印象深いこと
本番中に心が動いた事なんかも沢山あると思うのですが
ちょっと言葉では上手く書き表せないみたいです


とにかく濃い1日でした



誰かのサポートではなく自分が看板での演奏は
始まる前は毎回逃げ出したいくらいのプレッシャーに押し潰されそうになり
そして終わってみれば
毎回嬉しさと感謝しかありません


榊原長紀 Solo Live @ noeud(ア・ヌー)

関わってくださった方達
足を運んでくださった皆様

ホントにありがとうございました




車で送って頂きホテルチェックインして
知らないうちに気絶したように眠ってしまったようです







。。。








翌朝は雨




今日は高原さんと高原さんが間もなく10月18日にオープンするという御茶処
「地蔵庵」のソムリエさんお二人に
311の傷痕が残る地域を案内して頂く約束をしている

社会的なこと何も勉強していない自分
そして被災の当事者でもない自分

ただ被災なさった方たちと同じ人間同士として
見たまま感じたまま自分の中に取り込み
生きてる間の浄化の課題にするつもりで連れて行って頂くことにしたのです




まずは機材と車を取りにアヌーさんへ

朝の光が入る店内は心地良い静けさの中に在った




お店の皆さんにご挨拶をしておいとま
皆さんがニコニコ見送ってくださって嬉しかった



まずはいわきから
つい最近避難解除された楢葉町に移動する

添付地図に町名が出てないが
広野町と富岡町の間が楢葉町になる




楢葉町は高原さんのご実家がある地区であり
またご実家の一部が地蔵庵になっている

復興への足がかりにという想いを込めて
茶庵を始めることになさったそうだ


移動する途中
いわきから四ツ倉に入り国道が海沿いになると
さっそく津波により崩壊した建物が現れる








慌てて写真を撮ると
「これはまだまだ序の口なんですよ」と言われた




まずは楢葉町 地蔵庵に到着

緑の中で長閑に沢山の鳥が鳴いていた







あ...入り口に地蔵さん
早速対話を試みる

(こういう独り遊びが好きなんです僕)







「すみません
入っていいですか?」と僕


「まぁ駄目だとも言えんじゃろが...」と地蔵




じゃ失礼して
と庭の奥へ

春には綺麗に花盛りになるのでしょうね






池に見たことの無い水草



可愛い





そしてこの子

名前はケン君




震災の避難ではペットを置いて行かねばならなかったそうだ

家族のようにペットと暮らしておられた方には
身を切られる想いだっただろう

連れて行く事が出来ないために
タライに一杯の水と沢山の餌を置いて避難なさったが
戻る頃には多分生きていないだろうと諦めていたところ
生きていてくれた


近寄ると傍に寄って来るが
すぐ瞳は逸らせ遠くを見てしまう

きっとこの子にしか解らない強い孤独を体験したのだろうと想像した



せめて残りの命を穏やかに過ごして欲しい



。。



311の地震が14:46だったそうだ


屋内には
激しい揺れで床に落ち
落ちた直後14:47で止まったままの時計がそのまま残されて在った







楢葉町 地蔵庵に僕の車は置いて
高原号に3人で便乗して出発した


ここから先は警察の管理が厳しく
他県ナンバーの車はすぐ止められるからだそうだ



第1原発がある大熊町の方へ北上する



避難していた期間に
そこここの畑はセイタカアワダチソウが伸び放題になってしまった中
誰が種を蒔いたか
ある区域だけ一面コスモスの花が咲いていた






種が落ち自然繁殖してるのだろう
このコスモス畑は年々広がっているそうだ


。。。



高台にある天神岬スポーツ公園




ここから下に
かつて津波にさらわれた地域が一望出来るという

そして今は汚染残土置き場になっている


行政はあくまで「仮置き場」としているが
受け入れる他県は無いだろうから
結局ここが最終置き場になるであろうと高原さんはおっしゃった

誰にとってでも同じだと思う
この不浄の存在と共に同じ地で生きてゆかねばならないとしたら
人はどれだけの葛藤を背負うだろうか


適当だけどパノラマです
一枚一枚クリックすると拡大されます



「これから隣りの富岡町へ入ります
ここはまだ避難命令が解けていない地域ですので
車の窓は開けませんが
榊原さんホントに行って大丈夫ですか?」
と高原さんから聞かれる

「はい大丈夫です」と答えた



富岡町は3分割し、そのうちの一つは2年後に避難解除になることが決定しているそうだ





国道6号を越えて津波が押し寄せた地域では
南北に走る6号の西側にも崩壊した家屋が今もまだ残っている






海の近くだったため駅ごと崩壊したという富岡駅跡へ向かう

駅舎のあった辺りに黒い袋に入れられた汚染残土が置かれているのが見える



国道から坂道を下りて行くとそこには
痛々しい風景が今も残っていた











海水に押し流された車が家屋のところで塞き止められ積み上がったままになっている






先ほど坂の上から見えていた汚染残土




この場所の放射能値が表示されている
0,264と表示されている




隣りの楢葉町 地蔵庵で今0.06くらいだそうだ

車で僅か15分ほどしか離れていないがこの場所は
おおよそ4倍の数値だということになるようだ


富岡駅跡を出発した






高原さんに最終確認を受ける

「ここから第1原発がある大熊町に入って行きますが
放射能の数値もグッと上がります
榊原さん大丈夫ですか?」

「大丈夫です」










人が住めなくなったが故に
植物は緑を生い茂らす

それを緑豊かな美しい風景と見る事も出来る

でもここに暮らしていた人にとっては
暮らせなくなった事、故郷を失った事と
緑が生い茂ることは同義だから
この緑が悲しいだろう





手つかずの緑を見ながら大熊町の住宅街に入る


今自分等が走っている国道は
南北に通り抜けるために開通してあるが
全ての家屋はゲートで閉鎖され中に入れない









そして家屋だけでなく
国道から横に入る道も全てゲートで塞がれ
必ず警察官なのか警備員なのか、が立っている





大熊町は国道に放射能汚染数値が表示されている

3.866とある

先ほどの話しによるなら楢葉町の0,06の64倍ということになるだろうか







その後すぐに出て来た表示板
夫沢方面に右折すると第1原発があるという

僕らは行けるとこまで行ってみることにした




右折







避難で残された養豚が野生化し野生のイノシシと交配し
イノブタが物凄く増えてしまっているそうだ

汚染されているため食肉には出来ない
焼却も出来ない

捕らえて絞めて
巨大な冷凍庫に保管されているそうだが
冷蔵庫がどんどん足りなくなっているそうだ

残された豚も我々人間と同じく
命を全うしたいだろう

必死に生き延び人間と同じように子孫を残すべく交配し
そしてまた人間に捕らえられ殺される




原発まで1.5キロ弱
巨大なクレーンと建屋の屋根が少し見えるとこまで行ったが
警察か警備員か
とにかくこの先には入れない





Uターンして戻る事に






毎日7000人の人間が第1建屋内で働いているそうだ


先ほどあったゲートの警備も想像ではあるが
警察ではなく警備会社なのではないかと話した


人間が1年に浴びて大丈夫な放射能値の設定をオーバーしてしまうから
1ヶ月丸々は働けないそうだ

入れ替わり立ち替わりしながら
毎日7000人働いているそうだ


避難解除された楢葉町だが
「本当に大丈夫なのか?」と懐疑的になり
戻りたいが戻る事を迷う人もまだ多いという


復興を希望の光として
その足がかりを、と率先して戻った人もいる



震災以前レストランだった場所は
解除後レストラン再稼働して
建屋で働く人達のランチで大繁盛だと言う



この町の中には
原発の仕事をして人生を生きていた人達も沢山いらっしゃるし
もともと反対していた人もいらっしゃるだろう

そういう人同士が
この町のスーパーや飲食店で普通に隣同士に擦れ違っていただろう



高原さんは
ご自分が子供の頃にすでに原発は存在していて
遠足で行く場所にもなっていた
と話してくださった


敷地内には芝生があったり
原子炉を囲う分厚いコンクリートの上に子供達も乗っかったり
子供にとって何か楽しい場所に感じ
絶対安全なのだと聞いて育ったそうだ


東京の品川区に生まれ育った僕にとって
小学校の頃の遠足は津田沼にある「こどもの国」や
社会科見学で行った大田区のアサヒビール工場だったり

そういう遠足等で行ったような場所は
僕のノスタルジーの中に組み込まれてしまっている

当時子供だった高原さんたちにとって原発は
僕にとってのこどもの国と同じ
郷愁や自分の原風景だったりする現実がある


汚染が人の命に関わるものであっても
自分の故郷と自分の郷愁が悪者にされたら
それは理屈抜きにその人にとっては悲しいことだろう




7000人の人達や
ゲートのところに立っている警備の人は
普通の仕事よりきっと高い給金を貰っているだろう


もし誰も
いくらお金をもらってもこういう仕事には就かない
と拒絶したらどうなるのだろうか


日本人は貧しい外国の人を雇って危険な仕事をさせるだろうか
既にそういう話しも耳にする


ではもし
そういう外国の人も
お金を幾ら貰ってもこういう仕事をするのは嫌だ、と
やる人が一人も出てこなかったらどうなるのだろう

この世界の人たちが皆
お金よりもっと大切なものをはっきり感じて生きていたら
この人類のストーリーはどんな風に変わって行っただろう
そして
これから先どう変わって行くだろう


人間は便利なものを得る毎に
自然の摂理から離れて行く
神から見捨てられて行くと言い換えても良い

神様から見捨てられ
人間の手で修復しようとして堂々巡りをし
悲しみを増やして行く

悲しみは怒りに連鎖し
傷つけ合う行為へと流れ込む



人間はもっと慎ましく生きたらどうだろうか


お金のかからないものと不便の中で
人は十分に人生の充実を得られる能力を持って生まれて来てるはずだ









楢葉町へ戻る途中
第2原発の方へも向かった





第二原発建屋まで1.3キロ








建屋が少し見えるとこまで行ったが
やはり同じように通行止め
そしてUターン


第2からは海岸沿いの道で楢葉町に戻った








避難解除されたこの町にも
こういう風景が存在してる

やはり「仮置き場」と書いてある看板を車内から目撃した











「とりあえず仮なんで」と言われて
他人の汚物を自分の頭の上に乗せられて嫌悪しない人はいないだろう

しかも、仮
と言っておいて
いつの間にか自分の頭の上に汚物を置いた人は
行方を眩ませてしまう場合もあったらどうだろう

人の中には悪もあるが善も宿っているのに
何故、こんな事になるのだろう

便利を求め自分の手に負えないものに手を出すからではないだろうか


演奏というものは
誰も何一つ助けてくれない

良い演奏をしたいなら面倒な反復練習も避けては通れない

面倒な反復練習を徹底的にやっても
失敗し打ち拉がれる

それでもまたコツコツ真直ぐな心で向き合って進むしか上達の方法は無い



幸せに生きることが出来る方法が
もっと身近にあるはずだと強く思いながら
案内して頂いた車の中
後半はほとんど黙っていた自分だった





理屈では人の心に決して届かない

届かないどころか
むしろ誤解を増やすばかりだろう

そして今ここに僕が書いていることは理屈なのだ



僕がするべき事は
自分の道として、また
命の仕事として選んだこのギターというものを使って
理屈を持ち出さずに
お金以外でもっと幸せになれることがこの世界には在る、と
ほんの少しでもいいから示す事なのでしょうね


そのことをよく自分に言い聞かせました










。。。





地蔵庵に戻りました



またケン君に話しに近づいた


キミの目が僕を素通りして遠くを見るのを
僕が寂しいと感じて
僕の方に向いて欲しいと思ったら
理屈じゃなくキミに全霊で接しなきゃ
共有の入り口にも立てないよね







今日という日の最後のイベントになる




地蔵庵
お座敷にお邪魔して
日本茶のソムリエさんに煎れていただいた玉露を頂いた


その
味わうということの楽しさ奥深さに
カルチャーショックを受け
写真はほとんど撮れませんでした


茶葉を育てるところから茶道は始まって
土、太陽、水、日射の受け方
湯加減や煎じる時間
そして煎じ上がるのを待つ時間さえも
お茶の味に影響している



舌の上に乗せて転がしたたった一滴のお茶の風味が
原発で熱く覚醒した僕の神経を
あっという間に静かな時間へと誘ってくれた


同じ茶葉で
一煎目から五煎目まで頂き
その味の変化を楽しんだ

あげく
五煎目を終えた茶葉を
食すという
これまた生まれた初めての体験をさせて頂いた


なんて美味しいのだろう


添加物の無いお醤油を
楢葉町の水道水で薄めたものに
ちょん付けして
煎じ切ったあとの茶葉を頂く


ここにもさっきと同じ教訓がありありと現れている


手間をかけずに長期保存出来るからと
子供の頃から添加物の入った食材に慣らされてしまった僕の味覚


人が惜しみなく手をかけたものが
どれだけ美味しく
また心地良い音か
そういうことに人はもっと気付いても良い

その方が皆で共に幸せに生きられるから



すみませんっ、ご飯くださいっ!
あまりに美味しくて...






こうして僕のソロライブの行程は全て終了しました





お世話になりました福島



東京に戻ります






音も精神も語る事も
まだまだ未熟です

きっと生きてる間
ずっと未熟だと感じ続けると思う


こんなのは苦しいけど
でもだから感謝を学習してゆける



結局今回も全て終わってみれば
多大な発見と感謝と喜びを貰えた時間でした




関わってくださった全ての方に
嘘偽り無く
心から御礼申し上げます







ギタリスト

榊原長紀


















































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solo live vol:11 貴方日和/後記

2012-10-28 | 演奏記録



solo live vol:11 貴方日和にお越しいただき
心よりありがとうございました

このSolo Liveも支持してくださるお客様に支えられて
御陰さまで2年目に入ることが出来ました

この先も心の通った音を奏でてゆきます
どうぞ宜しくお願い致します





今回のセットリストです



昼の部

(M1)Autumn Leaves/Joseph Kosma/独奏

(M2)I Loves You, Porgy/George Gershwin/3p

(M3)Now We're One/Isaac Hayes/3p

(M4) What Are You Doing The Rest Of Your Life/Michel Legrand/3p

(M5)シェルブールの雨傘/Michel Legrand/3p

(M6)Good Night/大坪正/3p

(M7)AME/大坪正/3P

(M8)Barefoot In The Park/J. Mercer; N. Hefti/3p

(M9)My Foolish Heart/Victor Young/3p

(M10)Alice In Wonderland/Sammy Fain/3p

(EC)25年前のヒット曲小メドレー/2p(gt/bass)
恋におちて(小林明子)~Wの悲劇(薬師丸ひろ子)~YaYaあの時を忘れない(サザンオールスターズ)



。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


構成を少し手直しして


夜の部

(M1)Autumn Leaves/Joseph Kosma/独奏

(M2)I Loves You, Porgy/George Gershwin/3p

(M3)Now We're One/Isaac Hayes/3p

(M4) What Are You Doing The Rest Of Your Life/Michel Legrand/3p

(M5)シェルブールの雨傘/Michel Legrand/3p

(M6)Good Night/大坪正/3p

(M7)AME/大坪正/3P

(M8)Barefoot In The Park/J. Mercer; N. Hefti/3p

(M9)25年前のヒット曲小メドレー/2p(gt/bass)
恋におちて(小林明子)~Wの悲劇(薬師丸ひろ子)~YaYaあの時を忘れない(サザンオールスターズ)

(M10)My Foolish Heart/Victor Young/3p

(EC)遠廻り/榊原長紀/独奏




。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

改めまして、御礼です


自分のsolo liveをやらせていただくようになって2年目
昨年の10回は無我夢中で
よくわからないままあっという間に過ぎてしまいましたが
今回11回目にしてようやく
少し落ち着きを持ってギターを奏でられている実感を
本番の中に感じられる瞬間がありました

これが場数を踏むということなんでしょうね
何歳になっても肝を冷やすような場を重ねてやっと
自分の理想が現実に近付いて来るんでしょうか

でも今回、弾くことが楽しくてしかたありませんでした

聴きに来てくださるお客様がいて初めて
僕等は演奏の場を与えられるのですから
1年目を経てようやく今回
本番中に奏でる楽しさを感じられる余裕が出て来たのは
支持していただく方達に育てていただいたようなもの
そんな風に感じています

感謝を原動力にして
もっと高みを目指したいと思います


気張ること無く、ありのままで
毎日毎日、自分日和を過ごしながら高みを目指そうと思います

皆様もどうぞ毎日を温かく
貴方日和をお過ごし下さいますよう
心よりお祈り申し上げます





それからもう一つ告知です


来月のblackA出演は11/7
blackAがカフェとしての営業している時間に「生BGM」を弾きにお邪魔します

時間は大体
12時~15時くらいまでの間に(興が乗ればいつまででも)

適当に弾いたり休んだりしながら本当にラフな感じで
今までのレパの中から適当にやろうと思っています

ミュージックチャージ無しです

普通にカフェに来て
何時間居ていただいてもOK

例えばね
15時を過ぎてもお店に電話して
「まだ、さかきぃは居ますか?
16時なら行けるんだけど、それまで帰らないで」
と言われれば
多分待ってて16時からまた弾きます^^

「夜まで居てくれ」と言われたら
え~っ...と言いながら
多分、、、居る、、、かも^^;
(レパが足りないけど...)

 

クローズな空間でのsolo liveとは違う
オープンカフェの空間で僕のgtをBGMに
お友達とお喋りしながらお茶したり時々聴き入ってみたり...
そんな風に過ごしてみませんか?


solo liveで1年お世話になったblackAさんとの空間コラボです


カフェの空間も変わらない
僕の音色も変わらない
だけど音楽の楽しみ方って1つではないから
ちょっと目線を変えただけで
音はまるで違って聴こえるだろうと思うんです


そしてウケが良かったら
次の週もまた弾きに行く

ウケが良くなかったら
この企画はフェイドアウトする、という感じ


ちょっとした遊び心企画なんです



平日ですが...来れそうな方は是非「生BGMカフェ」に遊びにきてくださいね




コメント (2)
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貴方日和

2012-10-05 | 演奏記録



Solo Live vol:11

2012/10/27(土)



いつも通りの自分らしい自分で、この秋の中に生きていられてますか...?

この秋の日々が貴方らしくあれますように...








2012/10/27(土)

Solo Live vol:11

blackA



出演

Ag:榊原 長紀
Pf:大坪 正
C.bass:山崎 洋



昼の部
15:00~16:00

夜の部
19:00~20:00

(入れ替え制です)



料金
2500円/1ドリンク付き
(カフェとしてのメニューもご用意いたしております / 別料金)





予約などの詳細はこちらのblacAのHPでご覧になれます




コメント (5)
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solo live vol:10 後記

2012-07-22 | 演奏記録


solo live vol:10
~(ちょっと早いけど)1周年だよ全員集合~
にお越しいただき、ありがとうございました

心よりお礼申し上げます


このあとお仕事の都合上、2ヶ月お休みさせていただき
10月からまた再開するつもりでおります

そしてこの先
solo liveも2年目に入ります

ここまでの1年をステップにして
聴いてくださるお客様が
豊かな時間を感じられるような造りを
(未熟ですが)模索してゆきたいです


こういう場をくださったblacK Aさんと
支えてくださったスタッフさんたち
僕の演奏仲間の皆さん
そして支持してくださるお客様

無名の1サポートギタリストに
こんな贅沢な場所を与えてくださって
ありがとうございました
(ちょっと自分を弛めると、感謝で)涙が出でそうになります



僕のメモ台本と
セットリストと
RHの写真などです








僕は寂しい人間です…

僕は優しい人間です…

僕は悲しい人間です…

僕は愉快な人間です…

などと
自分のことを言葉にしてみても
全てを上手くは言い尽くせないから

こんなふうにギターを抱えてみて…
そして爪弾いています



(M1)キミと僕(オリジナル)



言葉だけでは言い尽くせない想いを
音にして奏でることが出来ると
少しは気が済むみたいです

でもしばらくすると
また気が済まなくなって…
今度は絵を描き始めたり...

...自分の内側から外に放たれた絵と音とを
もう一度僕の目の前で合体させてみて
自分の中の声 が
何を欲しがっているか
探ってみたりしてるみたいです



(M2)銀河鉄道の夜(オリジナル)
(M3)9/15(オリジナル)
(M4)君が泣くから僕も悲しくなる(オリジナル)
(M5)ともだち(オリジナル)







言葉や音や絵や
自分が扱えるものを全部使って自分を表現してみると
充足感を得るというより
逆に更なる渇きを覚えたりします

だから無性に誰かと関わりたくなります

自分一人の表現は、どこまでも自由だけれど
その「摩擦の無い自由」が寂しいので
誰かと関わる不自由な世界に
僕は足を踏み入れるのです



(M6)falter(作曲:大坪正)
(M7)pretending to care(作曲:大坪正)







寂しさを埋めることと引き換えに誰かと関わることは
自由を手離すこと...

その息苦しさに脅えていた僕の心は
ある時、予期せぬ温かさに包まれました...

それは、音の中だけに存在する世界
自由と温もりを兼ね備えた奇跡のような世界

相手と同化出来る時間でした



(M8)Smile again(作曲:大坪正)







人が3人集まると
そこには社会の原型が生まれます

2人の時は相手だけをケアすれば良い

3人になるとそうはいかない
それぞれの感情の絡まりが複雑になってくる

この世界で一番厄介な「嫉妬」という感情も
3人以上になって初めて生まれるのです

それでも
3人の孤独から生まれた3人の美意識が
複雑な絡まりの中をぶつかり合いながらも調和を持とうする

それは
自分を活かしながら相手も活かすことが
互いを潰し合うより大きな生命力になることを
それぞれの本能が知っているから



(M9)its too late(キャロルキング)
(M10)Sir Duke(スティービーワンダー)







3人の世界が4人になると
まだ野放しだった個々の美意識たちは
更なる調和を目指し
一人一人はむしろ歯車の一つへと納まってゆく

個性を強調し衝突を生むより
母体を形成するパーツの一つとなって
母体、本体の生命力を育てることを
個々が望むからではないでしょうか

4という集合体は、3よりも5よりも
バランスの取れた数ではないかと僕は感じます

アンサンブルでも4人編成は
バランス良い最小単位、だと感じます



(M11)南風(オリジナル)
(M12)浜撫子の丘(オリジナル)








5人という集合体はまた4人とは全く様相を見せます

1曲の中で演奏者が個々の個性を発揮するには
5人という人数はもう過密な状態です


母体を形成する個体同士の調和と主張の押し引きは
時間の経過と共に摩擦熱を帯び
個々はもう調和にだけ向いていられなくなり
無法地帯の海賊のように徐々に荒ぶり始めます

荒ぶりが高じて来た海賊たちは
自らが集団のボスとなるべく奔放に行動したがる

それらを気迫で牛耳り、束ね、
疾走する海賊船の帆先に立って
正面からの風当たりを一身に受ける力強さを持った人間が
エンターテイメントのフロントに立つことを許される




これがカリスマということでもあり
バンドを従えたボーカリストに求められる試練でもある



(M13)I wanna be where you are(Jackson 5)
(M14)I have nothing /Whitney(Whitney Houston)







音楽が生まれる風景は、僕らが生きることの仕組みと同じ
人生の縮図があるようです

音楽によって生み出された大きなエネルギーには
多くの人間が引き寄せられます

そこにビジネスも生まれるでしょうが
あくまでも健全な音楽とは、産まれ落ちる瞬間は
無償であることが必要だと、僕は思っています

また音楽という伝達手段は
小さな小さなエネルギーを表し伝えることも出来ます
小さな優しさが一つの命を救うこともあるでしょう

音楽というものに触れるごとに、いつも思うのは
音楽とは神様がくれたもの
音楽とは命そのものではないか、ということです

素敵なリクエストを頂きました
チイ散歩のテーマ、BIG BELLの「ほのか」

つい先日、お亡くなりになられた地井武男さんの
ご冥福を、心よりお祈り申し上げます



(M15)チイ散歩のテーマ







急いだり熱くなる方が人間にとって簡単なように感じます

それは決して悪いことではないのでしょうが
大切なものを見失うことは多いように感じます

だから僕は遠廻りが好き、無駄が大好き
勝つより負ける方が好き

そういう感性を見失わないように
この曲はいつも心地良く奏でられる自分でいたいです

最後にオリジナルから「遠廻り」です



(M16)遠廻り/独奏







アンコール

(M17)change the world / Eric Clapton




















コメント (7)
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