STARLIGHT NIGHTS

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♪ ラ・プティット・バンド

2008年05月24日 | 音楽(コンサート)
古楽って、こんなに新鮮だったとは!
久々に眼が覚めるような、ラ・プティット・バンドの演奏



○日時 2008年5月24日(土)19時00分~21時30分
○会場 松本市音楽文化ホール
○演奏 ラ・プティット・バンド
○プログラム
    J.S.バッハ 無伴奏チェロ組曲第1番ト長調BWV.1007
         (シギスヴァルト・クイケン)
    ヴィヴァルディ リコーダー協奏曲二長調RV.428「ごしきひわ」
         (リコーダー:P.F.ヘイヒェン)
    J.S.バッハ 「音楽の捧げ物」BWV.1079より 3声のリチェルカーレ
         (チェンバロ:B.アラード)
    ヴィヴァルディ ピッコロ協奏曲ハ長調RV>444
         (フラウティーノ:P.F.ヘイヒェン)
    J.S.バッハ 管弦楽組曲第3番二長調BWV.1068(弦楽合奏版)
    ヴィヴァルディ ヴァイオリン協奏曲集「和声と創意の試み」作品8
            「四季」
   (アンコール J.S.バッハ 管弦楽組曲第3番より「ジーグ」)

ここでクイケンが弾いたのは、バロック・ヴァイオリンではなく、ヴィオロンチェロ・ダ・スパラという楽器。通常のチェロパートを、このコンサートでは肩にかけて弾くチェロ、ヴィオロンチェロ・ダ・スパラで弾いていた。
1曲目は、いきなりこの楽器のソロで、無伴奏チェロ組曲第1番から始まった。
通常のチェロより低音では高いように感じたが、明らかにヴィオラより低音域。ひなびた音色がかえって新鮮に聴こえる。
多彩なプログラムで、ヴィヴァルディの協奏曲(リコーダーとピッコロ)では、装飾音をまじえた技巧的なソロ。とても柔らかい音色。
もともと、管楽器が活躍する管弦楽組曲第3番は、弦楽のみの編曲版を取り上げた。G線上のアリアがとても美しい。
後半の「四季」。装飾音の多いソロと新鮮な妙技を繰り広げる各奏者たち。
客席のどこかで、「ブラヴォー」ではなくて、おもわず「好し!」というかけ声も挙がった。

古楽って、こんなに新鮮な音楽だったとは・・・と感じた次第。

終演後、メンバー全員でサイン会となって、もちろんサインをもらう列に並んだ。