ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

食べ物

2012-04-30 19:33:38 | Weblog
昨日は、3連休の初日。
新茶の季節なので、お茶屋さんに行った。
買ったのは、龍井茶と碧螺春。

両方ともすごくおいしくて、
むかし北京で飲んだときよりも、格段に美味しいと思った。
やはりこの地方の気候に合っているお茶だからなのだろう。

先週は1週間ずっと外食していたので体調がおかしくなり、
夜は野菜が食べたいと思って、友人と火鍋を食べに行った。
中国は、食材が安全ではないからだと思うのだけど、
外食が続くと体調が悪くなる。
カロリーはあるけれども、栄養がないからだと思う。

本当に、いつから中国の野菜は味がしなくなってしまったんだろう。
留学していた頃は、あんなに野菜の味が濃かったのに。

お茶を飲んでいたときから、妙に汗をかくと思っていたら、
夜になって声が出なくなり、微熱が出た。
朝起きても、声が出ない。
きっとここ数日の黄砂にやられたんだろうと思う。

むかし、上海に黄砂は飛んでなかった。
地下鉄やバスでの、安タバコの煙は減ったけれど、
排気ガスとクラクションの音と、
そして全般的な環境汚染は増えた。

昨日、輸入商材屋さんで、シリアルを買った友人に、
「牛乳は中国産? 大丈夫?」と言ってしまった。
絶対中国産の牛乳は買わない、少し高めだけれど、
ネットで外国産が買えるようになったから、と言っていた
中国人の友人の顔が、浮かんだから。

放射能の影響で日本の食材が中国に入らなくなった時、
都市部の中国人は本当に困った。
だから、日本の農作物や食肉は、ちゃんとブランド化して、
アメリカなんかの陰謀にまけないで、中国に出して行ったらいい。
そのかわり、日本人は、中国資本に森林や農地、畜産業を
買われてしまわないように法整備をする。

日本だって、安全はお金にはかえられないと気づいたのだから、
日本の安全性をもう一度ブランド化したらいいと思うんだけどなあ。
もともと国土がせまいのだから、
「今年はこれだけしか穫れませんでした。
中国にあげる分なんか残っていません」と言って、
いくらでも日本側が価格を決められると思うけど。

2012-04-28 23:42:25 | Weblog
ついに中国最大の通販サイト淘宝デビューをした。
ついでに中国版PayPalの支付宝も試してみたかったんだけど、
どうやら中国の身分証がないと登録できないらしい。
パスポート番号では登録させてくれなかった。

ということで、銀行口座からの引き落としで支払いをし、
あとは、会社に荷物が届くのを待つだけ。
本当にいいものが届くのかどうか、楽しみだ。

今日は、中国は出勤日だったのだけれど、
なんだかみんな休日出勤モードで、ネットショップは見るわ、遊びに出掛けるわで、
私を含め、真面目に仕事をしている社員はほとんどいなかった。

この変動休日制、非常に効率が悪いんじゃないだろうか。
休みにしちゃえば、景気がよくなるような気がするんだけど、どうだろう。

ということで、昼休みを2時間半もとり、ゆっくりと昼食を食べた。
今日はウイグル料理。



久しぶりのこの味は、たまらなく美味しかった。
味のポイントが、上海料理とはまったく違う。

旅に出たいなあ。


ため息

2012-04-27 21:33:42 | Weblog
ポケットWiFiが欲しいと思って、昼間、中国移動通信(CHINA MOBILE)の窓口に行った。

入ってすぐに目当ての商品のチラシがあったのでそれを取り、
値段等を確認して、番号札の発券機まで行った。
発券機の隣には、女性の店員さんが立っていたのでチラシを指差しながら、話しかけた。

私 「これが買いたいんだけど」
店員「そのSIMカードはないので、ここでは売れません」
私 「じゃあ、どこに行ったら買えるの?」
店員「電話掛けて、ここに取り寄せたら?」

もう少しで、「それがあなたたちの仕事でしょう。この小娘!」と言いそうになった。
なんで私が本店まで電話をして、カードを営業店まで送ってもらえるように手配せにゃならんのじゃ。

諦めて、というか、買う気がなくなってチラシを持って自宅に帰った。
改めてよく見ると、チラシには商品の問合せ先の電話番号も、
ホームーページのURLも書かれていない。
写真と簡単な料金表だけ。

しょうがないので、中国移動のホームページを開き、
検索窓に、チラシに書かれている商品名を入力したら、
「該当ありません」との回答。
いろいろなタグを開いたけれども、それらしい商品が出て来ない。

ため息とともに、
「百度」の検索窓に商品名を入力したら、やっと該当のページが出てきた。

まあ、中国ですから、はい。

つつじ

2012-04-27 09:06:38 | Weblog
昼間、春の日射しの中で出掛けたら、つつじが満開だった。



こんな日は仕事をしちゃいかんのだよ。
外で、春を満喫すべきなんだ。

とはいえ、上海にも黄砂襲来。
朝、窓を開けて黄砂のにおいがし、会社まで歩いた10分の間に喉が痛くなり、
この時間、つばを飲み込むのもいたいくらいになった。

まったく。
昔はこんなに黄砂の被害がひどくなかったと思うのに、
どうなってるんだよ中国!

夜は、女子会だったのだけど、
上海に来てまだ5日という日本女性に対し、
そうそう聞けないような上海の実状トークが炸裂。

こういった話は、きっと駐在員の中でもあるのだろうと思うけれど、
基本的に、日本女性で任されてきている人のほうが、責任が大きく、
とりあえず海外を見てこい的な駐在員の男性間では、
おそらくできないようなディープな話が満載だった。

女性は、日本社会で守られていないからこそ、
海外での価値を築く可能性があると改めて信じた。

さて、私はどうして行こうかな。


ポップアップ

2012-04-25 23:25:58 | Weblog
朝、パソコンのブラウザを立ち上げたら、いきなりポップアップの表示。



許可した覚えはないぞ。
いやいや、通知の内容ではなくて、この表示自体のこと。

住んでいるエリアのブロードバンドが速くなりました。
1Mだったところは2Mに。2Mだったところは4Mに。もちろん無料で! これからもよろしくねん。
みたいなことが書かれている、プロバイダ・東方有線インターネット有限公司からの通知だ。

そうか。その切り替えをやってたりして、先日いきなり落ちたりしてたんだ。
きっと大容量になったぶんだけまた詰まって、ダウンしたりするんだろう。
ここは中国だから。

などと考えていたら、次に、ドラマの広告が出てきた。
あまりに焦ったので、キャプチャを撮れなかった。
違うページを開くと、このポップアップも消える。
どうやら、最初に出てきた画面の上にペタリと貼られる感じで出てくる。
念のために確かめたけれど、私のブラウザの設定はポップアップは禁止になっている。
つまり、強制的に配布されてくる。

もちろん、iPadくんも同じことになった。
なんとまあ、うざいことよ。
せめてメルマガにしてくれ。
そして配信の可否はこちらに決めさせてくれ。

無料でパワーアップということは、広告費で稼ぐということなんだろう。
だから、強制的に広告をまいているのだろう。
さすが中国だ。

こんなふうにウイルスとか、個人情報を吸い上げるシステムとか、
個人のパソコンにまいてるんだろうなあ。
プロバイダは体制側だから、決して信用できない。

でもきっと、中国人は、こういう賑やかなのが好きだから、
表面的には喜ぶんだろうなあ。
そのうちクーポン券を配るようになるだろう。

ペット

2012-04-25 00:59:37 | Weblog
朝、アパートの階段を下りていたら、小鳥の鳴き声が聞こえた。

階下の人が、家の扉を開けて、玄関の掃除をしている。
扉の外には、発泡スチロールの箱に、2羽のアヒルのヒナらしき姿が。



ぴよぴよ言いながら歩いている。

私 「この子たち、あなたの?」
女性「そうよ。さわっていいよ」
私 「え? 大丈夫?」
女性「手に乗っけてみなよ」
私 「おいで~」

アヒル、気配を察知して、箱の隅っこに退避する。
鳴き声いちだんと大きくなる。

私、1羽をすくいあげて、「おはよう~」

水かきのついた、身体より大きめの足は少ししめっていて、
おもらしされたのかと一瞬疑うほどだった。

女性「2羽いっぺんに持ってみなよ」
私 「え~、逃げちゃうよ」
女性「大丈夫よ。この子たちは、お米をよく食べるのよ~。これから外にお散歩に行くの」
私 「そうなんだ。ありがと~」

ふ~ん、アヒルもお散歩するんだ。
というか、もしかして食用?
っていうか、何倍にも大きくなるよねえ。
どうするのだろう。

朝から癒された。
が、夜になって、ある日本人に対し、怒り心頭。
まだまだ修業が足りぬ。

無い物ねだり

2012-04-24 00:21:13 | Weblog
本当に貧乏くじを引いたと思う今日この頃。
でも、逆に考えて、貧乏くじを引くだけの余地が残っていたということで、
自分をなぐさめることにしている。

まあ、そんなもんだろうと思う。
あの両親の血を引いてしまったのだから。
そもそも、この世に生まれたときに貧乏くじを引いたと言えなくもないし、
だからこそ、私にとって家族はかけがえがないとも言えるわけだ。

いま密教の本を読んでいるんだけど、
本当に、どうして、チベットに生まれなかったのかなあと思う。

母は本当に活仏みたいな人だったし、
母の日本の生き方に馴染めない辛さを横で見ながら、
何もしてあげられない苦しさに日々向き合うくらいだったら、
日本よりも経済力がおとり、生活に不便があるチベットだけど、
純粋に仏教の教えとともに、母の生と向き合えたのだったら、
そのほうが母も私も救われたかもしれないと思ってしまうときがある。

でも、そうはいっても、結局は同じとも思う。
ただの無い物ねだり。

チベットに生まれたら、チベットの生があり、
そこにまた苦がある。
人間であるのだから。

そして、私には私の生しかないのだから、これに向き合わなければならない。
その勇気を持ちたいと思って、持てなくて・・・、

いま上海にいる自分をどうにかしたい。

読書で充電

2012-04-23 00:09:05 | Weblog
今日は、ずっと家で読書。充電した。
読んだ本は『中国 最後の証言者たち ー沈黙の世代がはじめて語る激動の二○世紀ー』

この本を読むと、ものすごい勢いで胃袋に食糧をつめていく中国人を
少し理解できるような気がする。
つい二十年前まではみんながお腹をすかせていたのなら、
比較的生活が豊かになった上海の若い世代も、
その両親の「食」に対する執着心は受け継いでいるだろう。

ブランド品に狂乱するのもわかるし、
責任逃れがうまいのもわかる。
文中に出てきた上海の会社でもよく聞くフレーズ。
「私たちは知らないが、上司は知っています」

最近は、私もこのフレーズをよく使うようになってきた。
というのも、根拠が説明されないのではなくて、情報がおりてこないから、
誰かに「ねえ、これって○○なの?」と聞かれると、
「さあ、会社ではそう決まったのかもね」と、思わず言ってしまう。
そして、それを確認しようとも思わなくなってきた。
だって、確認してもあやふやな答えしか返って来ないから。

結局は、上は、そのまた上の顔色をうかがって、動くだけ。
何もちゃんと決まってはいない。
だから、顔色の読み解きかたによって、状況はころころ変わる。
そんなのに、いちいち振り回されるのはごめんだし、
上におべっかを使うことを拒否する場合は、無関心になるしかないような感じ。

きっと、漢民族はずっとこれを繰り返してきて、
文革の頃に、さらにひどくなった。

面白い国だなあと思う。
そして、このすべての中国人が本当に飢えなくなったとき、
いったいどんなふうに変わるのだろうかと思う。

中国だから

2012-04-21 19:23:28 | Weblog
今日は休日出勤で、3時間以上も同じ姿勢で立ちっぱなし、という仕事をしたら、
足腰が再帰不能なくらいに疲れた。
年齢を重ねるって、こういうことかあ。

仕事に行く途中、2年遅れで万博会場を通った。
万博跡地、無駄に広い。



いまだにダフ屋が、万博のパスポートを売ってたんだけど、どうして。

本当に1区画が広いので、警備員さんに道を聞きながら目的地を目指したのだけど、
最初、ここから歩くと10分くらいと言われて、
10分くらい歩いたのでまた道を聞くと、もっと先だと言われ、
30分経っても、まだあと10分くらい歩くと言われ続けた。
結局1時間くらい歩いた。

ああもう、開始時間に間に合わないじゃん。帰ってしまおうかと思ったら、
もらった案内の時間が間違っていたようで、
会場につくと、私が思っていたよりも1時間遅い開始時間が書かれている。
そして、そこからさらに30分遅れて始まった。
間に合ったのは嬉しいのだけれど・・・、中国らしいなあ。

よくよく数えてみたら、
結局6時間くらい歩いたり立ったりしてて、
座ってなかったことに気がついた。
それは、年齢に関係なく疲れるだろう。

ああ、床に座りたい。日本人だから。

情報収集は重要

2012-04-20 22:10:03 | Weblog
大好きな日本のブランドが上海に進出してくるのは嬉しいのだけれど、
「あれ、この会社、すごく素朴でこぢんまりとしてて、でも品質がいいのが売りだったのに、
最近、ずいぶん利益追求の企業っぽくなったな、変わったな~」と思うのは、ちょっと悲しい。

そして、上海のマーケティングを明らかにしてなくて、
局地的なデータしかとってないだろう、と思うと、
「おいおい、大丈夫かよ」と言いたくなる。

上海とはいえ、浦東と浦西はかなり違う。
そして、地下鉄の路線でも全然違う。
例えば、2号線から11号線に乗り換えたときなんか、
乗客の所得の差をひしひしと感じるし、同じ上海市かいな、と思う。
山手線でも、恵比寿と田端は違うと思う。そんな感じだ。

ということで、「変な欲をかかなきゃいいのに」と思うこともしばしば。

そして、いま気がついた。
スカイプ、バージョンアップして、使いづらくなった。
Facebookと連動したのか。まったく余計なことを。
なぜ、最近オンラインになってない人に対して、Facebookで語りかけなきゃならないんだ。
画面にスカイプのロゴが表示されるし、邪魔。
変な機能も加わってる~。
もう、こういうおせっかい、イヤ。

会社で、今日が最終日だった中国人スタッフに花束を渡そうと思って、
タイミングを伺っていたら、
花束に気がついた中国人が、あれこれ大声で話し始めてしまった。

「これはサプライズなんだから、黙ってて!」と言っても、聞いてはくれない。
「どこまで無神経なんだよ、上海人のオバさん!」
と、自分よりも年下の上海人の女性に向かって叫びそうになったけど、
日本人同士で、「や~ね」という意思疎通ができたので、気が晴れた。