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私の消えた年金記録 パートⅡ

2007-12-20 | Weblog
 社会保険事務所で昭和48年当時のマイクロフィルムで写したような台帳を見せられた際、若い頃の記憶がよみがえった。

 私は卒業してすぐ、生命保険会社に就職した。私の担当部署ではなかったが、収納課の職員は当時集金された保険料を、契約ごとのカードに納入済みの判を押していた。
今では考えられほどの手作業に頼っていたのだ。
パソコンはもちろん、ファックスも電卓さえもなかった時代だから。
入金額が合わなかったり、間違えた処理がされることも時にはあったが、それは担当者が『始末書』を書かされるほどの重大事であった。
問題は徹底的に究明され、二度と同じ間違いが発生しないよう工夫がされた。
『間違えがあったら契約者に申し訳ないことは言うまでもないが、その契約を苦労して取ってきたセールスマンにも申し訳ない。』というようなことがよく内部会議で話された。
問題を放置すれば、会社の信用問題、ひいては経営問題にも波及していく。
そんな必死さが内部職員にも伝わってきた。

社会保険庁はどうだっただろうか?
国という信用をバックに保険料は何の苦労もなく収められる。
国民は不安な老後のために、大切な生活資金を預けているという意識をもったことがあっただろうか?
先日、元社会保険庁の責任者だった方がNHKの年金記録の特集番組で話していたが
『年金を払うのはまだだいぶ先だから、徐徐に調べていけばいいと思った。私どもも決して暇ではないですよ、遊んでいたわけではない、それだけ忙しかったということでもありますよ』なんて全く無責任極まりない話をきいて、改めて社会保険庁の体質に大きな問題があったことを知らされた。
                            
                                 y-s



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