つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

賭けたり、競ったり、旅したり。~2017睦月・津2日目。

2017年01月31日 08時31分56秒 | 旅行
もう、僕は三重県の「津市」にはいない。
一昨夜何とか無事に「津幡町」へ戻り、自宅でキーボードを叩いている。
本日の投稿は、前回の続編である。

まずは、ホテルの窓から撮影した市内の様子。

立派な地方都市だ。
津の人口は28万人あまりで、三重県の県庁所在地。
明治22年(1889年)、日本初の市政施行したうちの1つで、
平成18年(2006年)、2市6町2村の合併を行い現在に至る。
少し時代を遡れば…♪~伊勢は津でもつ 津は伊勢でもつ…と、
「伊勢音頭」で歌われたように、伊勢参宮の宿場町として栄えた。
そんな過去を垣間見ようと、束の間の歴史散歩に出掛ける。

ランドマークともいえる津城公園。
慶長年間(1600年代初頭)に整備された城郭は、
石垣と内堀の一部、模擬櫓が残るのみだが、
園内には、初代津藩主の立派な銅像があった。

「藤堂高虎(とうどう・たかとら)」公である。
人となりの詳細は他に譲るが、この機会を借りて記しておきたい。
こちらの戦国武将、競艇と縁がある。
その末裔がボートレーサーなのは、ファンの間では有名な話だ。

福井支部所属「藤堂里香(とうどう・りか)」選手。
ご覧の通り、美人さんである。
関わりにあやかり、城址近くの「藤堂高虎」を祀る「高山(こうざん)神社」で必勝祈願。

『遥々、石川県からやって参りました。
 本日は最終レースまで粘り強く張ってみます。
 どうか、閃きと幸運が訪れますように。』
…さぁ、いざ本場へ!

今回は、定期購読している専門誌のクーポンを使い、4階の「B指定席」に陣取る。
ガラス面に近いエリアは改修工事中で使用禁止だったため、
競争水面までの距離がやや遠いのが残念だが、致し方ない。
さすがに優勝戦を控えた最終日とあって、きのうより賑やかな印象。
幾つかのイベントも開かれていた。

三重支部所属の女子レーサー「篠木亜衣花」選手と、
岐阜・愛知出身の女子プロゴルファーによるトークショー。

トップレーサーの世界が360度映像で体験出来る「VR体験イベント」。
僕もレースの合間に参加。
「沢大介(さわ・だいすけ)」選手を選択し、大外6コースまくりを疑似体験。
映像は、雨天の津競艇場が舞台。
ターンマークを回り水しぶきが上がるシーンでは、
スタッフの方がわざわざ霧吹きで顔にシュッシュッ。
恐縮です。 ありがとうございます。 
初めてのレーサー目線に加え、本物のボートに乗れて楽しかった。

さて、レースである。
一舟300円のリーズナブルなタコ焼きをつまみながら観戦。
「高虎」公に誓った通り、粘り強く全てに張った。
一進一退を繰り返し4勝7敗、収支はややマイナス。
向かえた最終レース優勝戦で、逆転を目論む。

@1→24→総流しの3連単。(本筋狙いで、ヒモ穴期待)
@2→1→総流しの3連単。(地元レーサーの気合駆け勝利を期待)
@6→総流しの2連単。(夢舟券、来れば大穴)

三種の舟券を握りしめた時、出走を告げるファンファーレが鳴った。

スタート!
3と4が張り込み、内の2艇を抑え込もうとするも1と2が伸び返してターンマークへ。
抜けた!
外の仕掛けをモノともせずに1号艇がハナを切る。強い!追随は2号艇。
本筋だ!
これで1着、2着は大勢が決した。
1と2が入れ替わるのは大歓迎だが、そこまで贅沢は言うまい。
問題は3着の行方だ。
4号艇、5号艇、6号艇、3艇が横一線に並ぶ熾烈なデッドヒート。
オッズは、4なら6倍、5なら20倍、6なら50倍。
固唾を飲んで見守る。
最終周回寸前、一歩先んじて目の前を駆け抜けて行った舟の色は、緑!
「谷本だっ!」
驚きと期待と応援の気持ちが昂り、思わず6号艇のレーサー名を叫んでしまった。
しかし、4と6がもつれてターンが外へ膨らんだ!
間隙を突き、内を切り込んだ5号艇が浮上!
そのままゴール!
1→2→5で決着!
最も嬉しい結果にはならなかったが、面白いレースだった。

優勝は、群馬支部の「柴田光(しばた・ひかる)」選手。
おめでとう!
今節のパートナーだった「58号モーター」の今後にも注目したい。

…さて、長々と書き綴ってきましたが、旅の記録としてB級グルメも掲載。

創業45年を誇る津の名物饅頭「はちみつまんじゅう」。
焼き立てを購入する。外はこんがり中のこしあんはアツアツ。
ほんのり口に広がる蜂蜜の風味。
1個60円!

津市教育委員会が考案し、1985年から小学校給食で提供開始した「津ぎょうざ」。
大きな揚げ餃子だ。
期待を裏切らない美味しさだった。

「亀山ラーメン」。
三重県産のキノコ『ヒラタケ』『ハタケシメジ』『ハナビラタケ』を使用。
数種類をブレンドした味噌と三重県産牛骨のスープを使用。
三重県産の『ニシノカオリ』の小麦を使用した麺を使用。
亀山市のご当地ラーメンである。
ごちそうさまでした!

…以上、総走行距離およそ670km。
1泊2日の旅打ちを楽しんできました。
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賭けたり、競ったり、旅したり。~2017睦月・津。

2017年01月28日 23時02分52秒 | 旅行
今、僕は「津幡町」にはいない。
三重県の「津市」にいる。
今宵の宿「ルートイン津」でキーボードを叩いている。

津幡町と津。
名前に同じ文字を充てている理由は、どちらも「港」の古名に由来していると聞く。
かたや河北潟、かたや伊勢湾に面した立地。
船着き場があったのはおなじだが、
知名度も人口も生産力も、後者に軍配が上がる。
かなり規模が違うのだが、勝手に親しみを抱いている。

また、津に関心を寄せる訳が、もう1つ。
それは、わが愛する「競艇」だ。
全国24場の中で、いの一番に設置認可を受けた最古参。
紆余曲折あって、初開催の栄冠は長崎・大村に譲ったが、
競艇史上2番目の執行は、創成期の逸話として刻まれるだろう。
今回は、そんな「津競艇」へやって来た。

本場の門をくぐる前に一寸寄り道。

岩田川の河口にある「津ヨットハーバー」。
ここには、元々、前述の競艇場があった。
現在の施設は、二代目である。
ご覧の通り立派な艇が並ぶそこに、往時の面影はない。

しばし海を見つめた。
産声を挙げたばかりの、熱気渦巻く昭和27年の競争水面を思い描いて。
歓声も爆音も消えた今、辺りにはヨットを整備する槌音しか聞こえない。
静かな水の中で動くのは、一匹の小さな蟹だけだった。

さて、いよいよ本場へ。
ボートレース津の外観を特徴付けているのは、
やはり貝殻模様の「ツッキードーム」だろう。

1階から4階まで出入りが可能な多目的映像ホール。
館内では36面マルチスクリーンで臨場感たっぷりのレース観戦ができるそうだ。
ただ、本日はお休みで見学できず残念…。

内装は、大変に豪華!
吹き抜けの空間が広がり、天井のガラス面からは燦々と陽光が降り注ぐ。
キレイで清潔で、過ごしやすい。
余計な心配だが、冷暖房費が高くつくのが主催者側にとっては玉にキズか。
欲を言えば、モニターとスピーカーの数を増やして欲しいと感じた。
広いだけに、現場に慣れていないと情報入手や舟券投票に戸惑ってしまう。

また、叶うなら展示物の充実をお願いしたい。
今節のタイトルは「匠シリーズ第9戦 マクール杯 倉田栄一伝説」。
せっかく“競艇の神様”と言われた、三重支部・名レーサーの名前を冠しているのだから、
現役当時の写真パネルや受賞トロフィー、プロフィール・戦績などが観覧できれば嬉しい。
地元のファンにとってはお馴染みなのかもしれないが、
僕のような競艇歴の浅い遠征組が「倉田栄一」氏の偉業を知れば、
津競艇への思いをより深くするのではないだろうか。

平成12年(2000年)に完成したスタンドは、競争水面同様に中規模。
売店で買った「タコ棒」をかじりつつ、6Rから観戦した。

本日は開催5日目。
終盤、3つの準優勝戦が行われた。

10R、11Rは、なかなかに波乱の決着となり的中ならず。
ま、まだ小手調べである。
勝負は明日だ!
 
≪12R優勝戦 出場選手≫
1号艇 柴田  光(群馬)
2号艇 森  竜也(三重)
3号艇 作野  恒(愛知)
4号艇 熊谷 直樹(東京)
5号艇 井川 大作(岡山)
6号艇 谷本 幸司(愛知)

頼むぜ!「森“ドラゴン”竜也」!
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津幡短信vol.28

2017年01月27日 08時38分08秒 | 津幡短信。
自分の目で見た、津幡町に関するごく短いニュースの不定期通信。
今回は、冬の町内風景。

【寒中見舞い申し上げます】

寒さ厳しい折 いかがお過ごしでしょうか。
津幡町では、少々雪が積もりました。
除雪車が出動したようで、住宅街のあちこちに小高い雪山ができていました。
これも、北陸らしい冬の景色です。
足元が悪く散歩できないのは残念ですが、何だかしっくりきます。
寒の内は節分まで。
カレンダーを眺めると寒が明けるまでは、あと1週間余り。
ただ、本来の基準…太陰太陽暦に照らし合わせると、立春までは1ヶ月余り。
しばらくは冬空と付き合うことになりそうです。
時節柄くれぐれもご自愛ください。

【寒仕込み】

津幡町の酒蔵…「久世酒造」の軒先で「杉玉」を見かけました。
吊るされている札を見ると「三輪明神・志るしの杉玉」の文字。
酒造りの神様として信仰を集めている社、
奈良県 桜井市 三輪の「大神神社」に由来しているようです。
どうやら、寒仕込みの真っ最中。
新酒が楽しみです。

<津幡短信vol.28>

追伸

拙ブログのテンプレート、お色直ししてみました。
これからも、どうぞ宜しく
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Don‘t Think,Moooooove.

2017年01月22日 10時52分10秒 | これは昭和と言えるだろう。
過去(2016年9月4日)に投稿した通り、僕は「カジワラ・チルドレン」の1人だ。
昭和40年代~50年代、
何十本もの連載を抱え、一騎当千の活躍をしていた売れっ子作家、
「梶原一騎」の息吹きを、胸一杯に吸い込んで思春期を過ごし、大いに感化された。
先回は「あしたのジョー」について、イラストと文章を書いてみたが、
その名作に負けず劣らず貪り読んだのは「空手バカ一代」だった。

【事実を事実のまま 完全に再現することは
 いかにおもしろおかしい 架空の物語を生みだすよりもはるかに困難である】


文豪「アーネスト・ヘミングウェイ」が遺した言葉を引用した最初のページには、
積み重ねた瓦(らしきもの)を、手刀で粉砕する空手家の大写し。
次のページは、当時、悪名高かったニューヨーク・ハーレムの一角。
ナイフとピストルを突き付けられた男が、窮地を一瞬のうちに脱するエピソードや、
シカゴの競技場で、素手で猛牛の角を折り勝利するシーンが続く。
主人公の超人的なエピソードを畳みかけた後、原作者のコメントが掲載。

【これは事実談であり この男は実在する
 この男の一代記を 読者につたえたい一念やみがたいので
 アメリカのノーベル賞作家ヘミングウェイのいう「困難」にあえて挑戦するしかない】


小学生だった僕は思った。
『ムムム…そうか…これはノンフィクションなのだ。』と。
緻密で大胆、練り上げられた冒頭のページに惹きこまれ、盲信してしまったのである。
そして、修行に打ち込んだ。

腕立て伏せや腹筋をはじめ、ロッカーを叩き、木の幹を打ち、
遺棄された瓦やレンガに手刀を振り下ろす日々。
「空手バカ一代」の主人公が山籠もりで得た成果、自然石両断を目指して。
道のりは遠く、なかなか達成できないが満足だった。
皮膚が裂け、血が滲む毎に、自分は強くなっているのだと思った。
モチロン、誤解である。
やみくもに体を痛めつけて、技量がアップするはずもない。
非合理だが、僕は夢中だった。

その後、主人公のモデル「大山倍達(おおやま・ますたつ)」氏や、原作者本人、関係者の著作により、
「空手バカ一代」にはフィクションのスパイスが塗されていたと知る。
少なからずショックを覚えた。
オッサンになった今なら、受け止められる。
エンターテイメントだから、それもアリだと。
脚色・演出なしに、事実を事実のまま完全に再現して、
おもしろい物語を生みだすのは、困難なのだ。

しかし、オッサンになった今でも、散歩中に捨てられた瓦などを見ると、時々血が騒ぐ。

念のためお伝えしておきたい。
コレは、僕が割ったのではない(笑)。
ちぇすとーっ!
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いよっ!大統領っ!!~イヴァンカとドナルド。

2017年01月21日 23時56分29秒 | 手すさびにて候。
ほんの手すさび、手慰み。
不定期イラスト連載第三十二弾は、
就任間もない第45代アメリカ合衆国大統領がモチーフ。
トランプ大統領が就任=「米国第一主義」を宣言―不確実性の時代に突入

彼はニューヨーク生まれ。
父親の後を継いで不動産業を営んできた。
1976年、破産状態にあった「コモドアホテル」を買収。
「グランド・ハイアット・ホテル」へリニューアルして大成功。
“不動産王”としての始まりになった。
1983年「トランプタワー」を開業。
1988年「プラザ・ホテル」を買収するなど実業界で活躍。
また、ワンマンなキャラクターを活かし、
テレビ番組のメインキャストを張ったのは、有名な話。

つまり、政治家ではない。
ビジネスマンでありエンタテイナー。
実利を求める現実主義者であり、表現者だ。
就任初日、環太平洋経済連携協定(TPP)について離脱を明言。
世界最大規模の通商協定を、事実上、廃止に追い込んだ。

果たして、雇用のアップ、強い経済、減税などの公約は、
見事、成し遂げられるのか?
ツイッターでの過激発言や、
先日の記者会見でのマスコミとの対決姿勢。
過去のスキャンダルに、保護主義への傾倒など、
何かと話題の尽きない新大統領には、多くの関心が集まっている。

そして、もう一つ関心の的になっている(個人的な関心を禁じ得ない)のは、
娘の「イヴァンカ・トランプ」さん。
報道の中には、こんな記事も。
トランプ氏長女、事実上のファーストレディーか
反対勢力に事欠かない大統領にとって、
この美貌の側近の応援は、心強い援軍になるだろう。
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