アメリカでもオバマ政権が上院・下院のねじれから、決められない政治の泥沼に飲み込まれている。ことはアメリカの財政に関わる事だけに、全世界が注目をしている。アベノミクスの提唱者も事の成り行きにはドキドキハラハラではないでしょうか。とはいうものの、アメリカという大国は、己が世界においてどんな立場にいるのか、また内向きと批判されつつもそれなりの意識と自尊心を持っているお国であるから、結果的にはこれまた上手い調整で落ち着くことになるであろう。
振り返って、我が国の状況はどうであろうか。時の総理大臣は何についても自信満々、その発言から態度しぐさに至るまで、貫録すらついてきた感じがする。涙目で辞任会見をした同じ人物とは思えない。人間とは成長する生き物だ・・・という言葉通り、いや「倍返しだ」とばかりに人々に勇気と期待を与えてくれている・・・?
しかし、この一年我々の生活実態に何か良き変化があったであろうか。消費税の引き上げには、政治家の痛みを伴うはずではなかったか。原発の安全性と安全管理の徹底は、いつしか日常の中で平常化され、特別な出来事ではなかったかの如くなりつつある。小泉さんも現職の時にもっと勉強しておくべきだったじゃないか。今更の感は拭えない。
いよいよ国会も開会され、これから真摯な議論が闘わされることを期待するが、斜に構えて言うならば、とどのつまりは一強政党のやりたい放題。「切磋琢磨」とは同レベルの能力の間でこそ成り立つ関係であり、一強政党と切磋琢磨できる政党が果たしてあるのか。いろいろな考え方があって、それぞれの意見が尊重されることは大変良い事ではあるが、結局は声の大きさにかき消されてしまう。
かつて多くの国民は、<政権を担える能力を持つ二大政党による交代可能な国政>を求めていたのではないか。働く人の環境(雇用形態・労働条件や解雇要件・年金や介護保険)や生活レベルの二極化等々、これからどうなっていくのか。
先達は言うであろう・・・今一度「隗より始めよ」と。 M。
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