ROSE POSYのハンドクラフト・ブログ

”手仕事”の楽しさをお伝えできればと思います。ROSE POSYオリジナル作品もどうぞお楽しみ下さい。

~早すぎた春~ 桜さんよ、今年は早いですのう

2008年03月27日 | ジュエリー作品&試作品

いやー、東京の桜も見事に咲いてしまいました。開花は平均より2日早い程度とのことでしたが、開花宣言から見頃になるまでがあっという間でした。上野公園ではもう7~9分咲きとのこと。おそらく、今週末から来週にかけてはお花見行楽のピークでしょうね。 

ROSEは大勢でワイワイやる宴会があまり好きでないので、今年もいつものようにツレと近くの公園の桜の木の下でワインを飲みながら本を読んで静かに過ごそうと思います。デザインノートももちろん持参ですよ♪

  

桜ってすごいですよね。同じ場所の桜の木はだれもフライングせずにみんなで『イッセーノ!』って一斉に咲きだして、『はーい、おしまい!』と一斉に散るのが、前から不思議だったのです。場所によって微妙にそのタイミングが違ったりするけど、場所ごとにリーダー格の木が咲くタイミングをみんなに合図して、すると隣の桜が『リーダーが咲けってさ』ってそのまた隣の人、いや木に伝える。桜の木は、きっとなんらかの情報伝達手段を持っているに違いない!

なぜ桜が(しかも同じ地域の桜の集団が)一斉に咲くか?なんて真剣に考え込んでるのは私だけだと思ったら、Googleで『桜 なぜ一斉に咲く』で検索したら、実にいっぱいでてきます。『ソメイヨシノは同じ遺伝子を持ったクローンだから』、などという説が有力のようです。(でもなぜクローンだと隣接した桜が一斉に咲くのかまだ私は理解できません。)

公園や街路樹の桜の多くはソメイヨシノですが、これは江戸時代に二種類の桜を交配させて作られたクローン植物で、自然に種ができないため自分の力では子孫を増やすことができないのだそうです。ソメイヨシノはたった1本の最初の木をルーツとして接ぎ木とかで人工的に繁殖させたので世界中のソメイヨシノの木はすべて血が繋がった親子。そして、ソメイヨシノの花は、まさに人の目を楽しませるためだけに咲いている。人は、かわりにソメイヨシノを接ぎ木で増やしてあげる。人とソメイヨシノは切っても切れない関係なのです。・・・・・はかなくてせつないお話でした。



いつもは、桜を見てから、桜モチーフで何かつくろうと考えるのですが今年は桜が咲く前に、桜にちなんだジュエリーを何点か仕上げるつもりでした。でも、いろいろと”別件”があって、とうとう間に合いませんでした。

ジュエリーCADで2点、あと1点は手作り中です。手作りはさすがに途中経過は見られたものではないのでとりあえずCAD作品から、完成してないけど、さわりだけ、ご紹介です。北海道で桜が咲く頃にはみんな出来上がってるとよいなー。(^^)

上の写真はそのひとつです。CADでさくっとつくりました。


ワックスの状態です。
鋳造が出来た頃にゃ、桜は散っておるわい。

このリングはデザイン的にも技巧的にも何の芸もないシンプルなリングですが、今回のお題は『色遊び』です。
色のない世界のシルバーに石以外で彩りを施してみたいと思いまして、エンボスした模様の回りにエナメル風に樹脂を流してみるという”実験のために作ったテスト用モデルです。

この程度の簡単なものでも規則的な模様で段差のあるものを手で作ろうとすると大変なんで、ジュエリーCADに助けてもらいました。
ジュエリーCADは、手作りだと大変な、正確な文字フォントとかロゴ、連続模様なんかを曲面に載せる作業は得意中の得意です。私の記念すべき初作もロゴ入りリングでしたしね。

今までやれなかった(やりたくても技術的に出来なかった)ことがCADによっていろいろ実現出来るようになり、いろいろ遊べて楽しさ300倍です。

  



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2 コメント

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上野の桜 (norihito)
2008-03-29 08:27:53
上野 桜のキーワードで懐かしさが込上げてきました。
15から御徒町で修行をしていた僕は、桜の時期になると必ず場所取りをさせられました(^^;職人の徒弟制度の中では嫌とも言えず・・・今では懐かしい思い出ですが。
隅田川の桜も捨てがたいですよねぇ!東海地方に来て、まだ2年が、上野や隅田川の桜が懐かしいなんて里心?(笑)
ライノセラスは順調に自主修行しております。殆どフリーター状態(爆)
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すごいですね (ROSE POSY)
2008-03-31 00:57:42
15歳から職人さんの修業ですか!15といえばまだまだ子供で、遊びたい盛りですもの。きっと辛かったでしょうね。でも、プロとしての今の成功と自信があるからこそ、昔の修業時代が懐かしいと思えるのではないでしょうか・・・。

フツーの会社員生活を漫然と送ってきた何の特技もない私にとっては、若い頃から芸や技術を身につけてそれを生業としている人々がうらやましく、またそうして1つの道を何十年という厳しい修業を積みながら苦労して歩んでこれらたことに対して、ひたすら敬意の念を抱いております。
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