ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

夢とはいえ

2013-02-28 23:29:26 | Weblog
昨晩は、家のシャワーのお湯しか出ず、お水でうすめることができなかった。
そのせいだと思うんだけど、今朝は疲れる夢で目が覚めた。

会社の人や見ず知らずの中国人と一緒に、身支度をしようとしている。
桶を持っていたら、それに誰かがお湯を入れてくれた。
でも配給は1杯分なので、大切に使わなければならない。
まだ冬だから湯温が冷めるのも速いし、要領よくやらなければ。

相変わらず喉が痛いので、まずお湯がきれいなうちに、うがいをしようと思った。
手ですくって口に含む。
熱さを確かめながらうがいをしようと顔を上げたところで、
周囲の中国人が「この水、飲めるの?」と言ってきた。

口の中にお湯が入っていたので、首を横に振ると、
それを見ていた周囲の中国人がみんなで、
「あの日本人の水は、飲めるんだ」と言いながら、
みんなで私のお湯をとろうと、桶に手を突っ込んできた。

私のお湯は中国人と同じところから汲まれたものなので、
そもそも飲めるものではない。
それに汚い手を入れられたら、2回目のうがいができなくなる。
なんとかこれらの手をのける方法はないか。

うがいをした口の中の水を、こいつらの手の上に吐き出すか。
それでは結局その下のお湯が汚れてしまうから同じか。
でも中国人の汚い手が入ったお湯より、
自分のツバが入ったお湯のほうがマシじゃないか。

そんなことをグルグルと考えながら、
いかに自分の権利を守るかに汲々としていた。

この夢は、まったくもって、中国での生活そのものだと思う。
私が持っているものは、格別にいいものではない。
ほとんどが「Made in China」だし。
それでも、隣の人を肘で押しのけて、自分のものを守らなきゃと思う。

こんな夢を中国語バージョンで見るなんて。
疲れてるんだろうなあ。私も。

イライラしない性格

2013-02-28 01:33:05 | Weblog
ようやく本日の仕事が終了。

中国人は、忍耐強いと思う。
海賊版ソフトを使い、動作がかなり変でも「そんなもんだ」と受け入れ、
効率をまったく考えないで、黙々とそのソフトと付き合うことができる。
確かに何万円もするソフトを、100円くらいで買えたらお得だろう。
でもそれは「多少動作がおかしくてもイライラしない性格」が大前提だ。

私はイライラしてしまって、
思わずパソコンを殴りたくなるからダメだ。

ということで、無理に海賊版を使うのをあきらめ、
「家に帰ったら正規版が、しかも日本語であるから、家でやる」と言って、
やらなきゃいけないことを持ち帰ってきた。

私もフリーソフトはよく使うけれど、
それと海賊版は違うと思う。やっぱり。
なんで、カーソルがすごい勢いで点滅し、
変なところがドラッグされても気にならないんだろう。

こんなバグなんて、大したことじゃない。
と思っている国民に、本当に原発を扱わせるのか。
世界中で猛反発してもいいと思うんだけどなあ。

中国は世界の工場なわけだから、
日本以外の国の人だって、中国の実態はよくわかっているはずだし。

でもやっぱり、ヨーロッパから見ると、アジアはすごく遠くて、
危機が実感されないんだろうな。

そして中国の人は、海賊版の動作なんかでいちいちイライラしない性格だけど、
お金儲けには汲々としているわけだから、
決しておおらかな性格とは言えないのがミソだ。

成功

2013-02-26 22:38:48 | Weblog
今日は石川五右衛門だ。
また詰まらぬものを切ってしまった。

上海人の80后の男性が、日本語で言うと、
「だって僕、悪くないもん。僕だって困ってるんだもん」のような言葉をはいたので、
思わず、「ざけんな、ばーろー!」と
まだ声が出ないなか、かなりのハスキーボイスで、
ドスをきかせて言ってしまった。

どうやら、責任逃れを始めると、
とことん追いつめたくなってしまう性格のようだ。

それにしても中国人というのは「段取り」を考える回線のない人たちだ。
そのまま行ったらこうなるから、こうしておいたら?と
事前に何度も言っても、「いやいや先方がこうで」とのらくらし、
結局、言った通りになったところで、「困った、なんとかして」になる。

ということで、
「わたし、ここから挽回する方法がわからないから、もともと逆算してるの。
 だから、もうどうしたらいいのか、私にもわかんない。魔法使いじゃないし。
 どうやったらいいか、自分で考えて」と言ったら、
泣きそうな顔をされてしまった。三十過ぎの男子に。

どこまで他力本願というか、自立していないんだか。

中国人は、有史以来、ずっとこうなのか。
それとも共産党の教育がよくて、ついでに文革もあったから、
考えなくて、責任逃れしか考えてないような人間が出来上がったのか。

共産党的には、成功なんだろうなあ。

自覚

2013-02-26 00:10:52 | Weblog
イライラしているわけじゃないのだが、
無性に煮干しが食べたくて、食べたくて、どうしようもなく食べたいので、
カロリーが高いと知っているのだけど、バリバリと食べている。

締切前になって、人格が入れ替わったかのように働くようになった部下君たちを残し、
私は先に帰ってきた。

あの人たち、本当にチップでも埋め込まれてて、
皮をはいだら宇宙人が出てくるんじゃないかと思うくらいに、
締切前になると、人が変わる。

でも、もう少し前から計画的にやれば、
もうちょっとラクなんじゃないかとも思うんだけど、
このギリギリまで先延ばしにする感じ、中国人らしい。

上司からは、彼らが伸びきってるときをもう少し巻いて、と言われているんだけど、
これは難しい。
習慣の問題ではないような気がするから。
なんというか、脳のつくりが違うような。

要は、あらかじめやるか、じゃなくて、
最後に逃げないか、ということなんじゃないかと思う。

日本人は計画的だけど、最後の最後に組織のせいにして逃げることもあるし、
中国人は自分のせいだから露見する前に逃げることも多い。
どっちにより自覚があるかは、一概に測ることができない。
物差しが違うのだから。

2013-02-24 23:45:43 | Weblog
またもや爆撃。内戦のような空砲。
春節後最初の満月に、中国人たちは大喜びで騒ぐらしい。
ったく、おまえらは狼男か。

北京は空気汚染への意識がある程度高まっており、
爆竹は自粛気味のようなのだけど、上海はそんなことない。
経済がすべてに勝る土地だ。上海は。

今日は、家の中でおとなしくし、声を出さなかったおかげで、
咳払いの音くらいは出るようになった。
毎年この季節、1週間ほど声が出なくなるので、
別に上海のせいだけではないけど、やっぱり復活が遅いのは、
食生活がピタリときていないのと、自然環境のせいなんだろう。

いわゆる、お水が合わない、というやつなのかな。
爆竹のせいで、明日は空気がまた悪いんだろうなあ。
せっかく復活気味なのに、困ったことだ。

さて、中国の動画サイトには、たくさん日本のアニメやドラマが
勝手にアップされている。
おかげで、ずっと前に連ドラで見逃した回を見ることができたりする。

この1ヶ月くらい日本のアニメを見ている。
中国語の字幕で、言い方を学んだり、訳文が間違っているところを見つけて、
このあたりが中国人は聞き取りにくいんだ、と思ったりする。
なんせ海賊版だから、訳文は完璧ではない。
著作権元には申し訳ないけど、結構楽しませてもらっている。

ふと気がついた。
私が好きなアニメは、声優さんに大きく関係している。

小学生の頃、すごく好きだったアニメがあった。
母に知られると「本を読みなさい」と言われるので、隠れて見ていた。
その作品が好きだった理由がわかった。
いま見ているアニメでも、その声優さんが声を当てている。
しかも、フル出演ではない。
だから、いつあの声が聞けるかと、ついつい長く見てしまう。

そして、その声を聞くと満足するので、やっぱりストーリーはよく覚えていない。
ということで、その人の声が聞こえたときに、「あ、前に見たことがある!」となる。
何年越しなんだろう。

中国人は、面白い人たちだと思うけれど、
私がハマらないのは、彼らの声や音の感性にあるんだろう。
「爆竹やろう!」と言われて「いいね!」とは言えない。やっぱり。

2013-02-23 20:13:33 | Weblog
いま上海に来ている従弟くんもノドの調子が悪いらしく、
友人に勧められたという、すごく効くという中国製の咳薬をくれた。
飲んでみると、いかにも効きそうな甘い味とにおい。



10ミリリットルを毎日6本も飲むように、とのこと。
そ、そんなに。
そんなに飲まないと効かないのか。
日本では、そんなに薬を飲ませないだろう。

でも、中国の薬は、日本の薬よりもキツいような気がする。
きっと効くんだろうけど。
ま、信じてみるか。
従弟も効くと言ってたしな。

いま上海は梅の季節。
上海は、紅梅は多いけど、白梅は少ないような気がする。
中国人は梅を愛する人たちだけど、
やっぱり白よりも赤が好きなんだろうなあ。



だんだん空気が春めいてきた。
春節を過ぎると、春ということなのね。
旧暦のほうが、季節感がぴったりするなあ。

言い訳だけど

2013-02-23 01:04:58 | Weblog
やっと週末だ。
春節明けの1週間は、仕事がてんこ盛りで、やっぱりつらい。

相変わらず声は出るようにならず、
1週間まるまるロクに話せなかったおかげで、
同僚たちが、こっそりとお菓子をくれたり、飴をくれたりする。
私が席を外しているときに、机の上に置かれているから、
小人さんの仕業じゃないかと思うくらいだ。
中国人のこういう気遣いって、本当に素敵だな、と思う。

ただ、間食でお腹がいっぱいになってしまい、
夕飯の時間にお腹がすかず、
23時の帰宅後にお腹がすいてくるというサイクルは、
デブ一直線なので避けたいと思う。

もらった段階で食べなきゃいいんだけど、
誰からもらったのかがわからないだけに、
誰に対してでもなく、「ウホっ!」とばかりに、
嬉しそうに食べるのが礼儀のような気がしてしまう。
という言い訳。

同じ部署の人がみんな帰ったので、席から立ち上がり、
気分転換がてらアキレス腱のばしをしながら、
パソコンのモニターをガン見していたら、
しっかり同僚に見られていて、アハハと突っ込まれた。

自意識過剰というのではなくて、
やっぱり同僚から気づかってもらえるというのは、嬉しい。

個性

2013-02-22 00:13:14 | Weblog
中華料理が昼と夜に続くと、お腹をこわす。
どうやら体調が落ちているようだ。
やっぱり私も日本人だなあと思う瞬間だ。

当事者意識があるというのは、仕事をするうえで必要なことだけど
当事者意識が強すぎるというのは、チームワークには弊害になることもあると思う。
みんなそれぞれ役割があるから、意識と行動が一致するわけではない。
行動が、こちらが想像したものと違うからといって、当事者意識がないとは限らない。

それが個性なわけだが、
中国人の個性を受け止めるのは、やっぱり難しいなあ、と思う。やはり。
せめて日本人同士は、個性の余裕をもった付き合いがしたいものだ。
せっかく上海くんだりで会ったのだから。

でも、日本人でいいポジションについてる自信過剰な人の当事者意識も、かなりつらい。

今日、遠方に実家がある中国人スタッフが戻り、ようやくみんながそろった。
朝「久しぶり~。美女がいなかったから、さびしかったよ~」と声をかけたら、
「え~、ほんと~」と言いながら、私のお尻をポンポンと叩いてきた。
私より一回り以上も年下なんだけど、相変わらずのノリだ。
まあ、同性とはいえ、セクハラまがいの言葉をはいている私も私だが。

それにしても、お腹がゴロゴロしてるなな。
早く寝よう。

親近感

2013-02-20 23:10:53 | Weblog
「卑弥呼の墓説の古墳 初立ち入り」というニュースを読んで、
「卑弥呼さま~!」と叫ぶ芸人を思い出した。

あれは、いったい誰の真似をしているのか。
きっと邪馬台国で卑弥呼を呼んでいたであろう誰かのモノマネなんだろうけど、
「で、それ誰?」と聞きたくなると同時に、無性に面白い。
そういう不思議な芸が大好きだ。

前方後円墳は、前側が四角くて、後ろ側が丸いという意味だと思うんだけど、
どうしていつも写真では丸いほうが上側にきていて、四角いほうが下側なんだろう。
なんだか丸いほうが前みたいな印象を受ける。
そのほうが写真としておさまりがいいんだろうし、
鍵穴みたいで親しみもわくんだろうけど、
それでは、あの世に対して格別な思いがあった当時の人が
一生懸命にお墓にこめた願いを崩すんじゃないだろうか。
それこそ「卑弥呼さま~!」だ。

むかしから不思議なことに、卑弥呼の時代には親近感がある。
血がつながっているような気がする。
がしかし、鎌倉や室町時代の人とは血がつながってない気がする。
でも、蒙古来襲の蒙古側とは近い感じがする。
蒙古が使った火薬は、先日わたしが辟易した爆竹の祖先だけど、
その頃の火薬は、すごく自分が使ってた武器のような気がするんだよなあ。

なんなんだろうなあ、この感覚は。
きっと小さい頃に読んだ本の影響だろうと思うのだけど。

そういえば、小さい頃、無性に本物の勾玉が欲しかったっけ。

遠い道のり

2013-02-19 22:01:43 | Weblog
すっかりノドをやられ、またもや声が出ない状態。
それでも会社に行くと、いろいろと話さなければならない。
中国人の同僚に「どうしたの?」と聞かれたので、
ガラガラ声で「あなたのために歌ってたからよ」と言ったら、
「わっほー。セクシー!」と返ってきた。

中国人は、元来こういう話が好きである。
が、最近の若者は、こう言われて切り返すだけの度胸や頭の回転力がないことも多い。
これは学歴にあんまり関係なくて、オタク度に関係してるんだろうと思う。

中国のオタク度は、基本、一人っ子で育ったという環境に大きく関係している。
年齢が離れた兄弟がたくさんいるような、
国の政策をまったく無視した両親から生まれ、育った子どもたちは、
若くても、いろんな意味でコミュニケーション能力が高い。

結局のところ、社会に出てからぐーんと伸びるのは、
コミュニケーション能力が高い人だと思う。
特に中国では。

さて、今日、会社が入っているオフィスビルのエレベーターでこんなことがあった。
お昼休みが終わる時間でエレベーターは混んでおり、
中では中国人が北京語で、大声で、会話をしていた。

女性A「午後は何やるの?」
女性B「ほら、あの小日本のだよ」と言って舌打ちをし、(小日本は、日本人に対する蔑称)
周囲にいた同僚全員で、「ふん」と鼻をならした。

オフィスビルには、日系企業も数社入っている。
日本人も結構多いし、日本語がわかる中国人も多い。
でも、そのときエレベーターに乗っていた中で、
日本人はたぶん私ひとりで、私は日本人だと思われてなかった。

そしてエレベーターには、他の会社の人もいたのに、聞いてた全員が、
「あ~小日本かあ。やつらか~。そんなら存分に悪口ゆうたれ!」という雰囲気になった。

まあ、日本でも逆のケースはよくあると思うので、まったくもってお互い様。

でも、この「抗日」という括りで、一気に連帯感ができる感じ、本当に怖いよなあ。
今日は身の危険を感じなかったけど、あまりいい気分はしない。

一人っ子でコミュニケーション能力を極端に欠いた子たちが、
家で繰り返し流される抗日のドラマを見ていると思うと、そりゃーもう、恐ろしい。
日中友好は、まだまだ遠いなあと感じる。