ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

投げるな

2013-09-30 21:26:41 | Weblog
日本はサービスが素晴らしいので、かえって目につくんだよなあ。

久しぶりに日本に帰って来たので、世帯主としての役割を果たそうと思って、
というか、ずっと怠惰で伸ばしていた母の遺産の処理をしようと思った。
名義だけ書き換えたけど、何もやっていない株。

もちろん、ずっと株が悪かったので手をつける気はなく、
ここ最近、なんちゃらミクスのおかげで、少し値を戻したので、
どうしたらいいのかと相談に行こうかと思い、
近所に最近、支店ができたからお店に行ってみた。

日本を代表するような証券会社なのに、
窓口で言われた言葉は「担当の支店でしか、具体的なお話はできないんです」という言葉。
態度は丁寧だけど、いま、これだけインターネットが発達した今日に、
その回答の内容は、あまりにお粗末でないかい。

支店間の競争の結果と言うか、なんというか、
単なる社内事情のような気がしてならないぞ。
まあ、しょうがないか。

次に、行ったスーパー。
長ネギを買おうと思ったら、店員さんが、投げるように長ネギを置いていた。
食べ物を投げるっちゅうのは、どんな事情があろうと、絶対に納得いきません。

とうことで、買う気を失い、違う棚にあった長ネギを手にとった。

もしかしたら、その人がその前に投げて置いた長ネギかもしれないけど、
実際に見てしまうと、買う気が失せる。

売っている人にとっては、ただの商品で、
それが食べ物か、あるいは食べ物が入っていた段ボールか、
もう見分けがつかなくなっているかもしれないけど、
私は商品を投げる店員は、日本人だろうが、中国人だろうが、
並べて等しく軽蔑する。

はい。本日のふざけんじゃないよ日記でした。

docomoからソフトバンクにのりかえ

2013-09-29 22:47:29 | Weblog
上海で、ガラケーがほとんど電波をひろわなくなってしまったので、
そして、電波を求めて充電を使い果たすようになってしまったので、
iPhone5Cにしようと思い、docomoショップに行った。
たぶん、上海で、ガラケー用の回線からスマホ回線へ移行しているため、
きっと競争に負けてしまっているのだろうと思っている。勝手に。

で、5Sはいらない。スペック的に、高い分のわくわく感が見合わないから。
ということで、5Cをと思ったのだけど、
どうもdocomoショップの店員は、5Cに対する熱意がない。
近所の2カ所のショップに行って、同じような反応だったから、
きっと5Sに比べて、売っても成績がつかないんじゃないか、と勝手に思いこむほどだった。

ついでに、すでにdocomoを使い始めて18年。
プラミアム会員なのに、5Cに機種変更しようとしても、ほとんど何の特典もない。
本当かよ、と思ったけれど、ガラケーからスマホのプランに変えるわけなので、
実質月額2000円アップと聞いて、変える気がしなくなった。
しかも「え、docomoでiPhoneを扱うようになったのに、何を迷うの?」というような態度。

で、ソフトバンクとauへも行ったところ、
両社は、ちょうど5の在庫処分中のようで、
のりかえの場合、非常に安く契約できることがわかった。

私の目的は、上海で電話のアンテナが安定して立つこと。
そして、iPhoneなら、ちゃんと使えることがわかっている。
Androidは、Macとの互換性がいまひとつなので、当初から想定外。

ということで、iPhone競争となったわけだ。

たぶん、価格的にはauが一番料金プランがいい。
でも、店員の印象が悪かったのと、海外料金プランの一覧表が店内になかったこと、
そして、ネットで調べようともしなかったことに加え、
店内がガチャガチャしていて、落ち着かなかったので、やめた。

結果として「国際ローミング」の一言を出したときに、
一番めんどくさそうな顔をせず、パキパキ進めてくれたソフトバンクにした。
ちょうど行ったお店が、この週末限定のiPhone5の16GBの特売をやっていたので、
docomoのガラケー月額利用料と、ほぼ同額で、iPhoneを手に入れることができた。
2年間の契約。

docomoからののりかえにあたり、
なんだかんだの手数料だか、割引の期限前なんちゃらの違約金を取られるようだけど、
もうdocomoとおさらばしたい気分だったので、喜んで手切れ金を出すことにした。

つまり、こういうことだ。
端末が同じになったということは、あとはサービスの内容勝負になるということ。
docomoは、iPhoneを扱うようになれば、
去って行った客が戻ってくると考えているようだけど、
それは違って、自分のライフスタイルにあった端末を選ぶベースができたということだ。
プレミアム会員でも一番ほしいサービスでポイントを使えないようなら、
会員として囲い込みはできないだろう。

もしこの先、日本の地方に行く用事が増えて、
やはりdocomoの回線がいい、ということになったら、その段階で戻ればいい。
続けていてもよいことはない。戻っても、続けている人と同じ金額で戻れる。
ならば、続ける必要はなく、
いずれすべてがインターネット電話で繋がる日が来るんだから、
そして、周囲はスマホが増えているんだから、
電話としてどうか、ではなくて、パソコン端末としてどうか、で、選ぶべきだ。

という結論に達し、docomoとお別れしてスッキリした気分になった。
もともと、母の病院の周辺ではdocomoしか繋がらなかったから契約したわけで、
そのまま惰性で続けていたけれど、
今回のiPhone販売開始の一連の流れで、完璧にメリットを感じなくなった。

中国のスマホがiPhone5 ホワイト、32GB、
日本のスマホiPhone5 ホワイト、16GB。
ただし、日本の方が回線が速いので、16GBでもいまのところ日本の勝ち。
OSの中もちょっと違う。そして日本の方が、使いやすい。
ソフトバンクのマイページは、非常にわかりやすいつくりだ。
UIと回線、そしてポイントの勝負だ。これからは。

J

2013-09-29 00:42:11 | Weblog
今日は昼からJリーグを観に行った。
本当は横浜Fマリノスの試合がよかったのだけど、
今日は仙台で試合ということで、そこまではいけないから、
平塚にレッズ対ベルマーレの試合。

赤い悪魔のほうに丸腰で座る勇気はなかったので、
ベルマーレサイドの自由席に座った。



満員御礼だったのだけど、日本人は、席をつめて座ろうとしないし、
「すみません。席をつめてもらえませんか」と言っても、イヤイヤ、しぶしぶ、という感じ。
中国人は気軽につめてくれるし、
電車でも、こういったスポーツ観戦でも、席を譲ってくれるから、
この点は、中国人のほうが日本人よりも民度が高い、めずらしいポイントだと思う。

さて、試合は、どちらも応援していないと、冷静に観戦できるもので、
思ったほど動いてない選手、調子がいい選手、ワンテンポ遅くてイラっとする選手、など、
非常によくわかって、よかった。

ハーフタイムには、西の空に美しい夕焼けが広がっていた。
秋の夕暮れだなあ。



いま、日本代表の選手は、ほとんどが海外でプレイしている。
ビジネスで海外にいる私たちも、いい意味で海外組と言われるように、
努力しなければならないなあ。

高校生までは、生まれつきの運動神経や頭のよさが、すべてに近かったけど、
社会人になって、プロになったら、
どこまで自分自身で努力できるかが、勝敗のポイントになると思う。
つまり、まだ決着がついていない問題について、
私も努力すれば、そこそこいけるかもしれないということだし、
努力しならなければ、何にもならない、ということだろう。
そんな気持ちにさせてくれた試合だった。

事情

2013-09-27 23:59:21 | Weblog
久しぶりに日本に帰り、音楽番組を見ていて思った。
日本って、ロリコンとオタクの国なんだなあ。。。
独自の文化があるということで、観光客がくればいいと思うけど、
このノリでオリンピックの開幕式が構成されないように願う。

さて、今回は帰国中も結構仕事をせねばならず、
会社のパソコンを持って帰ってきたのだが、
なんと、メールの送信ができなかった。

受信はできるのだが、送信だけができない。
Outlookで、何かエラーメッセージが出るわけでもなく、
ただ単に、送信トレイにたまっていく。

QQで上海のスタッフを呼び出し、
メールサーバーの会社にまで問い合わせ、
送信サーバーの設定を変更しても、やはりダメ。
メールサーバーの会社も解決不能、ということだった。

あれだ。中国特有の事情というヤツだ。

Webメールを使えば解決できるし、
Gmailに転送しているから大丈夫なんだけど、
そうはいっても、不便だなあ、と思う。

中国では、逆にgmailが安定しないので、
ちゃんと届くかちょっと心配だ。

夕飯の白米が、ものすご~く美味しかった。
やはり水が違うなあ。

生気

2013-09-26 00:47:07 | Weblog
私は、怒ってんだよっ!(我很生気!)

先日、中国の取引先の担当に対し、電話口で怒鳴ったのだが、
けっこう社内のいろんな人に聞こえていたらしい、ということがわかった。

いや~、日本ではなかなか単刀直入にそんなこと言わないですよね~。

日本人の同僚からも、ニヤニヤ笑って言われた。
中国語で怒鳴ったのだが、ちゃんと聞き取れていたらしい。

まあ、そういうニュアンスというのは、
仮に、まったくわからない外国語であっても伝わるものだ。

外に対して怒る、というのは、非常に有効で、
部下はある意味で私のことを重視するようになる。
理由は2つあって、
・もし困ったことがあったら、かばってくれる。
・あの勢いで怒られたら面倒だから、言うことを聞いておこう。
と、なるわけだ。

要は、ちゃんと向き合ってまっせ、という態度を見せると、
近い人ほど、なめてこないわけだけど、
いま付き合っている取引先の担当のボンボン上海人だけは、どうもダメだ。

きっとお互いに、そのうち黄浦江に沈めてやる、と、思っていることだろう。

正直言って、ここまで思い切りケンカをしなければならない中国人に対し、
疲れるとも言えるし、
発散できているだけマシとも言える。

日本のお役所や銀行、大企業は、もっとめんどくさい。
自分たちがつくったルールを守れと他に強要するわりには、
まっさきにそのルールを反古にしてくる。
しかも、架空の権威をふりかざしてくるから、めんどくさい。

根本的には中共のやりかたと、ほとんど差がないと思う。
日本にも、こういうイヤなやつらがいるおかげで、
中共というか中国人と張り合う余地があるのだろうと、
自分を説得してみるけど。

マイホーム

2013-09-25 00:17:58 | Weblog
中国人スタッフが会社を辞めたいと言うとき、
そのほとんどの理由は「お給料が低いから」だ。

地方から出て来ている人たちは、
物価が高い上海で、土地バブルの中で、
結婚のためにマイホームを持とうとする。

中国人は、一般的に、あまりローンを好まないけど、
地方の人は、ローンを組まざるを得ない。
ローンを組んだと言うと、上海人はバカにする。
お前は親からもらっただけだろう、自分で苦労してないじゃないか。
私としてはそう言いたいけど、そんな論理はない。

友人がマイホームを買おうとしていると、思わず言ってしまうのだけど、
いま、家を買おうとしている人は、やめたほうがいいと思う。
日本のバブル崩壊直前に家を買った人は、
その後、ずっとローンに苦しむことになった。

中国人は、決してバブルは崩壊しないと信じている。
田舎の親たちは、子どもにかける期待が大きく、
上海にマイホームを持て、と強く勧める。

でも、もう今後は買うべきじゃないと思う。

劣悪な建築が増えているし、古い建物なのに表面だけ塗り直した
杜撰な中古不動産がたくさんある。
それを見抜けるほど、若い人は買い物のしかたをわかっていないし、
転がすほど資金力もない。
買ったら、自分で住むしかない。
そもそも、そんな悪い上海人に勝てるわけがない。
いいカモにされるのがオチだ。

中国は広く、上海からのびる高速鉄道の沿線は、
2時間進んでも、ずっと続く工場地帯の中だ。
これだけの面積で、これだけの工場が、約20年もの間に、
環境基準なんて無視しながら、有害物質を垂れ流して来た。
日系企業もその仲間だ。

そして、その東の先にある上海に、家を持って子どもを育てる。
自分が老いて身体が弱くなる。
私には、そこまでして家を持つ価値がまったくわからない。

そして偏西風が行き着く先には日本がある。
チャイナリスク、チャイナプラスワンなどと言うけど、
本当のチャイナリスクは何なのか、もっと真剣に取り組むべきだと思う。

合理的な一面

2013-09-24 00:57:46 | Weblog
すごく体力があって、まだ頭も冴えてて、すごく愛社精神もあるのに、
自分のよりどころは会社と仕事だと思っていたのに、
もう会社から来なくていいと言われるのって、どんな気分なんだろうと思う。

もし、受験に失敗したことがなくて、失恋の経験もなく、
世界のトップに数えられる企業に入社し、普通に出世してきて、
それで「あるとき」が訪れたら。

日本だけじゃなくて、世界中に転がっている「よくある話」ではある。
そして、いつまでも前の会社の話をしたがる人を、
若い人が苦手に思うのも、世界中でよくある話なんだろうと思う。

確かにいいところはたくさんあるだろう。
見習うべきことも、多いだろう。
でも、もしそのやり方が本当にそんなに正しいのなら、
その会社の業績は持ちこたえていただろうし、
日本の経済もこんなじゃなくて、若い人にも仕事があって、
企業の世界的な競争力も、やっぱりもう少しあるんじゃないの?と言いたくなる。

そして中国人はシビアなので、
「もうすぐでつぶれそうな会社になったくせに、何を言ってるの?」と、
心の中で思い、影でブツブツ言う。

私としては、そんな中国人の発言を聞くと、
「じゃあ、お前たちも一度でいいから天下とってみろよ」と言いたくなることもあるけど、
基本的に、こういう点は、中国人と共感できる。

なんで負けたのかがわからない。
これはよく、日本人が韓国や中国に対して言う言葉だ。
ほんとに、なんで中国が戦勝国側にいて、ついでに常任理事国なのか、全然わからない。
でも、それと同じようなことなんだろうと思う。

賄賂が中国人に対して有効なのは、当たり前のことだ。
それをしなければ嫌がらせされるのも、この国じゃ当たり前のことだ。
お世辞を言わなければ会話にならないのも、普通のことだ。

そもそも、中国は、とても平等な国だ。
目上だから、職位が上だから、大企業に勤めているから、
好きな仕事をやっているから、仕事がラクチンだから、偉いんじゃない。
家族や一族を養う、かい性があるから、偉いんだ。
そのための手段なら、別になんでもいい。
非常に合理的だ。

だから、日本人には難しい国だ。中国は。

少し共感

2013-09-22 22:00:44 | Weblog
昼休みに、部下の20代中国人女子に、
「日本に帰るから、欲しいものがあったら、買って来てあげるよ」と言ったら、
みんなが大喜びして「化粧品!」と叫んだ。

そのうち1人は、今年7月入社の新卒。
「おまえ、化粧したとこなんて、見たことないぞ」とツッコミそうになったけど、
さっそく嬉しそうにWebサイトの検索を始めたので、ああ女子だなあ、と思った。

「あのね、私一度でいいから、Zhicunxiuが使ってみたいの!」と。
「なにそれ?」と聞いたら、「え~知らないの~、うそ~、日本の有名なブランドなのに」。

Zhicunxiu→植村秀→shu uemuraだった。

「ああ、私も若い頃使ってたよ。今となっちゃ、どんな化粧品でも
それほどの効果は期待できないけどね」と自虐ネタを飛ばしたのに、誰も聞いちゃいない。
みんなでわいわいWebサイトを見ている。

部下さん「これ、すごくたくさん色があるんだよね。私に合う色、どれだろう」
わたし 「じゃあ、伊勢丹あたりにいって、色だけ合わせてもらいなよ。買うのは日本で」
部下さん「あ、そっか。やった~!!! 中国で買うと、すっご~く高いんだよ~!」

知ってるっちゅうの。だから私も帰国=買い出し、だ。

それから1時間後。
その部下さんがシュンとなって、
「ねえねえ、携帯電話をなくしちゃったみたいなの」と。
浮かれていたためか、携帯をどこかに置き忘れて来たらしい。
この1時間のあいだに行ったところは全部見た。
一番怪しいのはトイレ。
フロア共同なので、他の会社の人に持って行かれたかもしれない。

わたしが「あんなに古くてぼろいの、誰が盗って行くのよ~。よく探した~?」と言ったら、
周囲にいた約20人の中国人が、同じタイミングで吹き出した。

「あんな携帯を盗むなんて、そりゃ~あなたのファンだね。
きっと、『これはあの子の携帯だ~。えへへ。すりすり。かわいいね~、大好きだよ~』
とか、やってんじゃないの? 変態好みのデータとか、入ってないでしょうね」と言ったら、
今日が初日で緊張していた大学生アルバイトの女子まで、お腹を抱えて笑い出してしまった。

え。。。
私としては大真面目だったんだけど。
だって、ストーカーとか、そういう趣味の人いるでしょう。
22歳の女子の携帯がなくなったと言ったら、
警備員さんから掃除のおばさん、会社の人全員に聞いて出て来なかったら、
そういうのを疑うでしょう。日本では。

だから、「日本にはいるんだって、そういう気持ち悪い変態~」と言ったら、
周囲から「漫画だけじゃないんだ」というつぶやき声。
そして「中国だったら換金だよね。よかった。まだ普通だ」と。

うーむ。中国語ですべき発言ではなかったかもしれない。
日本の恥をさらしてしまった。
でも、あの部下さんは、日本語が通じないんだったなあ。しょうがない。

今日はちょっとだけ、中国人のお嬢さんにのぼせちゃって、
化粧品やら携帯電話やら、いろいろと買ってあげちゃう日本人オジさんの気持ちが、
わかったような気がした。

眠れない

2013-09-22 03:58:04 | Weblog
最近、休みの最終日の夜に眠れない。
いつもは日曜の夜。今回は、明日から出勤なので、今晩。

仕事のことばかりが思い出される。
中間管理職は、本当に辛いと思う。

自分の仕事だけをやっていればよかった担当の頃は、
もちろん上司に対する不満や、
仕事自体に対する懐疑心など、毎日てんこ盛りだったけど、
きっとあの子は、こういう地雷を踏む、とか、こんな甘えを言ってくる、
というシミュレーションに悩むことはなかった。

できない上司は、それはそれで無視すればよく、
キレすぎる上司よりも扱いやすいくらいだった。猛烈に腹は立つけど。

でも、いくら言っても覚えようとしない部下とか、
最後は国籍の違いに逃げ込む、私をはじめとする日中の壁とか、
最終的には母語の問題から、決して中国人の部下に渡せない日本語関係の雑用など、
とにかく仕事の範囲が広過ぎる。

よくよく考えてみると、昨年は日本人が3人でやっていた仕事を、
いまは私1人でやっているわけだから、
会社にとってはコスト削減だけど、当然のことながら期待値ほど私が稼働しない。
私も思ったほどに自分の仕事が進まなくてイライラする。
そして、すでに日本と比べて安くないコストがかかるくせに、
偉そうな口ばかりきいて働かない中国の外注に怒りを覚える。

ああ、もういっそのこと、みんなで日本に帰ろうよ!という気分になる。
そのほうが、インターネットも制限ないし、
お昼休み、どこで昼食を食べてもサービスがいいし、
外注先は真剣に仕事をやってくれるよ。

中国人は、てれーんと出勤し、
QQで友人とチャットをやりながら、適当に時間をつぶして、
定時になると帰って行く。
先日は19時に宅急便が来て、「この会社は遅いな、ご苦労なこった」と、
私を中国人と間違えた配達員が、同情の笑みを浮かべて帰って行った。
いえいえ、毎日22時ぐらいまで残業しておりますのよ。

氷河期に社会人になって、ずっとずっと、一番下だった。
後輩が入ってくることもほとんどなく、
たまに入ってきても、職位は同じだった。
平社員の単なる先輩。

中国に来て、はじめていわゆる部下をもった。
しかも全員中国人で、そのうち1人をのぞいて、日本語がわからないときた。
まあ、私が日本語がわかる必要はない、と言ったせいもあるんだけど。

そして、上海人たちは、上海人の方が日本人よりもお金をもっていると知っている。
私なんかよりも新卒の上海人の方が、親が買ってくれたマンションの家賃収入で、
トータルの年収は多かったりするんだから、
そりゃー真面目に働くなんてアホらしいし、言うことなんかきいてくれない。

地方から出て来た子たちは、上海人よりは真面目に働くけど、
いい家の子ほど、最後は実家の地縁血縁が決め手になるとわかっているから、
日本人なんてどうでもいい。
そもそも私レベルの日本人なんて相手にしてない。もっと上を見ているだろう。

そんななかで、組織ごっこをやるんだなあと思うと、気が重い。
少なくても、去年くらい日本人がいて、私の仕事が作業に追われなければ、
チームとして面白いと思うんだけどなあ。

今後、日本人も社会保障費を中国人並みに払わなければならなくなったら、
そんなの無駄だし、日本人は全員出張ベースに切り替えて、
拠点は他のASEAN諸国に置き、中国は販売拠点となるかもしれないな。
公称13億人と付き合うのは、これからはサービス提供相手としてだ。
ものづくりのパートナーじゃないだろう。

いつか報われるのかなあ、と思いつつ、今日も夜が更ける。

引退

2013-09-21 23:16:03 | Weblog
中国は、中秋節休みの最終日。
3連休だったのはいいけど、日曜日から出勤という・・・、
またもや解せない連休のつくりかた。

この3日間、ほとんど寝て過ごしたので、少し身体は楽になった。
日本のように1年中にほどよく3連休がまぶされているといいけど、
ここは土地が広い中国なので、こまめに休むよりは、
がつんと実家に帰れる長期休暇があったほうが、みんなのためなのだろう。

さて、最終日夕方から、来週日本に一時帰国する準備を始めた。
今回は、なんと、パソコン3台プラスiPadを持って移動。
一番邪魔なのは、仕事用のWindowsだな。

もうこれで引退のMacBookくんの電源を久しぶりに入れた。
思いのほか起動が速い。きっと前は疲れてたんだね。
少し休んで、元気になったんだ。



このパソコンとは本当にいろいろな土地に行った。
そしてよく一緒に働いた。
いまのMacBookProに比べると全然遅いけど、向き合っているとやっぱりなんだか落ち着く。
MacOS10.5。GoliveもFireworksCS3も、このパソコンでしか動かない。
充電池さえ膨張しなければ、もっと長く使っていただろう。
引退だけど、日本の家には置いておこう。

そして、ふと気がつくと、3連休のうちにやっておこうと思っていた仕事が
半分も終わっていなかった。

まあ、いいや。