つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

早朝の津幡に漂う、秋の気配。

2010年08月20日 09時11分50秒 | 自然
8月も半ばを過ぎたというのに、日中は真夏日。
なかなか厳しい暑さが続いている。

だが、秋は朝晩からやってきた。

今朝の散歩、出発時刻は空が白み始めた午前5時半前。
家を出て商店街を抜け、中津幡駅前を通り、野山団地から緑ヶ丘に登って
再び市街地へと降りてくるコース。
所要時間はおよそ1時間半である。

少し以前なら、スタートから30分もあれば日差しの強さを感じたが、
今はゴールまで快適に歩くことができる。
太陽の昇るスピードが遅く、朝のうちは肌を焼くような感覚はない。
また、街中では蝉の声が途絶え、代わって聞こえてくるのは、
草むらからのコオロギの鳴き声だ。
朝は、いつの間にか静かで落ち着いた空気が流れるようになっていた。

田園の近くを歩けは、早生の穂が色づき始め、
稲穂の波の中から雀が飛び出してくる。
きっと、実りを拝借しているのだろう。
燕は、春に比べて一回り大きくなったよう思える。
また、いかにも若い個体も混じり、集団で行動姿を見かけるようにもなった。
どうやら繁殖を終え、栄養を蓄えて、次の渡りに向かう準備が整ったようだ。

「今日の一枚」は、そんな季節の変わり目を感じたスナップである。
色はまだ青いが大ぶりで立派な「栗の毬」。
そこから見上げた空には「鱗雲」。
秋が近いことを実感させてくれる。
…とは言ってもどちらもまだ本来の姿ではない。

やがて毬の色が栗色になり、鰯雲の位置がもっと高くなれば、秋。
そして画面には群れ飛ぶアキアカネが映るようになるだろう。
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