ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

引越

2012-07-31 23:17:39 | Weblog
今日は、上海のアパートの引越。
「雨が降らなくてよかった」とも言えるが、「真夏の引越はたいへん」とも言える。

友人3人に手伝ってもらって、なんとか終了。
まだ整理しきれていないけれど、とりあえず寝られる体制が整ったので、よしとする。

昨晩、もう毎晩となりの公園のカラオケの音や、
上の階の冷房の室外機のしずくの音や、
朝7時半からの電気ドリルの音に、悩まされなくてすむんだなあ、と思い、
公園のカラオケを見に行った。

ついでに、徒歩15分の距離にある新居まで、冬用の掛け布団を運ぶことにしたら、
まるで浮浪者が、毛布を抱えて歩くような格好になった。
おかげで、見回りの公安からジロジロ見られ、カラオケをじっくり見ることができなかった。

それでも去り際に1枚だけ写真を撮った。
後ろ姿になってしまったけれど。



このカラオケの機械、毎日運んで来てるんだろうなあ。
ご苦労なことだ。

予想通り、新居は非常に静かで、
あまりに静かなので、
テレビをつけて、オリンピック中継等を見てしまった。

ライブ

2012-07-30 00:56:00 | Weblog
昼間、引越の準備をして、
夜は友人に誘ってもらって、アニソンのライブへ。

May'nさんの上海ライブ。
すごくハイテンションなオタクがたくさん。



でも、初音ミクのときほどダフ屋は出ていなかった。

親衛隊と見られるオレンジ色の人たちが、うまいぐあいにファンを仕切って行く。



これがなかなか手際がよくて、すばらしかった。

最近のアニソンはまったくわからないので、
なんとなく聞いたことがある曲が3曲あったのみ。
何の主題歌なのかもわからない。

でも、すごくパワフルで、歌いきるし、踊りきるし、
観客へのサービス精神も旺盛で、ライブはすごくよかった。

それでも、やっぱり好きかどうか、興味があるかどうかというと、
まったくグッとこなかった。

もし、これが、私がアニメを見ていた頃だったらどうだっただろう。
小学生時代だったら、もしかしたら好きだったかもしれない。
ただし、そのアニメ自体が好きかどうかで左右されただろう。

中学生時代だったら、レベッカが好きだったから、たぶん違うような気がする。
でも、レベッカとの違いは何だろう。

いま、まだ音楽業界にお金があったら、
もしかしたらレベッカぐらいにまで、バンドとして作り上げたのだろうか。
と思って、帰ってからYouTubeでレベッカの昔の映像を見まくっている。

そのうちに、一番の違いは歌詞の詩的な要素にあって、次はオタク性なんだろうな、と思った。
私が中学生のころは、反抗する対象がはっきりしていた。
それは親だったし、学校の先生だった。「こうあるべき」があって、それに反抗できた。
そして、反抗しても、ゆるされた。

いまは、個性を大切にされすぎるから、反抗もできない。
それは、一人っ子で大切にされすぎてる中国人の一人っ子世代にも通じる何かがある。

レベッカが全盛のころに、親にどれだけ反対されても、
ライブに行くべきだったと、いまさらながらに後悔する。

過渡期

2012-07-29 02:08:44 | Weblog
日本にいた頃よりも、生活が慌ただしい。

上海では多くの日本人と出会い、
そして、出会ったほとんどの人との付き合いが持続して行く。

だから、誘ったり誘われたり、
紹介しようと思ったら、その相手同士がすでに知り合いだったので
拡大メンバーで集まったり・・・、
そうかと思ったら、ふだん日本では知り合えないような人と出会ったり。

ということで、読書をする時間がどんどん減り、
家には寝に帰るだけ、という生活が加速中だ。

少し前なら、こんなに人に会ったらつらかったのに、
いまは、普通に、楽しめる。

今日、上海のプラタナス並木を歩きながら、ふと思った。

でもこれも、日本にいたときに、
ぐるぐる考えて、本を読んでわかったような気になって、
またその翌日に自分を持て余して・・・。

これを繰り返したおかげで、今があるのだ、と。

どこで行き詰まって、悩んでもいい。
日本だから経験できて、中国だから経験として劣っているワケでも、
その逆でもない。

私は私。



都会の中で、閉じこもるのでもなく、
本当の意味で自分を開放できたら、きっと違う世界が見えてくる。
いま、その過渡期にいるような気がする。

見た目重視

2012-07-28 14:24:10 | Weblog
昨日は、会社で歓送迎会があり、
「ちょっといい=内装がケバケバしい」レストランに、
連れて行ってもらった。

宴会は中国のノリで進み、
大学卒業したばかりで、上海に働きに来ている20代の女性が、
「お父さん、お母さんと離れて暮らしてるから、上海はさびしい」と泣き出してしまったり、
サークルの新歓コンパのような、新人いじりがあったりと、
なんだかノリが若くて、疲れた。

食べ物は、まあまあ美味しかったけれど、内装と同じように、
基本的には見た目重視路線だったので、まあ・・・。
でも、もうちょっと違う見た目で攻めて来てほしかった。



牛の頭が半分。
どうやら頬から首にかけての肉、軟骨をしゃぶり、そして目玉を食べるらしい。

これが出て来たときには、気持ち悪くて、食欲が一気に減退した。
しかし、さっきまで「さびしいの~」と泣いていた女子が、
「これ、美味しい!」と目を輝かせながら肉をほじっていたので、よかったと思う。

あまりにドン引きな日本人を見た上海人の同僚が、
「もう十分見たから、肉だけ小さなお皿に取り分けて!」
とお店の人に言ってくれて、助かった。

でも一度減退した食欲は、そうそう戻らない。

一番気に入ったのは哈蜜瓜(ハミグワ)のジュース。
たぶん100パーセントだったんだと思う。
「おいしい! 本物の味がする!」と喜んでいたら、
同僚がたくさんキープしてくれた。



ビールは乾杯用。
中国人が美味しいと言って飲んでいたトウモロコシジュースは、
グラスにつがれたのに温かくて、なんだかも~な~、という気分になり、
途中で飲むのをあきらめた。

ああ、哈蜜瓜を食べに、ウイグルに行きたいなあ。

宴会が終わり、道を歩いていたら、道路に寝ている人がいた。



上海にはいろいろな顔がある。

上海の夏

2012-07-26 00:43:21 | Weblog
今日も上海は猛烈に暑く、
炎天下を歩くと熱中症になるということで、
1 塩入炭酸水を購入。
2 日傘を購入。
そして、休みながら移動することにした。

塩入炭酸水。
すごく美味しいと思ったのだけど、
どうやら一般的な日本人には不評とのうわさ。
「さすが、中国が長いと、美味しく感じるんですね~」と日本人に言われた。

ただ水を補給するよりも断然よかった。
これは、上海の気候にあっている!

次に日傘。
先日、壊れてしまったので代替品を買った。
5段階でたためるので、非常に小さくなる。しかも軽い。

そういえば、日本に輸出される傘の大半は、中国で作られているのだったと思い出し、
中国の傘のレベルが高いのもうなづけた。

そして、休みながら、で、食べたのがこれ。



仙草のゼリーとかき氷入りのスイーツ。
台湾系のお店が出している。
味もおいしいのだけれど、とにかく丼一杯分。
非常に多い。

しかも、この直前に、やっぱり休憩ということで、
キャラメルプリンを食べたところだった。
別腹が多過ぎる。

ただ、おかげで熱中症にはならなかった。

そして、今年の夏は例年より暑いと、
言い切っている割には根拠が希薄という、
上海人からの非常にあいまいな評価があった。

ネットバンク

2012-07-24 22:33:00 | Weblog
中国工商銀行の口座をつくった。
ネットバンクも使えるようにした。

ネットバンクの手続きをするとき、窓口で聞いた。
「Macも使える? それともWindowsだけ?」

窓口の女性は、笑顔で、
「うちのネットバンクは、すべてに対応してます!」

いまMacのブラウザでホームページを開いてみた。
「对不起,使用我行网银需要Mac OS X 10.6.8及Safari5.1或以上版本,
建议您在线升级操作系统或浏览器版本后使用我行网银。」

はい。私のMacBookは、バージョン10.5.8です。
Safariも5.0.6です。
条件を満たしていないので、使えません。

一応、案内が出たから、
まったくうんともすんとも言わずに無反応になった
民生銀行よりはマシだけどさ、
もう10.5を切り捨ててるって、早くないか?

まあ、しょうがない。あきらめてWin7を起動。
工商銀行のプログラムをインストールしようとしたところで、
Windowsのアップデートが始まってしまい、そのままフリーズ。
まったく、肝心なときに余計だ。

再起動して、なんとか設定完了。
でも、きっと振込等をしようとしたときに、
もう一度悩むことになるような気がする。

工商銀行の設定方法の解説は、
丁寧だけど、かゆいところに手が届いているわけではない。

そして多くの日本の友人たちが、
設定の仕方がわからず、挫折して行く。

上海141路のバス

2012-07-24 21:28:49 | Weblog
会社からの帰り道、バスに乗ったら、おそろしいくらいに運転が荒かった。
立ってる人はよろけ、座っている人も吹っ飛びそうになっていた。

「トラックじゃないんだからさ~」と思って運転席を見ると、
スポーツ刈り、金のネックレス、ピチピチのTシャツ、半ズボンにサンダル姿の
運転手さんがいた。

一瞬バスジャックされたんじゃないかと思った。

でも、そういえば、上海市のバスには制服ないし、
運転手さんは誰であっても、基本的に運転が荒いし、
なんとなくこう、運転と外見があまりにマッチしていたから、
驚いただけなんだと気がついた。



あまりに、揺れが激しかったので、ピンぼけ。

バスを降りたときには、夕飯に何を食べようと考えていたのか、
すべて忘れていた。

そこで、今日は少し仕事で頑張ったことがあったので、
自分を甘やかして、60元の石焼ビビンバを食べに行くことにした。
周りの人は、日本人ばっかりだった。

そしてバスにひかれないように気をつけて、家路についた。
中国は公共が・・・危ない。
そもそも公共の概念がないし。

色気じゃない

2012-07-23 23:47:07 | Weblog
今朝、起きたら背中が筋肉痛だった。
どうやら昨日、友人宅の引越を手伝ったおかげのようだ。
ということは、翌日に筋肉痛が出たということなので、たいへん喜ばしい。

さて、昨日は読書欲が止まらず、友人からもらった本をもう1冊読んだ。
『恋の罪』(原案:園子温、小説:村上桃子、リンダパブリッシャーズ刊)
映画になったストーリーだ。

これは、どちらかというと深夜に読むのに適している本で、
なおかつ何日もかけて読むと、いろいろと浸食されそうでこわかったので、
眠かったけれど、読み切ってしまうことにした。

上海の女性は、非常に開放的と言うか、
会社にもノースリーブに短パンで、
ふとももをビョーンと見せ、見せブラで通勤してくるから、
なんというかこう・・・、女のにおいが濃いような気がして、
エレベーターには、あまり一緒に乗りたくないし、
近くに寄りたくもないと思う。

露出するから大人の色気、というわけではないし、
色気と幼さを勘違いしてるんじゃないかとも、よく思う。

そんなことを考えながら歩いていたら、
帰り道、道ばたでおしっこをしている女の子に遭遇。
歳の頃は4~5歳くらいで、おばあちゃんに足を持たれてかかえられて、
スカートをまくしあげ、足を開き、
大切なところが往来の人に丸見えな状態で、道路で用を足していた。

子どもだからいい、というものではない。
こんな子どもが大きくなったら・・・、まあ、こうなるだろう、という人が、
たくさんいる。

別に女性だから貞淑に、とは思わないし、私もそんな生き方できないけれど、
日本人として背筋が伸びる瞬間があることは、外国で暮らすよさだと思う。

告白

2012-07-22 23:43:17 | Weblog
久しぶりの読書。『告白』(湊かなえ著、双葉社刊)

感想は「よく書けてるなあ」の一言。
上から目線で言っているのではなくて、
構成がすごく練られてて、文章も計算されていて、
「この集中力、すごいなあ。文章構成、うまいなあ」という尊敬からくる言葉。
友人からいただいた本なんだけど、かなり楽しめた。

ということで、一気に読了。
やはり日本語の本というのは、ペースがあがっていい。
中国語の文章を日本語レベルに読めるようになることはない、と、
母語の威力を再認識した。

「のれる」って素晴らしい。
中国語だと、意味はわかるのだけど、ペースが上がってきたな、と思うタイミングで、
わからない単語や、細かいニュアンスがわからなくて立ち止まる。
そして、結局ペースがあがらない。
そんな不完全燃焼がない日本語の文章は、やはり素晴らしい。

さて、日本人は仲間はずれになることを極端にいやがるけど、
その割には、小さなコミュニティの中でちょっといいポジションにいたがる。
そして、周囲も同じ価値観だと信じているから、
自分がいいと思ったことは、世界の真理だと思っているところがある。
勘違いのおせっかいも多い。

だから、中国人にも日本式を押し付けたりするわけだけど、
その正義感は、端から見るとかなり滑稽だったりする。
ただ、日本国内にいると、その滑稽さがシャレにならなくなる。

私が「息が詰まる」と思う日本が、この作品のなかにはあった。

予行演習

2012-07-22 21:03:12 | Weblog
今日は友人宅の引越の手伝いだった。

女性ばかりとはいえ、3人いるとかなりスムーズだ。
上海のアパートは家具がそなえつけなので、
その点、男性のパワーが必要というよりは、
女性同士の流れ作業のほうが適しているとも言える。

いい具合に、私の引越の予行演習となったわけなんだけど、
さて、どうしようかな。
私の場合は、歩いてたった15分の距離に引っ越すわけなので、
おそらく3往復くらいすれば全部運べてしまうから、
車を頼むほどでもないなあと思う。

ただ、今日引っ越した友人から、こたつセットをもらえることになったので、
そんなこんなを考えてみると、
バン程度のタクシーを借りるほうがいいのかもしれない。
友人曰く、40元で運転手付きというタクシー会社のサービスがあるとか。
40元ということは、約520円か。
日本のタクシーの初乗りより安い。

夏、暑いのがネック。
3往復するということは、1時間半も外を歩くということだから、
これはキツい。
干涸びてしまう。

うだうだと考えていると、すぐ引越の日が来てしまうものなんだよな。
また公安の手続きもやらなきゃならないのか。
引越って、わくわくするけど、面倒だなあ。