つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

飛んで火に入る津幡町の虫。

2012年05月28日 22時25分10秒 | 自然
「今日の一枚」は「サークルK 津幡中須加店」の店頭にて撮影。
画面中央の柱の前で青白い光を放つ「誘蛾灯」からは、
小さな発光と共に炸裂音が聞こえる。
ジジッ…パチッ!パチッ!
それは、1つの命の終焉を告げる音だ。

かつては、青色蛍光灯などでおびき寄せ、
その下に置いた水盤に虫を落として駆除していたが、
今では高圧電流を流し、触れた途端、瞬殺してしまうのが一般的だ。
…つまり、痛みも苦しみも与えない死。
それは「安楽死」の類と言えるかもしれないが、同時に「突然死」とも言える。
温情であり残酷。
自覚した死と無自覚の死では、
果たして、どちらが幸せなのだろうか?

それにしても、最近は虫の姿が減ったなと思う。
昭和の夏、街頭の下は宛ら昆虫のコロニーだった。
蛾、黄金虫、カミキリムシ、蝉類、蜂類などが主。
時たま、クワガタ虫やカブト虫などの掘り出し物も採集できた。
もしも当時、現在のような高性能誘蛾灯があったなら、
きっと屍の山が築かれていた事だろう。
飛んで火にいる虫の数は比較にならないほどに多かったのだから。
コメント
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