少しだけ鎌倉

仕事で鎌倉へ行った。
父が大変お世話になった作家さんが鎌倉に住んでいて、
わたしがいまお世話になっている会社の仕事で、その作家さんに会いに行くことになった。
不思議な縁だ。

仕事は午後からなので、まずは腹ごなし。


蕎麦職人手打ちの味は、なかなか美味しかった。

その後、ぶらぶら歩いて腹ごなしをした。
柵はあるのに、窓がない壁。不思議だ。


会社の人が、濡れせんべいをごちそうしてくれた。


取引先の人が、鳩サブレをごちそうしてくれた。
腹ごなしになってない。


ふと振り返ると、鎌倉駅の上には、雄大な秋の空が広がっていた。


駐車場に戻る道すがら、やはり鎌倉と言えば、鶴岡八幡宮だよね、ということで、参道の鳥居。


お参りをする時間はなかった。

仕事をなんとなく無事に終え、帰り道の車窓から。
海と江ノ島が小さく見えて、大きな空に秋の雲が広がっていた。


いまの会社に入って、いろいろと縁を感じる。
派遣社員だし、なんちゃって仕事だけど、
やはり、あの作家さんと仕事の場で出会えたことは嬉しかった。

縁を感じるくらい、歳をとったとも言える。
でも、いまは、私の気持ちが落ち着いてきたから、充実してきたから、
過去がぐるりとまわってきてくれて、
両親や、周囲の人が私にくれた縁の端っこを、
自分なりにつかみ始めたのだと思う。

先日、会社の向かいの席の人が電話をしていた相手は、
たぶん私が新卒で入った会社の同期だ。
まだ、会社の人には言っていないけど。