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モーツァルト 「ジュピター」

2006年07月17日 | 音楽(CD)
マルク・ミンコフスキ指揮
ルーヴル宮音楽隊

モーツァルト交響曲第40番ト短調K.550
      イドメネオK.367よりバレエ音楽
      交響曲第41番ハ長調K.551「ジュピター」


ミンコフスキ・・・。バロック音楽の演奏では、最近とみに話題となっているそうだ。そしてモーツァルト最後の交響曲2曲を録音した。古楽器による演奏…オーケストラ名はいかにも古楽風な名称。
いきいきとした音運びの音楽。第40番では第1楽章の主題をゆれるようなフレージングで音楽をつくってゆく。まさに疾走感。これはあとの楽章にも引き継がれ、見事な統一感を感じさせる。
ジュピターはさらに素晴らしい。第1楽章…重厚な弦楽とパンチの効いたティンパニがスケールのおおきい音楽をつくる。実際モーツアルトの生きていた時代には考えられない演奏なのでは?と思った。重厚さなら、同じ古楽器演奏ではブリュッヘンの録音も見事だったが、あの演奏であったもったりとしたことろがなく、遅めのテンポながら、音楽はしっかりと前へ進んでいく。さらに素晴らしいのは第4楽章。速めのテンポで、見事な高揚感あるフーガを構築する。爽快感が満載。まさにジュピターという神の領域に到達したような感じ。もしカルロス・クライバーがこの曲を演奏していたらならば、こんな演奏になったかもしれない。