友人にリングの製作を依頼されたのですが、レリーフとなる部分に色を施してほしいと頼まれました。 (上記の写真は違いますよ。後述します。)色をつけるといったらエポキシ樹脂ぐらいしか思いつきませんが、一度も扱ったことがないので、実験用に凹凸模様のあるリングをCADで作ってみました。(すごい贅沢ですよね。エポキシ樹脂の実験用にCADで造形なんて・・・)
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まだ表面はバレルしただけです。凹部分にホーニング処理を施し、凸面を鏡面仕上げすればそれでもう完成形といった感じです。
このCADリングで試す前に、エポキシ樹脂がどんなものか、さらに初めての練習用として要らないスクラップで実験をしてみることにしました。例の失敗してお釈迦になった可哀想な桜リングも、ちょこっとだけ磨いて実験台のお仲間に入れてみました。
桜の透かし部分にエポキシ樹脂を流し込んでみました。(当然、裏はオープンなので樹脂が流れ出さないよう、セロテープで目張りしています。)厚みにもよりますが、数時間で硬化します。樹脂の量が少なめなのでこの場合は表面は凹んでいますが、たっぷり盛って後からツライチに削ることもできます。

ちょっと仕事が雑で何なんですが、なんか意外と可愛いいかもです・・・。この色は樹脂の原色のままですが、混色が可能なので、色合いを調整すれば品のよいリングになりそうです。
ストーン以外の方法で地金に色をつけられると、またデザインの幅も広がって楽しいですね。
ただ、エポキシ樹脂ではなく、高級イタリアンジュエリーのような硬質で透明感のある”エナメル”を施す方法を知りたいと思い、必死にネットで調べているのですが、そうした素材や工法が見当たりません。
キーワードは、適度な透明感と、盛った後にやすったり磨いたり加工ができることなのですが、やはり”企業機密”なのでしょうか・・・・。
以下はドイツのジュエリーメーカーのものですが、究極的にはこんなテクスチャーの作品を作ってみたいのです。ハァ、美しいですね~。
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WellenDorff社ホームページ(英語版)
工具屋さん、スクールの先生など、いろいろな人にもお尋ねしていますが、よくわかりません。ご存知の方がいらっしゃいましたらぜひ教えてください。(いつも”教えてちゃん”でごめんなさい)



