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つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

津幡町の街頭で感じた季節と時代。

2011年10月27日 23時22分02秒 | 日記
ここ数日続いていた秋雨も一段落、清々しい秋晴れとなった。
「冒頭の一枚」は、今朝の散歩中に撮影した
近所のリカーショップ「ござまストア」。
店名の「ごさま」とは、おそらく屋号であろう。
本店は、かつて宿場が置かれていた町の中心部
「おやど橋」の袂にある事からも、
成功した商家に与えられた名称だと推察できる。
漢字で表すなら「御様」とでもなるのかもしれない。

・・・さて、その店頭の自動販売機では、
ホットドリンクコーナーが設置されていた。

 

自動販売機の「コールド」から「ホット」への切り替えの目安は、
最高気温が20度、最低気温が13度前後。
地域によって差はあるが、屋外では、この時期・10月から作業がスタート。
暖色系のディスプレイと、「あったか~い」の文字は、季節の風物詩である。
ホットドリンクといえばコーヒーが主流だった昔、
自販機で「お汁粉」を見つけた時は衝撃を受けたものだが、
今や、紅茶、日本茶、ココアやホットレモン、
コーンスープなどラインナップも豊富。
様々な味わいが、凍えた体を温めてくれるようになった。

・・・そして飲料の隣、煙草の自販機で、こんな表記が目に留まる。

 

禁煙が奨励され、愛煙家が減りつつある21世紀において、
ソールドアウト、11月30日入荷とは珍しい現象に思える。
ずい分と人気の銘柄なのだろうか?
ボーダー仕立てのなかなか洒落たパッケージだ。
自販機のビルボードも洗練されている。

 

背景はモノトーンのセーヌ川。
中央には、ガーリーかつシックな黒のワンピに黒のヒールを合わせた女性が、
エッフェル塔にパープルのリボンを結んだビジュアル。
右横にあしらったコピーは『私の小さなパリ、ヴォーグ。』
素直に『カッコいいな』と思う。
喫煙の是非はともかく、やはり煙草の煙は人生や空間を彩る小道具。
いわばファッションの一種だ。

自販機の前に立ち止まり、
しばしの間「Smoke Get In Your Eyes」がリバイバルヒットした
1950年代末へと想いを馳せてみる。

They asked me how I knew.
My true love was true.
I of course replied something here inside
Cannot be denied.
They said someday you'll find.
All who love are blind.
When your heart's on fire you must realize
Smoke gets in your eyes.
So I chaffed them and I gaily laughed.
To think they would doubt our love
And yet today my love has gone away.
I am without my love.

『「その恋が本物だって、どうして分かる?」
  みんながそう聞くけど、僕には分かっているんだ。
  自分を誤魔化すなんてできない。

 「お前もいつかきっと恋は盲目だって気付く。」
 「心に火がつくと、煙に巻かれるものだ。」
  そんな話しを僕は笑い飛ばした。
  この恋を疑うなんて馬鹿げてるってね。
  でも僕の恋人は去って行った。 今は独りぼっちさ。』

(※原典:作曲/ジェローム・カーン、作詞/オットー・ハーバック)
(※意訳:りくすけ)
コメント
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