<りくすけ、グラビアカメラマンになる!?>
きのう(2021/09/25)の投稿の舞台、
津幡町の「龍ヶ峰城址公園」で一匹のカマキリと出合った。
ハラビロカマキリ(腹広蟷螂)。
日本では本州~九州に生息する肉食昆虫。
名前のとおり、スマートで縦長な「オオカマキリ」と比べ、
腹部の幅が広く、胸にあたるところが短い。
背中の翅に白い紋、前脚基部の黄色い突起が特徴である。
尾に短い産卵管を有していることから「メス」だと思う。
逃げていかないようにと考え、ゆっくり慎重にスマホを近づける。
--- が、反応は意外。
こちらに立ち向かってきた。
スマホを伝って僕の腕に取り付き、身体のあちこちを這い回る。
攻撃にしては、穏やかな行動。
僕は「彼女」に気に入られたのかもしれない。
ならばと、撮影会開催。
「いいね、いいね~💛目線、こっちにチョーダイ」
「カワイイよ~💛ちょっとカマ持ち上げてみようか」
「恥ずかしがらないで、チラッ💛でいいから」
--- などと声は発しなかったが、心の中で褒め千切りつつシャッターを切る。
獰猛そうな顔。
太陽を反射し冷たく光る複眼。
情け容赦なく獲物を狩る太く大きな2つの鎌。
やはり生粋のハンターはカッコいい。
じっくりと観察させてもらった。
<りくすけ、スナイパーになる!?>
代わっては、津幡川に架かる「白鳥橋」でのワンシーン。
いつもの散歩で朝早く通りかかった僕は、ちょっと珍しい並びを発見。
ここはよく鴨が羽を休めているのだが、白鷺(シラサギ)が混ざっている。
あまり目にしない組み合わせだ。
細かく言えば白鷺という分類はなく、ダイサギ、コサギ、チュウサギなど
「白い色をしたサギ類」の総称。
サイズ的にコサギと見当をつけた。
コサギとは言え、鴨と比較すれば十分に大きい。
のっし、のっしと歩を進めると、鴨が川へと避難してゆき、
ついに独り佇み川面を見つめるサギ。
僕は、何とか飛び立つ瞬間を収められないものかと考えた。
首を伸び縮みさせたり、長いくちばしで羽の内側を突いてみたり。
こちらを見たり、対岸で自動車の音がすると気にしてみたり。
だが、なかなか「その時」はこない。
構えたスマホカメラを動かさず、同じ姿勢を維持して、
ひたすらチャンス到来を待った。
「もしかしたら“狙撃手(スナイパー)”は、こんな気分なのかもしれないな」
肩の力を抜いて、指先に集中する。
飛んだのを視認してからでは間に合わないだろう。
カメラの性能もたかが知れている。
標的だけを見続けるのではなく、その周囲を視界に入れ、
何か動きがあると感じたら、確実にシャッターをタップしよう。
そして---。
パシャッ。
およそ15分の持久戦を制し、何とか射止めることができた。
気分は「デューク東郷」である(笑)。