先付は、素揚げした海老、バイ貝の煮物、いくらと烏賊、烏賊の塩辛。これにもずく酢、メカブの煮物、海鮮鍋、お造り、蟹などなどである。お造りは白身の魚三種(かんぱち、きじはた、かさご)と甘エビ。魚は一切れづつ食べて終了とした。御当主様が朝釣ってきたばかりと言う、あおり烏賊の烏賊ソーメンが出てきたので、これは全量を美味しく食べました。蟹は食べると必ず手を汚すので、筆者は蟹は食べない主義だ。紅ずわい蟹は一匹そっくり食べずに残した。こんな事を書くと、佐渡の翼中毒症患者は「勿体ない!食べ物を残すなんて許しませんよ」とお怒りを書き込むかもしれないが、佐渡の宿泊施設の皆様!筆者は蟹は食べませんので、夕食には出さないで下さい、お願いします。筆者の左後方の家族連れは、バリバリと音を立てながら美味そうに蟹を食べていましたっけ。海鮮鍋はバターで味付けする仕様だったが、ちと脂くどいので、普通におダシで煮てポン酢で食べる方式の方が個人的には好みである。ビールの後は赤泊の生酒「きりょうよし」を注文して飲んだ。いつものように、ご飯とデザートは不要とおばさんに伝え、これにて本日の宴はお開きとなった。
翌朝は、午前5時に目が覚めて、早朝散歩にでも行くかと外に出たら犬が一匹トローンとした目を向けて来た。この大人しい番犬は、宿泊客に対しては吠えたりはしない。犬嫌いの筆者だが、試しにピースサインをしてあげたらそっぽを向かれてしまった。朝食は午前7時に前夜と同じテーブルに用意されていた。焼き鮭、いごねり、オクラの胡麻和え、漬物、あらめの煮物、そして焼き立ての卵焼きである。誠に美味しい朝ごはんで、いつものように朝のドカ食いをしてしまった。お代は、お酒と生ビール代込で11,813円。来年も又泊まりに来ようかなと思った尖閣荘さんだった。