“シリーズ母校への惜別”。
今回は昨日の続き…旧・津幡小学校校舎「天体観測室」で発見した
「お宝」について投稿してみたい。
まず「冒頭の一枚」は、東アジアの気象を学ぶ黒板天気図だ。
最南端にはフィリピン・ルソン島が顔を覗かせ、
台湾と海峡を挟んだ西側を北上すると、広東、福建、浙江、江蘇の各省。
山東半島から朝鮮半島、中国東北部からロシア(当時のソ連)極東地域、
樺太までを記載し、中央には日本列島が配置されている。
小学生時代、僕はこの天気図で様々な事を学んだ。
夏の太平洋高気圧の動き、秋の移動性高気圧、冬型の気圧配置。
台風の動きや、黄砂が舞う経路。
対馬暖流、黒潮、親潮といった潮流の流れる方向と性質。
話題が変わる度、黒板消しでチョークの線を消しては書いて示してもらい、
自分が暮らす地域は、変化に富んだ豊かな自然がある事を知った。
次に見つけたのは、学校周辺の空撮写真パネル。
ここが大西山。
これが本津幡駅。
この道が商店街で、役場はここ。
津幡川はこんな風に蛇行していて、家のある住宅街がこの辺り…。
俯瞰の視点はそれぞれの位置関係を理解でき、
自分が暮らす町の姿が明らかになった。
更にパネルの上を見上げると、剥製の数々。
左からオオワシ、サギ、キジ、チュウヒ、メジロ、ドバト。
どれも埃を被り時間の経過を感じるが、
デジタルな画像にはない「迫力」を醸している。
何と言っても、文字通りの実物大。
本物に近い臨場感があるのだ。
そして最後に、雪国に暮らしていた昭和世代にはタマラナイ「金網」。
冬、組み立てられた細い金属支柱の囲いの中には、
大型の石油ストーブがあった。
最近の学び舎はエアコン完備らしいが、僕が小学生だった頃は、
鉄の鋳物の中へマッチの火種を放り込み、ゴオゴオと燃える焔で暖を取った。
室内全体が暖まるまで時間がかかり、
熱源との距離によって気温にも差がある。
近ければ汗ばむほどだが、離れていると震えるくらいに寒いまま。
使い勝手の悪さが懐かしい。
また、上部に大きな薬缶を置いて湯を沸かした。
湯気の向こうに見えた景色は、ユラユラと歪み、
別世界を垣間見せてくれたものである。
今回は昨日の続き…旧・津幡小学校校舎「天体観測室」で発見した
「お宝」について投稿してみたい。
まず「冒頭の一枚」は、東アジアの気象を学ぶ黒板天気図だ。
最南端にはフィリピン・ルソン島が顔を覗かせ、
台湾と海峡を挟んだ西側を北上すると、広東、福建、浙江、江蘇の各省。
山東半島から朝鮮半島、中国東北部からロシア(当時のソ連)極東地域、
樺太までを記載し、中央には日本列島が配置されている。
小学生時代、僕はこの天気図で様々な事を学んだ。
夏の太平洋高気圧の動き、秋の移動性高気圧、冬型の気圧配置。
台風の動きや、黄砂が舞う経路。
対馬暖流、黒潮、親潮といった潮流の流れる方向と性質。
話題が変わる度、黒板消しでチョークの線を消しては書いて示してもらい、
自分が暮らす地域は、変化に富んだ豊かな自然がある事を知った。
次に見つけたのは、学校周辺の空撮写真パネル。
ここが大西山。
これが本津幡駅。
この道が商店街で、役場はここ。
津幡川はこんな風に蛇行していて、家のある住宅街がこの辺り…。
俯瞰の視点はそれぞれの位置関係を理解でき、
自分が暮らす町の姿が明らかになった。
更にパネルの上を見上げると、剥製の数々。
左からオオワシ、サギ、キジ、チュウヒ、メジロ、ドバト。
どれも埃を被り時間の経過を感じるが、
デジタルな画像にはない「迫力」を醸している。
何と言っても、文字通りの実物大。
本物に近い臨場感があるのだ。
そして最後に、雪国に暮らしていた昭和世代にはタマラナイ「金網」。
冬、組み立てられた細い金属支柱の囲いの中には、
大型の石油ストーブがあった。
最近の学び舎はエアコン完備らしいが、僕が小学生だった頃は、
鉄の鋳物の中へマッチの火種を放り込み、ゴオゴオと燃える焔で暖を取った。
室内全体が暖まるまで時間がかかり、
熱源との距離によって気温にも差がある。
近ければ汗ばむほどだが、離れていると震えるくらいに寒いまま。
使い勝手の悪さが懐かしい。
また、上部に大きな薬缶を置いて湯を沸かした。
湯気の向こうに見えた景色は、ユラユラと歪み、
別世界を垣間見せてくれたものである。