ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

春節後の1冊

2012-01-31 23:19:03 | Weblog
とりあえず、「新年好(あけましておめでとう)」と言っている。
日本人同士であっても。
そして、まだ何となくお休み気分が抜けない。

さて、せっかく上海に来たけれど、1人の時間は読書する。
「遊びに行かないなんて、もったいない」と言う人もいるけれど、
要は、
何かがあったときに、そのものごとを自分なりにしっかりと見つめる目を
もっていることが重要で、
その鍛え方が、ある人は場数を踏むことであったり、ある人は読書であったりするだけ。
私の場合は、もっぱら読書だ。

昨晩読み終わったのは、『写楽 閉じた国の幻』(島田荘司著、新潮社刊)。
写楽という人物にせまる、とても面白い内容だった。

写楽の版画は、小学生のときに、本で見たのが最初だったと思う。
当時、歌舞伎を観たことがなかったので、
「歌舞伎って、変なの~」という印象だった。
そして、写楽の画風について、母といろいろ話した記憶がある。

そういえば、京劇はよく歌舞伎に似ていると言われるけれど、
京劇を描いたもので、大首絵のような構図の絵を見たことがないな。
というか、京劇の絵って・・・、あれ? 思い浮かばない。
京劇のお面や、人形は見たことがあるのに。
お土産物のどこにでもあるようなモチーフしか見たことがないような気がする。
日本の版画のような、カメラが発明される前のブロマイドというか、
役者の似顔絵的なものに、京劇では出会ったことがない。私は。

威嚇

2012-01-30 23:24:29 | Weblog
まだ春節休みから、復帰していない人がたくさんいるようだ。
昼食に入った食堂で、注文してから1時間も待たされた。
つまり、13時の帰社時刻を大幅に過ぎることになった。

スタッフが少ないのなら、メニューの数を減らすとか、
お客さんを入れる座席を減らすとか、何か工夫したらいいのに、
お店の人は、そんな判断も任されていないのだろうし、
相変わらず要領が悪い感じで、ひたすらあたふたとしている。

その努力は認めるが、空腹は人の気を短くさせる。

私が頼んだのは唐揚げ定食だったのだけれど、
なかなか出て来ないので、
いよいよ13時を過ぎた段階で、
厨房まで行って、「からあげ!」と、日本語で叫んでみた。

周りの人の注文もなかなか出て来なかったのだけれど、
私のが一番遅かったから、最後の最後に怒鳴りに行った。
こういうときの私は、相手が「不好意思(すんまへん)」と言っても、
決してニコリとはしない。
昔風に言えば「スケバン」的なオーラ全開。
「放課後、体育館裏に来な」と言っても、きっと通じるだろうという雰囲気で、
ガツンと言う。
威嚇度を測るアプリがあったら、きっと最高点を出す。

まあ、中国だから、ね。
当分のあいだ、昼食はコンビニ弁当にしておこう。

仕事はじめはマンガ

2012-01-29 22:57:11 | Weblog
今日から仕事。
でも、今ひとつ中国は正月気分。

夜になると近くのビルの屋上で、小さな花火が上がったり、
どこからともなく爆竹が聞こえてきたりと、
正月にやり残したことを、急いで消化している感じだった。

もちろん社内もまったりしていて、
私も一緒になって、うだうだ、だらだらしていた。

同僚に日本のマンガが大好きな中国人がいるので、
海賊版のホームページを教えてもらい、
この先、もしかしたら少しだけ仕事に関係してくるかもしれない
日本のマンガを流し読みした。

もともとマンガはあまり読まないけれど、
友人にハマっている人がいると、たいていは借りて眺める。
連載されていた当時、日本でものすごく話題になり、
私もタイトルは聞いたことがあった。
しかも、当時はまだ若かったから当然読んでいそうなものなのに、
なんでスルーしていたのだろうと思いながら、Wikiを見たら、
ちょうど連載時、私は最低最悪に余裕がない時期だった。

当時は、マンガよりも本に逃避していた。
視覚から入ってくる情報は文字だけで、
すべてを頭の中で想像するほうが楽だった時期だ。

余裕がないと、いろいろと逃がすなあ。
そういう時期も、人生には必要とはいえ。

良心のかけら

2012-01-28 21:25:37 | Weblog
日本で買おうと思っていたのに、忘れているものが結構ある。
今回は1週間も時間があったので、かえって気持ちがだらけたようだ。

上海は雨。
まだ旧正月休みから戻ってきていない地方の人もいるようで、
いつもより人が少ない。
東京のお正月もこんな感じだし、都市はどこも同じだ。

さて、家の扉を開けるまでは、「ぎょ! こんなことに!」という、
何かハプニングが家の中で起きているのではないかと心配していたが、
泥棒も入っていないし、水道管も破裂してないし、いつも通りだった。
よかった。

久しぶりだから、まず下水管のつまりをとってからシャワーを浴びようと思って、
先日、中国の通販で買った粉末材を取り出したら、
ふと、そこに書かれている日本語が気になった。



食べ物ではめりません。

中国をすごいと思うのは、こういうときだ。
だって、日本語が話せる中国人も、それこそ日本人もたくさん住んでいるのに、
こういう誤植を平気で行う。

商品説明に書かれていた「日本の原材料を使用」というのが、
ウソかほんとかなんて、そんなことは、もうどうでもよくなる。
ここに、実は中国の「良心」があるのだと思う。
自分たちの商品は、「こういうもの」だよ。わかったでしょ。
と、ちゃんとわかるようにしておいてくれてるのだから。

明日は日曜日だけれど、変動休日なので、出勤だから、
非常に気持ちが重くなっているところを、笑わせてくれてありがとう。

日本は近くて遠い。
日本のお風呂が恋しいなあ。

休日まもなく終了

2012-01-27 21:21:49 | Weblog
今日は、鎌倉まで小旅行。
江の電は、ごとごとと、相変わらずゆっくりと走る。

鎌倉は、気候もいいし、観光ルートから少し離れると静かだし、
とてもいいところだ。
いつか住めるようになるといいけど・・・。

さて、おいしいお蕎麦をいただき、
天窓からのお日さまがやさしいお家でお話をして、
なんだかたくさんのお土産をいただいて帰ってきた。

それにしても、18時の電車は猛烈に混んでいる。
みんな、あまり残業をしないのだろう。
出入り口付近に立っている人は一度降りる、
なんていうマナーがない中国から来たおばさんが、
吊り革につかまって「アイヨ~」と叫んでいた。
確かに中国では、一度降りると、そのまま乗り遅れるかもしれない。

早いもので、明日の今ごろは上海。
そして、日曜日から仕事。

お休みって短いなあ。

美しい風景

2012-01-27 01:56:06 | Weblog
夕方、駅へ向かっていたら、赤い富士が見えた。


三日月とビーナスと、夕焼けと、走りよってくる私鉄。


オリオンが歌う。
日本の空は本当に美しい。
たとえそれが東京の空であっても。

久しぶりに、両親にお線香をあげたくなった。
中国つながりの大切な友人に会った夜。

窮屈

2012-01-26 00:35:05 | Weblog
今日は、富士山が見えた。


昼から東京国立博物館の故宮博物院展へ。
これが見たかったのだ。


拡大。


乾隆帝が、文殊菩薩の格好をしている。
失礼かもしれないけれど、文殊菩薩のコスプレ状態。

いろいろな思惑がぎっしり詰まっていて、
清朝の版図に、ウイグルとチベットが含まれていたり、
礼服のキャプションに、皇帝がチベットの大ラマに「下賜した」とあったりしたけれど、
まあ、仏教色が強かったのはよかった。

ただ、今日はすごく展示場の係員さんに注意された。

1 メールが来たので携帯を開いたら、注意された。
2 じゃあ、出たところでメールを確認しようと思い、連れより先にコーナーを抜けた。
 その後、連れが出て来ないので
 清明上河図(レプリカだけど)あたりでとまってるのだろうと思って、
 会場に戻ろうとしたら「逆走するな」と注意された。
3 グッズ売り場で、レジに商品を持って行ったら、「これはここ、あれはそっち」の
 レジじゃないとお会計できないと言われた。同じエリアにあるレジなのに。

ということで、日本は「やっちゃいけないこと!」が多い国なのだと再認識した。
息が詰まる。

その後、新宿に移動。
不穏な雲が何ともいえなかった。


そして、父がお世話になっていた会社に伺って、
いつもどおりにおいしい食事をいただき、楽しい会話でさんざん盛り上がって、
いい気分で帰宅。

我が家のお風呂は、最高だ。

雪景色

2012-01-24 23:36:49 | Weblog
昨晩は東京も雪が降り、
暗い街に雪が舞い降りる様子はとてもきれいだった。
というのも、朝、出勤しなくていいから、こんな悠長なことが言っていられるわけで、
もし日本で会社員をしているのだったら「いい加減にしてくれ」と言っていたところだろう。

本当は、午前中から外出しようと思っていたのだけれど、
雪のおかげで、ゆるりと時間を過ごすことになった。

家の前。


サギの脚は黄色い。


さすが羽毛のちから、寒くないようだ。


今年の初詣。


こたつで丸くなっていない、頑張り屋の猫。


近所で買い物を済ませ、早めに帰宅。
夕飯はスーパーで買った刺身だったけれど、やはり上海で食べるのよりも美味しかった。

いい国だ

2012-01-23 23:13:40 | Weblog
あれ、日本酒飲んだんだけど、なんだか味が薄いような気がする。
水で薄めたか・・・、いや、ここは日本だ。

さて、今日は古本屋で本を売り、モスバーガーに行ったあと、
アップルストアへ行った。
OSをLionにしようと思ったのだけれど、
このMacBookくんだと、スペックはクリアしているものの、
だいぶ遅くなりそう・・・、というアドバイスにより断念。

また働いてお金を貯めて、そのうちMacBookAirに買い替えよう。
その前にiPadだけれど、3が出るかもしれないし、とりあえず3月までは「待ち」。
ということで、今日のところは、iPhone4用のケースを買って満足。
やっぱり、日本のほうが中国よりもセンスがいいケースがあった。
中国は、中間色がないんだよ。どこでも。何でも。

渋谷と新宿を歩いたけれど、思っていたほど不景気ではないなあ、と思った。
ただ、電車の中吊り広告が地味になった。
きっと、広告のありかたが大きく変化してるんだと思う。

ひとつ、タイミングが狂ったのは、電車から降りるとき。
上海だと、降りる前の駅を過ぎたあたりから、
ドアの前に行って「降りるぞ!」と自己主張しないと、
波に飲まれて降りられなくなるけど、
日本の場合は、電車が止まってから立つのでも、十分に降りられる。
乗ってくる人も、身体をよけてくれるし。

日本はこんなにいい国なのに、どうして鬱病の人が100万人以上いるのか、
本当に不思議だ。

忘年会

2012-01-22 08:07:53 | Weblog
昨日は、午後から会社の忘年会だった。

中国人スタッフたちがここ数日何やら練習していたのは
これだったのかー!という歌や踊りあり。
昔の日本の、会社で温泉に社員旅行で行って、
宴会でやってた余興みたいなのを、
彼らはシラフでやる。

ある意味で、本気で尊敬した。
ま、学芸会の延長なんだろう。

もちろんトップセールスの表彰式もあって、
真っ赤な部屋の中で、
ひたすら热闹な雰囲気をつくっていく。

あと数時間後には、東京。
きっと静かなんだろうなあ。