“シリーズ津幡町での極めて個人的初体験”その3。
「今日の一枚」は、夕日に染まる津幡川。
おそらく川尻水門が閉じられているためだろう。
また風が止んだためでもあるだろう。
穏やかで波一つ立っていないように見えるが、実際は違う。
僕の携帯電話のカメラでは捉えきれていないだけで、
鏡面のような川面には幾つもの波紋が起きていた。
魚が水中から浮かび上がり、束の間、水面に顔を出してはまた沈む。
そんな行為が、川のあちこちで何度も繰り返されていた。
呼吸のためだろうか…?
水の中の酸欠は、例えば、水温上昇で酸素が溶け込み難くなる、
バクテリア増殖によって水中の酸素が一気に消費されるなど、
水質や環境の変化によって一瞬に起こると聞いた。
おそらく、僕が目にしたのは、こうした理由だったと推測する。
…しかし、小学生だった僕が初めてこの現象を目撃した時、
何らかの毒物が原因ではないかと思い込んだものだ。
当時は、環境汚染と公害病が問題になっていた時期。
水俣病、イタイイタイ病、カネミ油症、四日市喘息は、
“四大公害病”と呼ばれ大きな被害を出し、世間の耳目を集めていた。
東宝映画のドル箱・ゴジラシリーズでは、
1971年に公害をモチーフにした怪獣「ヘドラ」が登場。
宇宙から飛来した鉱物が、静岡・田子ノ浦のヘドロと結びつき変異・発生。
最初はオタマジャクシのような状態だったが、
化学工場の煙突に取り付いてスモッグを吸い、有機廃棄物を食べて成長。
排気ガスを噴射して空を飛び、直立2足歩行で素早く地上を移動しながら、
硫酸の霧を吹きかけ、汚染物質の爆弾を打ち出す、恐ろしい怪獣だった。
映画館の暗がりの中、その異様な迫力に圧倒された。
また、ヘドロにまみれた海がスクリーンに大写しとなり、
こんな歌詞の歌が流れた。
♪水銀、コバルト、カドニウム、鉛、硫酸、オキシダン、
シアン、マンガン、バラジウム、クロム、カリウム、ストロンチウム
汚れちまった海、汚れちまった空
生き物、みんな いなくなって 野も山も黙っちまった
…公害と環境汚染の恐ろしさが刷り込まれた無知な子供が、
前述した川面の異変を勘違いしたとしても、無理からぬ事だったのである。
(※2010年5月19日に関連記載アリ)
「今日の一枚」は、夕日に染まる津幡川。
おそらく川尻水門が閉じられているためだろう。
また風が止んだためでもあるだろう。
穏やかで波一つ立っていないように見えるが、実際は違う。
僕の携帯電話のカメラでは捉えきれていないだけで、
鏡面のような川面には幾つもの波紋が起きていた。
魚が水中から浮かび上がり、束の間、水面に顔を出してはまた沈む。
そんな行為が、川のあちこちで何度も繰り返されていた。
呼吸のためだろうか…?
水の中の酸欠は、例えば、水温上昇で酸素が溶け込み難くなる、
バクテリア増殖によって水中の酸素が一気に消費されるなど、
水質や環境の変化によって一瞬に起こると聞いた。
おそらく、僕が目にしたのは、こうした理由だったと推測する。
…しかし、小学生だった僕が初めてこの現象を目撃した時、
何らかの毒物が原因ではないかと思い込んだものだ。
当時は、環境汚染と公害病が問題になっていた時期。
水俣病、イタイイタイ病、カネミ油症、四日市喘息は、
“四大公害病”と呼ばれ大きな被害を出し、世間の耳目を集めていた。
東宝映画のドル箱・ゴジラシリーズでは、
1971年に公害をモチーフにした怪獣「ヘドラ」が登場。
宇宙から飛来した鉱物が、静岡・田子ノ浦のヘドロと結びつき変異・発生。
最初はオタマジャクシのような状態だったが、
化学工場の煙突に取り付いてスモッグを吸い、有機廃棄物を食べて成長。
排気ガスを噴射して空を飛び、直立2足歩行で素早く地上を移動しながら、
硫酸の霧を吹きかけ、汚染物質の爆弾を打ち出す、恐ろしい怪獣だった。
映画館の暗がりの中、その異様な迫力に圧倒された。
また、ヘドロにまみれた海がスクリーンに大写しとなり、
こんな歌詞の歌が流れた。
♪水銀、コバルト、カドニウム、鉛、硫酸、オキシダン、
シアン、マンガン、バラジウム、クロム、カリウム、ストロンチウム
汚れちまった海、汚れちまった空
生き物、みんな いなくなって 野も山も黙っちまった
…公害と環境汚染の恐ろしさが刷り込まれた無知な子供が、
前述した川面の異変を勘違いしたとしても、無理からぬ事だったのである。
(※2010年5月19日に関連記載アリ)