つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

本津幡駅の分岐点。

2011年10月23日 09時05分06秒 | 日記
先日、散歩中に本津幡駅前を通りかかったら、上り電車がホームに停車中。
なかなか動き出さない。
やがて、予想通り下り電車がやってきて、
「冒頭の一枚」のようにすれ違い、互いの目指す方角へと遠ざかって行った。
待ち時間が発生するのは、
七尾線が相対の列車が同じ鉄路を共有する「単線軌道」だから。
単線の利点は設備投資・維持管理が安くすむ点。
衝突を避けるためのダイヤ編成を組み、運転の時間配分さえ正確ならば、
利用者数が少なく運行本数が限られた路線では、有効な方法である。

単線から駅構内の複線へ。
分岐点の様子を写したのが、次の写真だ。
 
分岐…英語ならば、Turnout。
辞書を引いてみると「投票」「生産量」「召集」「身支度」など、
様々な意味があり、いずれも何らかの転換を現している。
毎日、このTurnoutを通過する時に揺れる列車の中、
乗客もまた、それぞれ悲喜こもごもの感情に揺れ動いている。
通勤、通学、同じ事の繰り返しに思えるかもしれないシーンは、
実は小さな転換の積み重ね。
気がつけば、大きく変化している自分に気がつくはずだ。

開業から数えて1世紀あまり。
ローカル線の小さな駅は、多くの人生を見守ってきた。
 
コメント
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