こちら黒金町の4階です。

静岡県労福協を身近に感じていただくために事務局員が交代で情報の発信しています。

地域でつくり、地域で支えるセーフティネット

2010-12-10 | Weblog
表題は(財)静岡県労働者福祉基金が主催した「シンポジウム」のタイトルです。去る12/3 於:静岡市 で開催がされました。当日は、地域、それぞれの立場、関係団体等々幅広い多数の方々が参加し大盛況でした。開催から少し日が経ちましたが参加した感想を報告します。

このシンポジウムの構成は(財)静岡県労働者福祉基金協会の調査・研究部門の「静岡ワークライフ研究所」の「静岡県内のソーシャル・セーフティネットに関する調査」報告に始まり、「地域福祉とソーシャル・セーフティネット」(静岡福祉大学・N教授) 「地域住民と専門機関でつくる地域のセーフティネット・・・コミュニティソーシャルワークの実践」(コミュニティソーシャルワーカー・M氏) からもそれぞれ報告を受けて、「共に考えよう、地域におけるセーフティネットのあり方」をテーマに会場の参加者も加わりディスカッションが行われました。

さて、参加した感想ですが全体を包括して感想を述べるには余りにも大きなテーマですし、まとめもとても難しいので部分的にはなりますが私が注目した点について2~3点述べてみます。

セーフティネットが必要とされる領域に・生活困窮・高齢社会の諸問題・子育て支援・生活圏の空洞化・地域防災・・・等々幅広い領域になるがいずれにも共通なのが「くらしの基盤である地域」です。

セーフティネットが果たす役割は「不幸発生時における最小限の補償」で有る事は言うまでもないがそれと同時に求められるのが「再生に向けての支援プログラム」です。昔、ドイツの首相が声高に唱えた「トランポリン機能」でもあります。しかし、現状はほとんど機能していない、というより「無い」に等しいのが問題。

「地域福祉の確立」・・・課題解決として、行政、機関、施設の専門職に任せる福祉から、住民全体で協働して作り上げること。 タテ社会から、ネットワーキング型ヨコ社会、当事者発の実践行動が必要(N教授)

結論は有りませんが「地域で・・意識を持った当事者が・・ネットワークを構築して・・多世代共生を踏まえながら・・福祉コミュニティの形成」等々が私なりに感じた行動する為のキーワードです。

「ソーシャル・セーフティネット」幅広くとてつもなく大きな問題ですが、私達の暮らしと隣り合わせている事も現実です。今直ぐにでも出来るものから取り組みが必要だと感じさせられた「シンポジウム」でした。まとまりの無い感想ですいません。(k)



おまけの写真は、やはり新宿。街並みのイチョウもきれいでした。後ろの黄色いバスはハトバス。さらに背景のビルは、コクーンタワーです。