ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

プチトマト 色づく

2010-10-09 16:30:36 | Weblog
ベランダで諦め半分で育てていたプチトマトが、どうやら食べられそうだ。


ちょっと斜めに実がついてて、とんがっている「やんちゃ」なのもいる。


そろそろ鳥が狙い始めたような気がするので、ネットを張った。
あともう数日、待ちたいから。

昨日、劉暁波氏がノーベル平和賞を受賞した後、各国の首脳や要人がコメントを発表していた。
日本の首相は、あたりさわりのないコメントをしていた。

欧米の場合、経済の会議の場では、中国を立てることがあっても、
社会の成熟や、人権に対する考え方については、
いまでも世界をリードしている自負があるだろうし、
おそらく「アジアなんて」という気持ちがあって、
意見を堂々と言える精神的な余裕があるように思う。

その点、日本の場合は、
ある程度、経済では胸を張っているかもしれないけど、
社会のあり方や哲学の部分については、どうやら自信がないようなので、
こういったときに、発言するだけの勇気は持てないだろうと思う。

これは、日本の首相の人格の問題ではなくて、
日本社会全体の問題なのではないかな、と思う。

昨日、サッカーの新しい監督を見ながら、ふと思った。
日独伊三国同盟だったのに、なんだかイタリアは、もうゆるされているというか、
過去の清算なんて関係ないところにいるように見える。

イタリアでも自国民に対しては、もちろんいろいろな弾圧があったのだろうけど、
ドイツのホロコーストや、日本のアジア侵略のような話を、私は聞いたことがない。

そして、それでもドイツではノーベル平和賞に対して、しっかりと意見が言え、
日本ではそれを慮るような雰囲気があるのは、
戦後の過ごし方の違いと、やはり人種の違いなのだろうか、と思った。

にぎやかな1日

2010-10-09 00:03:03 | Weblog
08憲章の劉暁波氏がノーベル平和賞受賞。
本当に嬉しい。
ノーベル賞がたとえ欧米寄りであったり、何らかの政治的背景をもっているとしても、
この受賞は、とてもとても価値があることだと思う。

劉氏は、一党独裁の共産主義の国で、一党独裁を批判したり、
人権を求める活動を続けてきた。いま牢獄に入れられている。それでもくじけない。
これは本当に勇気がいることだ。

そしてこの受賞のニュースを、中国国内ではなかなか知ることができなくて、
NHKの海外放送まで、妨害されたりしている。
あまりにお決まりな中共の対応とはいえ、久しぶりに大笑いさせてもらった。
そしていま、中国のインターネットは検閲がひどいらしい。

今朝から『中国 歴史偽造帝国』という本を読み始めた。
中共の「古来チベットは中国の一部であり続けた」というプロパガンダに対する
チベット亡命政府の反論・反証を記したレポートだ。

すごいむかしだけど、私が中国に留学した時、大学の先生が留学生に対して、
「中国で一番大きい島は、何島でしょうか」と聞いた。
留学生は「海南島」と答えた。
もちろん先生は、「違います。台湾島ですね」と言い、
教室中が一瞬にして冷笑に包まれたことを思い出した。

中共にとって、一番の領土問題は台湾だ。
台湾と大陸の駆け引きに世界が眼を奪われているうちに、
中共はチベットを侵略したような印象を、私は受けている。

そして、日本にとって長いあいだ一番の領土問題は北方領土だった。
それが、ここ1ヶ月ほど尖閣諸島の問題が台頭してきている。

なんとなくだけど、
中共はやはり一番台湾問題を重視していて、
なんとなく尖閣諸島の問題はカモフラージュというか、
資源も台湾も両方とも中共のものにしよう、という、
すごく強引な路線がとられている結果のような気がする。
そして、尖閣諸島付近の資源よりも台湾のほうが、
実は中共の面子としては重要なのではないかとも思う。
日本は、資源や自国の領土問題だけにとらわれず、
中共と台湾の問題をうまく操作するくらいの気持ちでいないと、
きっとしたたかな中共に、してやられるような気がする。

そんな印象が頭の片隅にあるなか、チベットの反証を読み進め、
友人がクモを室外に逃がしてくれてホッとし、
劉氏のノーベル平和賞に歓喜して、
サッカー日本代表がアルゼンチンに勝って大喜びした。

なかなかにぎやかな母の命日だった。