頂へ誘う雪の壁 乗鞍スカイライン全面開通
全面開通し高い雪の壁を楽しめる乗鞍スカイライン=高山市丹生川町で
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20180516/CK2018051602000038.html
澄んだ青空が広がった十五日、北アルプス・乗鞍岳(三、〇二六メートル)を通る高山市丹生川町の山岳道路「乗鞍スカイライン」が、冬季閉鎖を終えて全面開通した。終点の畳平駐車場(二、七〇二メートル)で山開き祭があり、観光業関係者ら約二百人が安全を祈願した。道路脇に最大で約五メートルの雪の壁が残る中、バスやタクシー、自転車が入り口の平湯峠から畳平駐車場まで一四・四キロを往来。同駐車場は登山やスキーに向かう人たちでにぎわった。山開き祭では、獅子舞も披露され、地元で作られたトマトジュースや酒が振る舞われた。ロードレース用の自転車で訪れ、歩いて剣ケ峰に向かっていた会社員青野正寛さん(30)=各務原市=は「開通を楽しみにしていた。良い天気なので景色を見ながら登山を楽しみたい」と声を弾ませた。スカイラインは環境保護のため、二〇〇三年からマイカーでの乗り入れが規制されており、バスなどの通行は十月末まで。(戎野文菜)