ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

ドライ

2010-10-12 20:37:27 | Weblog
10月なのに、暑い。
今日は電車の中が、朝も帰りも、もわーっとしていて不快だった。
そのせいだろうか、ホームでうずくまっているスーツ姿の人を何人も見かけた。
日本人は、何世代もかけて、日本の気候に適応してきたのだから、
温暖化した日本に適応できるようになるには、また何世代もかかるだろう。

そして、近代化、都市化したとはいえ、
やはり日本人の心の中には、まだまだ村社会が残っていると思う。
おそらく、平均よりも私はドライなのだろう。
周囲の人のプライベートに、ほとんど興味がない。
趣味が同じなら、その趣味で付き合えばいいし、仕事は仕事で付き合えばいい。
別に、家庭のことを話す必要も、趣味や好みを語る必要もない。
そう思っているから、相手が話してくれても、聞いてすぐに忘れる。

私は、親がどんな人か、結婚相手はどんな人か、ということよりも、
私と一緒に何かをしたときに、どんな反応をしたかが気になるし印象に残る。
その上で、徐々に親しくなって、プライベートを話すならわかるけど、
なぜ知り合って「親しくなるために」プライベートを話さなければならないのかが、
まったくわからない。

ということで、私にとっての一番の苦痛は、
自分のことをあれこれ語り、相手のことをいろいろ聞くことだ。
結局は、自分の生活圏に、その相手を入れるべきかどうかを、
篩にかけて、吟味しているようにしか思えない。

だから、付き合っていく必要がある相手に対しては、
私も努力して、相手に伝わるように自分のことを話すようにするけど、
言葉によって、自分が自分とは別人になっていく。
それに面白さを感じると同時に、そう思ったとたん語ることに飽きてしまう。
相手が安心するなら語ることにも意味があるけれど、私自身はその会話に興味がもてない。

私は、かなり直感で好き嫌いの感情をもつけれど、
たとえイヤな人でも、先回りして、
イヤな面が、私に対しては出ないようにしていけばいい、と思う。

いま、昼休みに読書をしていると話しかけてくる人がいる。
私はその人が苦手だ。
本を読んでいるんだから、放っておいてほしい。
でもまあ、話しかけられるというのは、いいことだよな。

話は変わって、『中国 歴史偽造帝国』を読み終わった。
中国共産党は、ずっとずっとずーっとむかしからチベットは中国の一部だったと主張し、
その根拠として史料を挙げた。
それに対するチベット亡命政府の反論なんだけど、
あまりにも中共の言い草が、お話にならなくて・・・、もういい、という気分。

でも、占領されてしまったチベットの人たちは、本当に悲劇だよな。