STARLIGHT NIGHTS

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♪ サイトウ・キネン・フェスティバル2008 オーケストラコンサートBプログラム

2008年09月08日 | 音楽(コンサート)
圧巻の巨人(Titan)・・・

○日時 2008年9月8日(月) 19時00分~21時05分
○会場 長野県松本文化会館
○プログラム
モーツアルト 交響曲第32番ト長調K318
武満徹 ヴィジョンズ
マーラー 交響曲第1番ニ長調
○演奏
小澤征爾指揮
サイトウ・キネン・オーケストラ

コンサートマスター
  モーツアルト ?
  武満徹 ジェニファー・ギルバート
  マーラー 豊嶋泰嗣


とにかく圧巻のマーラーだった。
マーラーの青春交響曲というべき、この第1番。
通称「巨人」と呼ばれているが、その由来については省きますが、私は巨人とは呼びたくありません。まさに“青春は爆発だ!!”とどなたか言っていましたが、この曲はまさにその一言に尽きます。
自然への憧れ、人生を謳歌し、挫折、失恋、最後に成功し勝利宣言して終わるという曲。聴いていてとても気持ち良い。

さて演奏は・・・。
第1楽章のカッコウの模倣。カール・ライスターのニュアンスたっぷりのクラリネットにより美しく描かれる。小澤の指揮も実に自然体で気持ち良い。青春の歌がビンビンと身にしみていくよう。
第2楽章も自然体。テンポ感、バランス感が実に良い。爽快感タップリ。
第3楽章冒頭、コントラバスソロから次第に発展する曲想が美しい。中盤の「さすらう若人の歌」に使われる失意失恋の歌のメロディ。何と精妙なニュアンスで演奏されるのであろうか。思わず涙ぐむ。
第4楽章、2対のティンパニ、打楽器群、8本のホルンを含む金管群が荒々しく、実にバランス良く演奏される。まさにまぶしく輝き床光りするようだ。コーダのホルン群のスタンドプレイも高揚感を煽り、感動の渦の中フィナーレへ!



写真1 
休憩中、マーラーのステージ準備。ステージ奥が開いて、2対のティンパニや打楽器群が出現!


写真2 
一度袖に引き込んだ後、全員で再びステージへ。カーテンコール・・・