「高き屋に のぼりて見れば煙立つ 民のかまどは賑わいにけり」
これは、昔々、高みから都の様子を見渡した為政者が、
家々から上がる煮炊きの煙を見て、天下泰平を確信し詠んだ歌なのだそうだ。
歌の解釈や真偽については、様々なご意見はあるだろうが、言い得て妙である。
「衣食住」、どれが欠けても生活は成り立たないが、
特に、短いスパンで更新を求められる食は、暮らしの根幹。
飢えていては、何も始まらない。
空腹が満たされない状態で、平穏無事が訪れる事はない。
現代の民草の1人も、今朝の散歩中、同じ見解を抱いた。
「街中を 歩いてみれば匂い立つ 皆の厨(くりや)は賑わいにけり」
画面からは窺い知れないが、路地のあちらこちらから朝餉の支度が薫る。
ご飯が炊きあがる甘い匂い、
魚を焼く匂いや味噌汁の匂い、
ソーセージや玉子を炒める匂いなどがする。
嗚呼、腹が減った。
家に帰ったら、何を食べようかと思案できる。
これぞ、天下泰平なのだ。
そう独り言ちて歩く道すがら、銭湯の煙突から棚引く煙を見つけた。
微かに漂う木を燃やす匂いは、温かな湯舟を連想させる。
幸せな気分を一層掻き立ててくれた。
これは、昔々、高みから都の様子を見渡した為政者が、
家々から上がる煮炊きの煙を見て、天下泰平を確信し詠んだ歌なのだそうだ。
歌の解釈や真偽については、様々なご意見はあるだろうが、言い得て妙である。
「衣食住」、どれが欠けても生活は成り立たないが、
特に、短いスパンで更新を求められる食は、暮らしの根幹。
飢えていては、何も始まらない。
空腹が満たされない状態で、平穏無事が訪れる事はない。
現代の民草の1人も、今朝の散歩中、同じ見解を抱いた。
「街中を 歩いてみれば匂い立つ 皆の厨(くりや)は賑わいにけり」
画面からは窺い知れないが、路地のあちらこちらから朝餉の支度が薫る。
ご飯が炊きあがる甘い匂い、
魚を焼く匂いや味噌汁の匂い、
ソーセージや玉子を炒める匂いなどがする。
嗚呼、腹が減った。
家に帰ったら、何を食べようかと思案できる。
これぞ、天下泰平なのだ。
そう独り言ちて歩く道すがら、銭湯の煙突から棚引く煙を見つけた。
微かに漂う木を燃やす匂いは、温かな湯舟を連想させる。
幸せな気分を一層掻き立ててくれた。