つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

津幡町でパチパチ、モヤモヤ。

2012年05月16日 06時51分21秒 | これは昭和と言えるだろう。
「今日の一枚」は、旧・商工会議所、現・河北土建協会の壁に掛けられた
「津幡珠算塾」の看板。
文字の隣に描かれた子供のキャラクターは、
全国珠算教育連盟の公式マスコット「パチ&パッチー」。
ネーミングの由来は、勿論、ソロバンの珠を弾いた時に出る音である。
男の子が「パチ」で、女の子が「パッチー」だそうだ。

果たして、近頃、珠算塾の需要はどれ程あるのだろうか?
昭和の頃は、大いにあった。
放課後になれば大勢の小学生が集っていたものである。

『願いましてぇは~』と、計算の始まりを告げる声。
一珠を左から右へなぞる音、珠を弾く音に重なる数字の連呼。
『○○○円也』~『○○○円では!?』
『○○○○円です。』
『ご明算!』…といった一連のやり取りが行われ、教室内は活気に満ちていた。
誰も彼も通う、一種のブームの感さえあった気がする。
僕も周囲に流されるように入塾したが、
上級位や、段位を目指す者が少なくないにも拘わらず、6級で挫折。
生来、理数系が苦手な僕は、典型的な劣等生だった。

ソロバンを学習すると、計算力、暗算力、集中力、忍耐力などが身に付くという。
確かに、僕にはいずれも欠けている要素かもしれない。
…と、今にして思う。
ソロバンが全てではないが、ソロバンに負けた事で、
何かからハジかれてしまったのではないかと。
コメント
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