やさしさ

やさしさを失ってはいけません。
やさしさを失うということは、あなたの心が乾いてしまうということです。
あなたがやさしいということは、あなた自身にもやさしいということなのです。
やさしさという潤いを、いつも自らの心にもふりまいていれる、そんな人間であるということなのです。

すべてにおいてやさしくあれ、と戒めているわけではありません。
しかし、やさしさを部分的に使い分けるなんて、そんな器用なことが、はたしてあなたにできるでしょうか？
この人にはやさしく、あの人にはやさしくなく・・なんてことを、自然にできるほど、あなたは器用な人間でしょうか？

やさしさ。
心から出てくるこのやさしさは、はたしてそういった使い分けができるようなものなのでしょうか？
やさしさを出すのが怖いというのなら、まわりの環境に流されそうになってうまく表現ができないというのなら、まずは家の中からはじめてみることです。
心おだやかな夜の時間だけでもやさしい自分でいることです。
愛する人にだけでも、まずはやさしくなることです。
最初は誰でもどんな場所でもいいのです。
自分の牧場(まきば)の内側の人間だけでもいい。
やさしさというものを表現し、そして、自分の変化を見つめてみることです。

"やさしくあれる自分"に慣れていくことです。
そうすれば自然と本当のやさしさが身に付く人間になるでしょう。
本当のやさしさをいつも心の中に抱いていれる、そんな魅力的な人間になっていけるでしょう。