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筆者はお料理の注文伺いに来たCAさんに対し、「まず最初に和食の先附と前菜、次いで洋食の前菜を持って来て欲しい。それで終了とし、あとは酒のつまみを適当に注文しながら洋酒を飲みます」と告げた。そして、日本酒は福井の「伝心 雪 純米吟醸」をお願いした。昨今では飲食物のレベルは、ビジネスとファーストの間の差はほとんどなくなっている。ファーストの方が品数が多く、テンポ良くお料理が絶妙のタイミングで運ばれて来て、更に和食と洋食を組み合わせたコース料理設定などができる柔軟性があるだけだ。だが、CAさん呼び出し用のコールボタンを押せば3秒以内にCAさんが飛んで来るし、数に限りはあるものの、好きな時に好きな物を好きなだけ飲んだり食べたり出来るのがファーストクラスの強みである。そして待つ事なく、いつでもトイレを自由に使えるのもファーストクラスの強みである。
本日の和食の先附は、「無花果とアスパラガスの白和え」前菜は「烏賊の雲丹和え、鰻煮凝り、スモークサーモンチーズ巻き、鴨松風、磯巻き卵、ほおずき、枝豆」であった。お椀(沢煮椀)、お造り(いずみ鯛薄造り)、炊き合わせ(海老黄金煮)、小鉢(胡麻豆腐)、主菜(銀鱈酒蒸し)、ご飯、香の物、味噌汁、とらや羊羹などは全てパスした。ファーストクラス未体験の人々に取っては、何とも勿体ない話と思うかもしれないが、筆者は、ファーストクラスの和洋食のフルコースなどは食べ飽きているし、このクラスを利用する目的は、幅広いフルフラット座席で安眠する事だからだ。
ちなみに2017年のファーストクラスでの前菜は、「烏賊の雲丹和え、ホタテ貝のクリーム寄せ、カリフラワー浅漬けスモークサーモン巻き、鴨松風、フォアグラゼリー、ほおずき、枝豆」であったから1年経っても似たような献立であった。
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先附け
前菜
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