欅並木をのぼった左手にあるお店

ちいさいけど心ほっこり、French!テイストなお店♪

現代人は

2007-01-05 | message
ここに花があるとします。
あなたの好きな花。いつまで見ていても飽きない花です。
あなたはこの花を愛しく思うでしょう。
あなたはこの花を、今美しいこの花を、いつまでも見つめていたいと思うでしょう。

でも、今の人たちは、この花をどうすると思いますか?
どういう風に考えると思いますか?
今の人たちはこう考えるのです。
その花を打ち砕き、その一瞬にして破壊されて散っていく、その美しい様に魅了されるのです。
一度しかできない、とりかえしのつかないその様を、そ自分の心の中に刻み付けて、満足を得るのです。
花は美しいままではありません。
時間がたつと色あせてきます。やがて、枯れていきます。そして、見るも忍びないような姿に変わっていくのです。
今の人たちは、そういう姿をすでに想像し、今のままに、美しいままに、心の残像として自分の中に残そうとするのです。
なんという耽美的な考え。
なんという短略的な考え方でしょうか。

花はいつまでたっても花なのです。
種があり、芽が出て、花をつけ、やがて、実をつけ、枯れていく。
そこまでが花なのです。
そこをよく心得てないといけません。

美しいままの、花を象徴する美しいままの花だけに、すべての印象をとどめていてはいけません。
自然のまま、ありのままをじっと見続けててこそ、すべてが見えてくるのです。
それでこそ本当の花というものが見えてくるのです。
そんな花に喜びを知り、感慨を得、そして、本当を感じられる。

どうでしょうか?
前者と後者の間にはあまりに差が生じてきます。
それがあなたにはわかりますか?
受ける感慨の深さも、本当の知るべきことも、もちろん知るべくして知ったことをいかしての大きな実りも、すべて後者の姿を見つめてこそなのです。
いいですか。
あらゆるものをようく見つめてみることです。


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