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♪ アイノラ交響楽団第4回定期演奏会

2007年04月08日 | 音楽(コンサート)
○日時 2007年4月8日(日) 14時05分~16時25分
○会場 杉並公会堂(東京・荻窪)
○演奏 アイノラ交響楽団
    新田ユリ(指揮)
○プログラム 
    シベリウス カッサシオーネ作品6(1904年)
    グリーグ 交響曲ハ短調(1863、1864年)
    シベリウス 交響的幻想曲「ポホヨラの娘」作品49(1906年)
    シベリウス 交響曲第3番ハ長調作品52(1907年)
 アンコール
    ヘイノ・カスキ 前奏曲ト長調作品7-1
    シベリウス アンダンテ・フェスティボ

アイノラ交響楽団。シベリウスの音楽をこよなく愛するアマチュア演奏家が設立したオーケストラ。アイノラとは、愛妻アイノの名が付けられた作曲小屋。今回の交響曲第3番は、アイノラから生まれた初めての交響曲(本プログラムによる)だそうだ。
第1回目と2回目にも聴きに行ってきた。これまで会場は大田区のホールだったが、今回から杉並公会堂(昨年リニューアルされた)に移った。新しいホールで音響もなかなか良い。いわゆるジュークボックス型のホールで、ステージ後方にも席がある。
1回目から思っていたが、アマチュアながら技量はなかなか。弦楽は厚い響き、木管も美しい。
今年は、シベリウス没後50年。グリーグ没後100年という記念年。なかなか聴くことができないグリーグの交響曲が取り上げられた。(グリーグに交響曲があったなんて知らなかった)プログラムによると、1864年の初演後、数回演奏された後、グリーグ自身により封印されていたそう。1981年に蘇演。その後レコーディングもされているよう。日本で演奏されたことはあったのだろうか。シューマンやメンデルスゾーンの交響曲に似た雰囲気があり、それに北欧的なスパイスが利いている感。
後半の「ポホヨラの娘」にはフィンランドの大地のパワーを感じさせる曲だったし、交響曲第3番はCDではよく聴いているが、実演では微妙なニュアンスを聴くことができ、いろいろな発見があった。
アンコールでは、シベリウスと同じ年に没した無名の作曲家ヘイノ・カスキの前奏曲(なかなかいい曲)と、シベリウスの中で最も美しいと思うアンダンテ・フェスティボで締め、満足感の中会場を後にし、速攻で帰ってきた。