ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

やっぱりそうか

2014-09-24 21:28:41 | Weblog
最近、中国から連絡が来たな~と思うと、iPhone6を代わりに買ってくれ、という内容だ。
中国人だけでなく、日本人からも、
「国慶節の休みに帰国したときに受け取りたいから、予約お願い」というもの。

しかしながら、すでに遅いのだ。
いまから予約すると受け取れるのは10月中旬で、国慶節休み明けになる。

それを言うと、10月の中旬に誰それが出張で中国に行くから、その人に託してくれとか、
あまり持ちすぎると税関で引っかかるかもしれないから、どうだこうだ、と、
まあ、あれこれ、いろいろな方法を組み合わせ、
なんとか中国に日本発売のiPhone6を持って行こうとする。

中国にも大手移動電話会社によってSIMロックのようなものがあるから、SIMフリーが欲しいとか、
日本で売っているのはアメリカで売っているのと同じだから、
中国大陸用とは違うので、こっちがいいのだとか、まあ、いろいろある。

ちなみに香港から入ってくるSIMフリー版もあるけれど、ちゃんとした流通を通っていないので、
結果、本物かどうかわからないから日本で売っているのがいいなど。

ちなみに私が使っているiPhone5は中国のアップルストアで買ったSIMフリー版なので、
背面に中国語によるクレジットが1行入っている。



中国人は、みんなこの1行がイヤなんだ。

中国人は、外資系企業は、他の国ではコンプライアンス遵守なのに、
中国大陸に入ったとたんに違法行為を始めると、半分以上信じている。

iPhoneなんて、中国で作ってるのに、
しかもアップルストアで買えば工場直送なのに、
なぜここまで国内で流通するものを信じないのか。

本当に不思議な人たちだなあと思う。

日本に大量に押し寄せた買い付けの人たちは、
税関で捕まったり、結局ブツがさばけず資金繰りで追い込まれたりしているようだが、
やっぱり欲しいんだなあ、中国人、と思った。

何をやってるのだ

2014-09-23 17:32:37 | Weblog
気がつけば、毎日会社で、中国にいる中国人の部下のことをかばってばかりいる。

「チャイナのスタッフをその決定どおりに動かすために、
 本人に対する説明は、このように準備したいですが、いいですか?」と上司に意見すると、
「会社の方針なんだから、こうなんだ。
 細かいことは後で決めて本人に説明すればいい。先にやらせろ」と言われる。
「たぶんそれでは中国人は動かないです。
 先にあなたの責任範囲と報酬はこうです、と言わないと難しいです」と言うと、
「そんなに会社が信頼できないのか!お前がめんどくさくて説明したくないだけだろ」と怒られる。

単純に言って、こんな流れの会話が繰り返される。
会社が信頼できるかできないか、って言ったら、中国的な意味ではまったく信頼してません。
もちろん。

そして、ここは日本なんだ。この会社は日本の会社だ!という話になる。

そんなの、どっちでもいいんだよ。
働いている人間が納得して、最善を尽くすから、企業は発展するものだ。
その安心を保証する方法が、日本と中国では違っていて当然なんだ。
中国だけじゃない。各国それぞれでいいんだ。

そして、少なくとも、中国に住んでいる中国人スタッフを動かそうとするのなら、
それは中国ルールを踏まえないといけない。
いくら日本のやり方が合理的でも、それは中国からは非合理だったり、
日本の常識は、中国の非常識だったりするのだから。

この点、成功体験がありすぎる日本の先輩たちは、難しい。
そして、なんで日本で、日本人に対して、中国のスタッフをかばわないとならないのか、と思う。

どうしてお互いが気持ちよく仕事をするために、
ほんの少しの前例を変えることができないのだろうか。
どうしても形をはめこみたいのなら、どうしてその形にあってもらえるように
ちゃんと話をしようとしないのだろうか。日本人は。

そして、いったい何をやっているんだ。私は。

独立

2014-09-20 19:34:52 | Weblog
相変わらず声が出ない日々が続いている。今回はいつもに比べて長い。
でも、ノドを外側から触っても痛くなくなってきたから、たぶんもうすぐ治るだろう。

夜寝ているときに、ノドの奥に痰が絡む感じがして咳込むことも多かったけど、
そんなときは、寝たきりだった頃の母が、よく同じようにむせていたことを思い出した。

とはいえ、回復するには寝るに限る。
今日は朝いつも通りに起きた後、読書をし、その後昼寝を合計5時間くらいした。
すでに昼寝と言う長さではない。

最近読む本も、相変わらず軍記ものである。
南京事件、大東亜戦争など。ここのところ満洲は少し疲れたので、目を南に向けている。

私の前世のうちの1回は、従軍した先の中国大陸で死んでいると思うが、
しかも景色や土の色から北方だと思うので、たぶん満洲のどこかだ。
というのも、繰り返し見る夢があったからなのだけど、
ここのところ、ちゃんとかつての満洲の地に行ってから、戦場の夢が少しおさまった。
きっとその昔、なんでこんなところで死ななきゃならないんだっ!と思った気持ちが今に続いていて、
どうしても気になって、本を読んだり実際に行ったりするんだと思う。

ただし直近の前世は「モグラ」らしい。
以前、台湾の占い師に言われたことがある。
確かに、まぶしいところは苦手である。

大東亜戦争の本を読むと、台湾に対する認識が変わる。
今の台湾は、国民党が中国大陸から逃げて行った後に、
恐怖政治をしいて、元々住んでいた台湾人を大粛正して、
40年にも渡り戒厳令を続けて、大陸化しようとしてきた台湾だ。

それでも台湾は強く、台湾であり、中国の一部ではない。
1949年当時、明らかに台湾人のほうが、中国人より民度が高かった。
そして、それは今でも続いている。
少なくても、iPhone6が品切れだからといって、アップルストアに殴り込みはかけないだろう。

中国が盧溝橋事件の日として、反日で盛り上がっていた日は、
世界的にはスコットランドの住民投票に注目が集まった日だ。
結局は、独立しなかったわけだけれど、これは国民国家がすでに意味をなさないなか、
経済圏としての枠に留まるという意味だったのだろう。

日本では、沖縄も将来的に独立するのかという話が左翼メディアからは出たけれど、
沖縄が独立した場合、かつての台湾と同じ運命をたどる可能性もある。
むかしは世界を解放することを目標としていたが、
いまは中華思想のもと劣悪な国民国家主義を体現している中国が、
武力をもって侵略してくることもあり得る。
その場合は、中国というのは選挙すら行ったことがない国なので、
住民投票により独立を決めた人たちが、投票すらできない国の少数民族に
落ちてしまう可能性だってあるんだ。

沖縄の基地問題は、台湾問題と人民の国との関係をもとに考えるべきで、
これまでのように、腫れ物にさわるように中国との外交関係のもとに、
アジアをはじめとする世界を見ていては、誰にとっても不幸なままだと思う。

ブラック化について

2014-09-09 22:11:28 | Weblog
日本の企業が、なぜ全般的にブラック化しているのか、
今日は、もしかしてこれが理由?と思うことがあった。

私が上海から帰ってきてからの上司は、
日本の優良企業で10年以上も経営層にいて最近リタイアした人で、
古き良き日本の企業文化を体現したような人だ。
生え抜きで、そこまで上り詰めた、たいへん努力家で誠実な、賢い人だ。
そんな人が、会社の将来性を見込んで、手伝いにきてくれており、
その下で働いているという図だ。

素晴らしい人で、学ぶことも多い。
でも、1つだけどうしても考え方がシンクロしないことがある。

私が働く会社はベンチャー企業なので、
規模も小さいし、何でもかんでもその都度決めながら手探りで進むような環境だ。
人員の入れ替わりも速く、生え抜きなんて社長以外はいない。
一度やっても人の流出に伴い、ノウハウは失われ、毎回最初からやりなおし。

ついでに、一番規模が大きいのは上海だから、
中国人的な「上に政策あれば、下に対策あり」が当然で、
決めたことなんて守られず、毎回あれこれと交渉して、
なんとか自分にとってやりやすいように環境を整える。
常に陣取り合戦をやっている感覚だ。

中国は終身雇用なんてないから、いま契約書に書かれている額面の給料と、
アサインされている業務内容がすべて。
会社の将来の為に我慢する、精進する、なんていう感覚は中国人にない。

会社全体の雰囲気として、日本人もそうだ。
ベンチャーなのだから、成長率と自由さだけが魅力のはず。

ところが、私の上司は、よい日本企業にいた経験しかないので、
会社には忠誠を誓い、会社を信じること、が、大前提だ。

だから、私が、特に上海で働く日本人の例を出して労働環境の話をするのは、
それ自体がネガティブキャンペーンにあたることになるらしい。
つまり、それはイコールで、上海の労働環境がブラック的であると認めつつも、
それでも会社の為に尽力すべきだ、という建前にいきつくことになり、
結局は、ブラックを助長することになる。

根っからブラックな社長を、素晴らしい日本の先輩が補完している構図になる。
会社が成長して行く為には、忠誠心こそが必要だ、その心をまず育てよとなる。

でも、働いているこっちとしては、
安定してないからこそ、いまいくらもらえるのか、
この先、一緒に夢を見られるかどうかだけが判断基準となる。
忠誠心よりもまず、自分の方向性と企業が合うかどうかを選ぶ立場から見る。
ここに大きな齟齬が生まれる。

日本人には素晴らしい人が多いのに、なぜ、こんなにブラック化しているのか。
いま、ある規模以上の企業のトップにいる人たちは、
派遣社員や契約社員と席を並べて働いたこともなければ、
そう言う人たちを直接管理したことも少ないだろう。
だから精神論だけが唱えられ、それを引き受けるだけの保障をもらっていない人にも
それが押し付けられ、ブラック化する。

なんとなーくイメージができたとともに、私には日本は難しいんだなあ、と思った。

ベランダ掃除

2014-09-07 21:35:41 | Weblog
本日はいい具合に曇り空だったので、
ずっと延ばし延ばしにしていたベランダの掃除をした。

すごい勢いで大葉とハーブが育っている。
そして、プランターの片隅には、カナブンや蝉の死骸が転がっていた。
世の中にはこんなに死骸があるのか。

というか、身体が弱くなると、補食されないように
こういうところへと逃げてくるのだろうか。

そんなことを思いながら、ほうきではいているうちに、前屈みで腰が痛くなった。
歳をとったものだ。

むかしは掃除機でブイーンと吸入するのがすっきりしたけれど、
今日、久しぶりにほうきを使ったら、
ほうきの描く自然の弧線が、なんともいえない落ち着いた気持ちをくれた。

ある友人が、日本の企業はすべてがブラック化してると言っていた。
いきすぎた資本主義はそろそろ本格的に頭打ち、とも。

本当にそう思う。

せっかく大学まで出してもらったのだから、ちゃんと会社でサラリーマンやって、
家庭を築いて、安定した生活で、なんて、
確かに私も20代のころは思っていた。
いまは親がもういないこともあって、質素に生きて行けたらそれでいいと思う。

仕事での自己実現とか、自分の居場所とか、
むかしはあんなに欲しかったものも、いまはほとんど気にならない。
そういうものは、あればあったほうがいいけれど、
何かに投影しないと自分を認識できないのが人間と言うものなら、
やはり何に自己を投影するかのほうが重要だと思う。

無駄に過ごしている時間はないのだなあ。

ベランダの掃除をしたおかげで、網戸から入ってくる風が、
少し清涼になったような気がする。

掃除って大切だなあ。

今日

2014-09-02 23:42:11 | Weblog
今日は、9月2日。
ミズーリの艦上で日本が降伏文書に調印した日だ。
心情的な終戦は8月15日だけど、法的な意味での終戦は今日だ。
すっかり日本人は忘れてしまっているけど。

ものごとには、今の状態には、すべて因と果がある。
いまは、それ以前の因の果であり、この果は、次のことの因となる。
人は夜郎自大なほど、自分を苦しめる。
そして、自分を苦しめていることに無自覚なほど、他人を苦しめる。

だからこそ、ブッダは中道を説いたのだと思う。
自らをあまりにも苛む修行は、仏教では行わない。

たとえ、自虐史観で日本人に生まれたことを後悔しても、
これは次の生に繋がる因となる。
だからこそ、中国や韓国に何を言われても、日本人としての生を
まっとうしようという覚悟が生まれる。

覚悟。これこそ、仏教観念の凝縮された美しい言葉だ。

覚悟が決まるからこそ、他人を不幸に巻き込むような行いを
極力減らしたいと思う。
他人の意見に耳を傾ける余裕が出てくる。

私もたいがいなへなちょこだけど、
これからの人生は、覚悟を決める為の修行の場として、
我執なく生きて行きたいと切に願う。

悪いヤツほど成仏すると言ったのは、誰だったか。
阿弥陀様の蜘蛛の糸にすがってみようと思う。