佐渡の南海岸線を水津から岩首方面に向けて走行すると、赤玉集落に至るが、その先に豊岡集落がある。この集落の特徴は、海岸べりの絶壁に家々がへばりつくように建っている点だ。段々畑ならぬ段々集落である。バス停の近くに両津のデイサービスセンター「いわゆり」がある、この建物の真向かいに「県指定文化財豊岡のビワ群落」と書かれた茶色の標柱があった。見ると一本のビワの木がある。群落と言うからには、これっぽっちじゃないよなあ~、そう思い、地元の人にビワ群落の場所を尋ねてみた。「赤玉方面に少し戻ったところにZ字状の登り坂があり、ここを登ると寺に出る、そこを回り込んでしばらく行くと道が二手に分かれているので、左手を下れ」、そう教えられた。行ってみたら確かにお寺はあった。寺名は不明だが、本堂内部を覗いたら示唆に富む張り紙があった。「たった一言が人の心を傷つける、たった一言が人の心を暖める」。佐渡の中傷連中にはその爪の垢でも煎じて飲ませたい。そして「本気ですれば大抵の事はできる、本気ですれば何でも面白い、本気でしていれば誰かが助けてくれる」の張り紙があった。誠にその通りである、真面目にこつこつ頑張っていれば、誰かがどこかで助けてくれる。筆者のブログ更新努力とて同じ事、何の見返りもないのに、そして中傷攻撃の嵐に晒されながらも必死で5年間佐渡観光宣伝に無償で貢献した。この努力を見続けた人の中の誰かが筆者を助けてくれている。そして人の道と題し、以下の文言が記されていた「笑ってはならぬものは人の失敗」、いつまでも盗作・パクリ問題を取り上げては茶かす連中はよく読んだ方がいい。「失敗は成功の元」と言う言葉がある。多くの挫折を経験したからこそ今の自分がある。当ブログは、失敗を成功の糧とした見本の最たるものである。「聞いてはならぬものは人の秘密」、佐渡の翼の正体は秘密ゆえ、決して聞いてはならぬし、知り得ても漏らしてはならぬのだ。「金で買えないものは信用」、かつて筆者は「金で女の心だって買える」と書いたが、確かに信用だけは金では買えぬ。こつこつ地道に積み上げて獲得する以外にはない。
寺を回り込んでしばらく進むと道が二手に分かれていて、左方向に下る道があった。ふと下を見たら、ビワ群落の説明看板があったが、その看板の周囲にはビワの木らしきものはない。道を下ると民家に突き当たり、そこに一本のビワの木があった。ビワの実がなるのは6月中旬から7月の上旬頃だが、ビワの実は熟したもの、青いもの、腐りかけたものなどが混在し、さほど手入れはなされていないようであった。段々集落を下る道の途中にも一本のビワの木を見つけたが、ビワの木は散在しており、群落の名にはほど遠い感じであった。