ジャーナリストの伊藤詩織さんが、元TBS記者の山口敬之氏から性暴力を受けたとして、慰謝料など1100万円の損害賠償を求めた訴訟を巡り、山口氏の代理人を務める男性弁護士が自身のブログで伊藤さんを侮辱したとして、所属する愛知県弁護士会が懲戒の審査をしていることが、同会などへの取材で分かった。
伊藤さんは2015年、山口氏と飲食した際に記憶をなくし、ホテルで乱暴されたと主張している。弁護士はブログで、伊藤さんが受けたとする被害は虚偽で、手記の出版は山口氏の社会的信用を著しく毀損する行為だなどと書き込んだ。現在は削除されている。
今年に入って弁護士会に懲戒の請求があり、9月12日に懲戒処分の審査を始めることを決めた。
弁護士会は、書き込みが「職務の内外を問わず品位を失うような非行があったときは懲戒を受ける」とする会則や、弁護士法に抵触する可能性があると判断。裁判官や学識経験者らでつくる懲戒委員会に諮って審査している。
男性弁護士は「弁護士会の議決は著しく不当であると考えるが、審議中の案件なので詳細なコメントは差し控える」としている。(中日新聞)
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