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第8回災害ボランティアによる救援活動のための図上訓練開催される

2013-03-05 | Weblog

3月2日~3日に労政会館で県内外のボランティア団体の関係者が420名集まり、静岡県、ボランティア協会、福祉基金協会などの主催の「第8回災害ボランティアによる救援活動のための図上訓練」が開催されました。従来の図上訓練は県内外の災害ボランティアと関係者との信頼関係の作りや情報交換の場として図上訓練を行ってきました。しかし、今回は訓練の場だけに終わらないように、平時から県内外の繋がり・取組みを広げる機会のための訓練が2日間に渡り行われました。

 最初に東日本大震災で、いち早く沿岸被災市町の支援を行った遠野市の動きを学び、自分の地域の課題や広報支援の意義などを考えるために、岩手県遠野市長の本田氏を講師として招き「東日本大震災、遠野市はどう動いたか」という演題で講演が行われました。講演の中で遠野市は岩手県の内陸部と沿岸部を結ぶ中間点に位置し、沿岸部が被災した際には後方拠点としての期待がされた事や、後方支援を意識した訓練を実施していたからこそ東日本大震災時にはその訓練がいかされたと話していました。また、マニュアルに書いてない事も、被災者の事を考えて、本田市長が素早く判断を下したことも話をしていました。

講演する遠野市の本田市長

 今回の訓練は災害前からの絆づくりがテーマになっていました。大きな災害が起こると全国から多くの支援者が被災地に入ってきます。しかし、知らない人ばかりで、どの団体を信用していいのか分りません。そこで、平時から「顔の見える関係」作りの為に、県内外の団体をお互いに知り、平時からのお付き合いの出来るパートナー探しを行いました。パートナー探しの仕掛けとして、県内団体と県外団体のお見合いを行っていました。具体的には県内からの参加団体は県外の参加団体のブースを訪問しながら情報収集し自分たちの団体と交流・支援を希望する団体を探していました。また、県外からの参加団体も同様に交流・支援希望する県内の団体を選択していました。お互いの県内外の団体同士が上手くマッチング(相思相愛関係)出来ればいいのですが、マッチング出来ない団体については県ボランティア本部が仲人となり参加団体を紹介し県内外の団体とのマッチングを行っていました。

ワーキング

マップ

研修会のふりかえり 

今回の訓練では県内外団体との絆が深まり、具体的な交流も約束された団体もありました。また、志太榛原地域では、ボランティアセンターの立上げ訓練に、まずはお互い訓練に参加して、将来的には志太榛原地域で統一して立上げ訓練を行いたいと報告がありました。今回の絆が末永く続き、災害時にこの絆が活かされることを期待しています。 (AKI)