坂井えつ子の市議会ホーコク

2015年補選で初当選。2021年本選で三選致しました。市議会ホーコクや日々のことを発信しています。

5月20日 公立保育園運営協議会

2017-05-20 | 日々のこと

午後3時半から公立保育園運営協議会へ。5時半終了予定が終わらず、7時前まで延長。

 

 

議事 5その他 イ その他、日程調整など で示された資料「公立保育園の運営方式の見直しについて」が重い案件でした。この議事の中で協議するものではなく項目立てすべきと思うのですが…。

関連資料4点あったなかで、特に気になった2点をピックアップ。

====資料166) 職員団体協議資料 ====
平成29年4月17日 子ども家庭部保育課

公立保育園の運営方式の見直しについて

1運営方式 
公立を2園とし、残る3園は順次、民間に移譲し、民設民営化する。

2対象園及び園の数
民営化の対象は、さくら保育園、くりのみ保育園、わかたけ保育園の3園。

3 移行時期
(1) 平成32年度に2園を民間委託し、その後検証を経て、平成34年度に民設民営に移行する。 
(2) 残る1園については、民間委託を挟まず、平成36年度に民設民営に移行する。 

4 見直しによる職員配置・拡充するサービス
次回提示したい。

 

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資料167)民営化による財政効果(案)5月16日提出資料

1)2園民営化した場合の財政効果 →1億5300万円の黒字がでる。

2)民間園の児童一人当たりに市が負担する経費 約97万円 → もし直営なら128万円

3)120人定員の施設(認定子ども園)を建設する場合に市が負担する経費 約6千6百万円。
 →もし直営のまま立て替えだったら、約2億8900万円。※民間の4倍以上(国や都の補助がないため)

4)120人定員の施設(認定子ども園)を建設する場合に市が負担する経費(児童一人あたり)  
 6600万円÷120人≒ 約55万円

5)100人定員の民間保育園を建設して、1年間保育した場合に、市が負担する経費
(97万円+55万円)×100人≒約1億5200万円

2園民営化で、待機児童100人分を解消するのと同じぐらいの経費が生み出せる…

 

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 平成32年度の2園は、さくら・くりのみを想定、残る1園はわかたけを想定と口頭説明アリ。
担当部局は、あくまで、「協議を重ねているところで、決定事項ではない。ご意見を聞きたい。」との姿勢。 

 

ちなみに。職員団体協議資料 平成29年2月10日 子ども家庭部保育課=======

 運営方式を見直す公立保育園は3園とし、まず平成32年度から1園の運営方式を見直します。また、その余の2園については、平成35年度以降、順次運営方式の見直しを進めることとします。

 公立保育園として継続する2園については、地理的状況、施設状況等を踏まえ、判断します。

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 2月10日付資料と5月16日提出資料を比べると、
→平成32年度から委託する園が、1園から2園になっている。
→残る園については、順次運営方針見直しがより具体的に「民間委託を挟まず、平成36年度に民設民営に移行」に。

 協議会委員からは「運営方針見直しの根拠を出して欲しい」など様々な意見要望が出ていて、私としては納得のできるもの。部局としては、先述のとおりの姿勢なので、平行線。市役所の文化や考え方の土壌が、委員のそれとは違うということが埋められない。それを積み重ねてきてしまっている感があります。


そもそも、公立保育園運営協議会の要綱をみると、

(設置)
第1条 市立保育園事業運営のサービス向上に資するため、小金井市公立保育園運営協議会(以下「協議会」という。)を設置する。
 
(所掌事項)
第2条 協議会は、次に掲げる事項について協議する。
(1) 公立保育園における保育サービスの現状確認及び評価に関する事項
(2) 保護者が求める保育事業(保育ニーズの確認等)に関する事項
(3) 前2号に掲げるもののほか、協議会の設置目的を達成するために検討が必要な事項
 
 
とあるのですが、「市立保育園事業運営のサービス向上に資する」協議がされているのかが疑問。この要綱に反しているのではないかとさえ思えてしまう。

質疑で気になったところをひとつ。

=====坂井の速記メモより=====

(質問)行政としての施策ではなく、予算削減に終始していると思う。それでいいのか。説得できる資料をつくらないと物事は進まない。決まったらやるは順番が違う。子育て環境日本一に近い「公立園」を委託する。質をどうするかの議論は?良い事業者を得るためにどうするのか、維持するための方策を検討してるのか。

(答弁)財政効果だけではなくて、サービス拡充に努める。サービス拡充については整っている状況ではない。現時点では、意見を踏まえながらそういうことに対応していくということ。


 

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