つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

賭けたり、競ったり、思い出に刻んだり。<追記アリ>

2020年08月30日 11時34分02秒 | 賭けたり競ったり
僕たち競艇ファンに夏の終わりを意識させるビッグ・レースは、
「SGボートレースメモリアル」だ。

その優勝戦のファンファーレが、山口県・下関市「下関競艇場」に於いて今夜轟く。
5日間の戦いを勝ち抜き、最後の6ピットへ舳先を進めたメンバーは以下の通り。

1号艇:寺田  祥(山口)
2号艇:新田 雄史(三重)
3号艇:菊地 孝平(静岡)
4号艇:市橋 卓士(徳島)
5号艇:白井 英治(山口)
6号艇:吉川 元浩(兵庫)

昨夜の準優勝戦は、全て1-2の順当結着。
最有力は、地元・山口支部の「テラショー」。
機力節一に仕上げた“長州侍”SG二度目の戴冠が濃厚だと思う。

波乱の目は、やはり大見出しのとおり3号艇「菊地」だろう。
一年前の同じレース優勝戦に乗り、
同じ枠からトップスタートを決め、競合いに持ち込んだ。
内2艇の壁は厚いが、“じょっぱりスタート野郎”の意地を見たい。

そして、もう一つ、4号艇「市橋」のアタマも狙いたい。
前掲スポニチに記事で「一世一代の勝負をしたい」と語る、
“阿波侍”のSG初戴冠が見れたら最高のメモリアルになるだろう。
厳しい道のりだが、前述「菊地」が攻め、遅れず便乗できれば、あるいは。

僕がエールを送る「毒島 誠」がここにいないのは、残念だ。
今回は、前人未到の同一SG3連覇がかかっていたが予選敗退。
しかし、まだ日本一への道が閉ざされたわけではない。
気持ちを切らさず、前を向いて欲しい。

The TERA SHOW/追記:8月30日 夜

夏の掉尾を飾ったのは、一番人気「寺田 祥」だった。
最内からトップスタート。
差させず、捲らせずの角度とスピードで真っ先にターン。
地元・山口のファンと一体になった完璧な「寺田劇場」。
お見事である。

美しい幕切れには素直に拍手を送りたいが、
その結果を現出した要素としては、他艇の「助け」も大きい。
思い切った策に出る者が、誰もいなかったこともまた事実。
--- と言っては、いち競艇ファンの愚痴になるだろう。

おめでとう!
テラショー!!

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2020夏、競艇。

2020年08月30日 11時14分40秒 | 賭けたり競ったり
僕たち競艇ファンに夏を告げるビッグ・レースは「SGオーシャンカップ」だ。

まだ列島が梅雨空に覆われていた7月26日、
徳島県・鳴門市の「鳴門競艇場」に於いて優勝戦が行われ、
佐賀支部の「峰 竜太」が栄冠を手にした。

レースが「海の日」にちなんでいるからだろうか?
当日「ミニボートピア津幡」で、イカ焼きせんべいの粗品をもらう。
コイツを食べながら投票に勤しんだが、優勝戦は的中を逃し臍(ほぞ)を噛んだ。

次に、節目となるのは「レディース・チャンピオン」だろう。

東京都・府中市の「多摩川競艇場」が今年の舞台。
8月10日、勝率上位の女子レーサーのみで競われるG1競走を制したのは、
香川支部の「平山智加」だった。

届きそうで、手の届かなかったタイトルへの思い。
妊娠~出産~長期ブランクを経て、最も下のクラスから這い上がってきた道のり。
ここまでの気持ちが溢れたのだろう。
うだるように暑いピットで、真夏の女王は汗と一緒に嬉し涙を流した。
おめでとう。

--- さて、コロナサマーは、艇界にも影を落とした。
今や珍しいことではないが、レーサーに感染者が出た。
クラスター化し、中止になったシリーズもあった。
本場への観客受け入れは始まったものの、以前の賑わいには程遠い。
僕自身も、6月に愛知県・常滑へ足を運んだだけだった。
このまま「夏競艇」シーズンを見送ってはやるせなく思い、
きのう滋賀県・大津市の「びわこ競艇場」を訪問した。





碧い空と碧い湖(うみ)。
湖面を囲むように湧き上がる白い雲。
唸りを上げるモーター。
飛沫(しぶき)を上げて疾走するボート。
「びわこ競艇」は、それら見たかった景色を全て提供してくれた。

開門と同時に入場後、僕は迷わず有料指定席に陣取る。
きのうは外にいるだけで汗が噴き出すほど気温がうなぎ上り。
暑さを避け、より密を避けることにもつながる。

同じ列は、殆どがテープ貼りになっていて着席不可。
もちろんコロナ感染対策だ。
快適な環境で予想に打ち込み、舟券戦績は5勝6敗1引き分け。
プラス収支に終わったが、高配当を獲り逃がしたのが残念である。

合間に2Fのレストラン「ボートパパ」におじゃま。
手前の「かき揚げ丼」は、個人的な丼物スタンダード。
衣をメリメリと噛みしだき、染み出す丼つゆと一緒に飯を喰うのは無上の喜びだ。
奥の「ホルモンうどん」、予想以上に美味かった。
甘辛味つけのホルモンは、カツオだしのスープ、やわ麺との相性よし。
また食べたい。
ごちそうさまでした!



やっぱり、本場はいい!
分かっているが、改めてそう思わせてくれた夏競艇の〆だっ--- 否!
まだ終わっていない。
今夜、夏の掉尾を飾るSG優勝戦がある。
「第66回モーターボート競走(ボートレースメモリアル)」は、
山口県・下関が決戦の舞台だ!

投稿、続けてイキまぁーーーーーす!!(アムロ風)
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コロナサマータイム 2020。

2020年08月28日 22時44分00秒 | 日記
夏の終わりに歩調を合わせるかのように首相が退陣を表明した。
呆気ない幕切れ。
後に残るのは、山積みの疑惑と課題。
「アベノミクス」とやらに鼻息荒かったのも今は昔である。

それにしても開放感とは程遠い夏だった。
まずは、やはり新型コロナウイルスの感染拡大。
健康面、経済面、様々に大きな影響を及ぼした。
次に、過酷な環境である。
長雨と水害、酷暑に悩まされた。

そんな夏のせいか、最近よく「サマータイム」を思い出す。
時間が許せば、楽曲名のリンクから聞いてみて欲しい。
スタンダードナンバーだから覚えのある人も少なくないだろう。
素朴で牧歌的な歌詞とは裏腹に、メロディは仄暗い(ほのぐらい)。
1920年代のアメリカに生きる黒人の心情が反映されている。
重苦しさが付きまとう2020年の夏に、合っているかもしれない。

--- さて、今回は、散歩やお出掛けで見つめた「夏の風景」をお届けしたい。

ボランティアとして、とある海岸清掃に参加。
およそ1時間、汗を流した。

暑さを避けるため、実施は早朝、感染防止対策のためマスク着用。
海岸に漂着したものは、プラスチックゴミが多く、マスクゴミも目立った。
これも時節柄である。

水に乏しく、陽を遮るもののない厳しい世界にもかかわらず、
「スナガニ」や「ショウリョウバッタ」に出逢った。
自然は逞しいのである。

いつもなら盆があけると町内のあちこちから聞こえてくる祭囃子がない。
獅子舞と秋季例大祭が、中止になったからだ。
戦時中を除けば、かなり稀なケースと言えるだろう。

田んぼでは、暑さにも負けず稲が実りを結んだ。
個人的に愛食している石川県の早場米「ゆめみずほ」と思われる。
数日前、新米出荷のニュースを聞いた。
出来栄え良しとのこと。 
いただくのが楽しみだ。

ある夜、どうしても食べたくなって富山県・高岡のラーメン店「翔龍」へ出向く。
訪問は久しぶり。
いつの間にやら新店舗になっていた。

店構えはシックになったが、ラーメンは相変わらず豪快なる富山ブラック。
固めのちぢれ麺をすすり上げ、
肉厚チャーシューにかぶりつき、
一緒に咀嚼(そしゃく)すれば充実感満点。
粗挽きコショウとラードたっぷりの黒いスープをレンゲですくい飲み込むと、
喉に塩味の刺激が襲いかかり、思わずため息が漏れた。
詳しくは店名のリンクをご覧ください。
僕は、好きだ。

8月20日「日帰り旅行と時間旅行。」にて投稿した、富山県・五箇山への小旅行。
山の中にある世界遺産「菅沼合掌造り集落」で「アキアカネ」と遭遇した。
通称「赤とんぼ」。
アキアカネは、里の田んぼなどで成長して、羽化後は山地に移動し夏を過ごす。
やがて、淡い褐色が赤く染まる頃、産卵の為に平地に戻ってくる。
コイツを街中で見かけるようになれば、季節は秋だ。
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頼もしいけど、恐ろしい。

2020年08月23日 08時48分34秒 | 手すさびにて候。
例えば、<ヘンゼルとグレーテル>、<白雪姫>、<眠れる森の美女>。
あるいは、<ラプンツェル>、<赤ずきん>や<シンデレラ>。

--- ヨーロッパ各地の古い民話を集めた「グリム童話」では、
「森」を舞台に、トラブルが発生したり、不思議と遭遇する話が少なくない。
それは即ち、森が「安全な場所ではない」と示唆している。

ほんの手すさび手慰み。
不定期イラスト連載、第百五十弾は「森に横たわる妖魔」。

古代~中世にかけ、ヨーロッパは地中海沿いを除き、鬱蒼とした森に覆われていた。
そこでは、人の生息範囲は限られる。
森のごく一部を切り拓き、森に呑み込まれないよう常に管理しながら、
村を維持し、畑を耕し、細々と生きていた。

深部は巨木が茂り、空から届く光はか細く、昼も薄暗い。
道はなく、見通しも効かないため、位置感覚や方向感覚は乱れる。
下草や雑木・倒木により、歩くのもままならならない。
加えて、オオカミ、熊、鹿やイノシシ、ヨーロッパバイソンなども跋扈している。
また、犯罪者が逃げ込んだり、山賊の住処になったり、
老人や病人、子供といった社会的弱者の捨て場所になったりした。
森は、怖い所なのだ。

しかし反面、多くの糧も与えてくれる。
建築用・燃料用の木材、家畜の飼料、木の実、キノコ、ハチミツ、獣肉。
どれも、生きていくうえで欠かせない恵みばかり。

--- 頼もしいけど、恐ろしい。---

森は、畏怖すべき存在。
人智の及ばない一種の異世界だ。
そこに精霊や悪霊、魔物がいると信じたとしても、不思議はない。
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五箇山~城端~町中華。

2020年08月22日 06時08分25秒 | 旅行
※今回は、前回投稿「日帰り富山ドライブ」の続編である。

今から30数年前、僕が名古屋の大学生だった当時、
津幡町への帰省には、好んで「国道156号線」を選んだ。
岐阜を起点とし、関、郡上、高山、富山県・砺波、高岡へと抜ける山道は、
幅は広くなく、起伏やカーブも多いが、バイクでの走りがいがあり景観に富む。
気持ちのいいルートなのである。
太平洋側から北上し、北陸到達を実感したのが五箇山(ごかやま)の「ささらアーチ」だった。

「ささら」は、竹や細い木などを束ねてつくられた台所用具。
五箇山のそれは「こきりこささら」とも呼ばれる民俗楽器。
「こきりこ」は、越中五箇山・上梨を中心に伝承されてきた古代民謡である。

山里の歴史と文化を表現したアーチ傍のお店で「豆乳ソフトクリーム」をいただく。
五箇山名産の1つ「堅豆腐」。
ズシリと重く高密度、名前のとおり荒縄で縛って持ち運べるほど堅い。
コイツが実に美味い。
--- 堅豆腐を混ぜたソフトクリームは確かに大豆の味と香りがした。

続いてやってきたのは富山県・南砺市 城端(じょうはな)
砺波平野の南の端、2つの川に挟まれた段丘上にあって、坂道が多い。
室町末期に建立された「城端別院 善徳寺」の門前町として繁栄した。
裏通りには古い町屋や、昭和の面影が残る。
散策していて楽しかった。





「城端曳山(ひきやま)会館」へも立ち寄った。
およそ300年の歴史をもつ「城端曳山祭」の曳山は、高さ6mあまりと威風堂々。
ベンガラ格子の内部空間で唄や囃子が行われる「庵屋台(いおりやたい)」は、
京都祇園の茶屋などを模した造り。
どちらも、名工たちの彫り、塗り、技の粋を集め豪華絢爛。
展示室が数分ごとに暗転し、提灯に火を入れたナイトバージョンも堪能できた。







お祭りは毎年5月開催。
今年はご多分に漏れず、新型コロナの影響で中止。
残念である。

さて、諸々の展示物を興味深く拝見したが、
その中の1つ、昔のお祭りのポスターにも注目。



「ディスカバー・ジャパン」
「いい日旅立ち」
昭和生まれには懐かしい、「日本国有鉄道」の観光キャンペーンである。

続いては城端の隣町、「福光(ふくみつ)」駅前の様子。
「棟方志功(むなかた・しこう)」のモニュメントが出迎えてくれた。
世界的な版画家は、1945年から7年間近く、ここに疎開・滞在。
そのご縁から、同所「棟方志功記念館」や「福光美術館」に作品が展示されているが、
今回はミュージアムがお休みのタイミング。
観覧は次回に譲り、腹ごしらえである。

駅前の町中華「中華菜館チュー」。
金沢近辺の方にはお馴染み、金沢発祥の系列店。
と言っても、大元が厳格に味や食材を管理しているわけではないので、
チェーン店ではなく「暖簾分け」である。
創業者「忠さん」のニックネームに由来する店名を受け継ぎ、
富山で紡ぐ味や如何に ---!?

餃子!酢豚!ライス!付属のラーメンスープ!
ボリュームあり。お値段お手頃。
これでいい!これがいい!
美味しゅう御座いました!
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