ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

チベット語

2014-05-08 00:03:56 | Weblog
本日、初めてチベット語講座に参加。
三十音のうちの半分の文字と読み方を習った。

久しぶりに小学校一年生に戻って、平仮名を習うような気分。
そして、なんとなく平仮名やカタカナとの共通点を見つけ、形と書き方を覚える。

同級生は全員中国人。
そして、漢字以外の文字は難しいと騒ぐ。
案の定、中国人は音から覚え、私は文字から覚えた。
当然のことながら、文字当てクイズをやると私が一番覚えている。
私は単音で「バ」とか「タ」と当てて行く。
中国人は、「それって、何番目の文字? ということは・・・」と、
頭から発音しながら、正解を導く。

そして中国人から「もしかして、日本語にすっごく似てるんでしょ」と言われた。
すると違う中国人が、「あら、日本語は世界中で一番難しい言語よ。
なんといっても敬語が強烈。中国語は発音は難しいけど文法は簡単でしょ」と言い出す。

私が「いやいや、中国語の文法も外国人にとっては難しいよ」と言うと、
「中国語は、ざっくり言うと単語をつなげるだけで通じるけど、
 日本語は、上級になればなるほどいろんな表現が増えて、
 その場の状況に合わせていろんな敬語が混じってくるから、外国人にはあり得ない世界」と。

あまりに抽象的になってきたので、もうちょっと身近な例でわかりやすく言うと、と解説。
「日本語の場合、漢字の音がたいてい最低2種類あります。古代漢語から輸入した読みと、
 もともとの日本の読み方。ついでに古代漢語でも、当時の中原の言葉と、
 当時上海辺りで使われていた呉音など、何通りもあるんだよ」と言った瞬間に、
中国人が全員で「えー! それでなおかつ平仮名とかもあるんでしょ。あり得ない~」と。

続いて、「日本人は古代漢語も勉強するの?」と聞かれたので、
「文系に進む高校生は、子曰く、ってやるよ」って言ったら、
「そんなことやってるから、英会話が下手なんだよ」と笑われた。

確かに、おっしゃる通りですわ。
でも、日本人、英語の文章は結構読めるんですのよ。
ただ口からすらすら出て来ないだけですの。おほほ。

授業中、同級生たちはずっと話していた。
わいわいやりながら、先生を囲んでいる感じだ。
私とは明らかに暗記方法が違うのと、先生が話している最中にそれを遮って、
「先生、これって、こうでしょ?」と発言できないだけに、
当初、まったくみんなの会話が聞き取れていないと思われていたらしい。

「なんだ、あんた日本人だけど、意外に中国語が話せるんじゃん」的な雰囲気に
最後にはなったんだけど、言葉の問題じゃなくて、文化の違いは超えられませんわ。

今度、ほかのチャイニーズがいないときに、
チベット人の先生に、そのへんの感想を聞いてみたいものだと思う。

ちなみに、ブータンもチベットの文字を輸入して使っているけれど、単語は違うので、
発音としては読めても、意味はわからないのだとか。

つまり、平仮名が並んでいる文章なんだけど、意味不明、という状態だ。
面白いなあ。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (友人X)
2014-05-11 14:26:22
中国同学たちは、なんでチベット語勉強するの?
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憶測 (りょう)
2014-05-11 19:26:09
中国人たちの会話を聞いている範囲では、
現世利益を求め、
仏様に贔屓してもらって、
お金持ちになるためっぽい。
返信する

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