一昨日Netflixにアクセスしたら、バーンとフロントに『キム秘書はいったいなぜ』(2018年度韓国ドラマ)が貼られていて、その日の総合ベスト=3位だったので、なんで今頃?と思ったら新着でした。
スタジオ・ドラゴン製作なのでてっきりもうとっくにNetflixに入っていると思っていたのでビックリ。さらに昨日は不時着を押しのけて2位に前進!! 今日はなんとついに日本の1位に輝きましたよ
『梨泰院クラス』を見てパク・ソジュンを知った人が注目しているのだとしたら、パク・セロイとのキャラのギャップに驚いていることでしょうね。俺様ナルシストの財閥御曹司(でも過去に傷を持つ)をこれだけステキだけど滑稽に演じられる俳優を私は他に思いつきません。鏡を見ながら「今日もなんて完ぺきで美しいんだ!俺って罪なヤツ」みたいなことをたびたびつぶやくんだけど、実際顔はそれほどでもないところが絶妙に面白い!!
パク・ソジュンに美形の冠が高々と掲げられているのは、その類まれなルックスにあります。身長185cmの男優は韓国にはごまんといますが、首の長さと手足の形がハンパなくノーブルで色っぽい。
2015年の映画『ビューティー・インサイド』では、パク・ソジュンが出て来た瞬間、後ろ姿だけで「だた者じゃない」感を炸裂させました。やっぱり男は顔じゃない!顔と頭骨、そこから繋がる首から肩、そして長い手足の全部が男の美であることを痛感させられた瞬間だった。もちろん顔もキュートなんですけどね。ものすごくハンサムに見える時とブサイクに見える時のギャップが激しいとこもツボ。
金太郎的なもの(丸顔&つり目の一重もしくは奥二重、体はデカイが笑うと赤ちゃん)を宿命的に愛する私にとっては大好物の顔に間違いございません。
韓国の漫画が原作の『キム秘書~』はキャラの髪型から服装~すべてのシンクロ率の高さがすごいらしい。漫画を読んでないのでわからないのですが、上の絵を見る限りではよく再現されていますね。
キム秘書役のパク・ミニョンも美しくて可愛くて面白くて最高です。
韓国ドラマのヒロインはたいてい少しおブスだけど、完ぺきな美女の恋敵に勝つのが定番ですが、このキム秘書は超絶美女でありながら生まれ育ちは貧乏で、食べ物は豚皮と昆虫(さなぎ)が大好き。無駄使いを嫌い、ブランド物とかにも興味なし!まったく見栄を張らないキャラ設定が素晴らしくイイです。しかもお父さんは売れないロックギタリストというのが新しい(笑)。
過去のトラウマとの葛藤はもう~本当にめちゃくちゃ面白いんだけど、抱えている傷の深さと勘違いはなはだしいナルシストぶりがどうもチグハグで(大変な悲惨体験をしたうえ、苦しみをひとりで背負い家族のために自己犠牲できる人間が、どうしてこんな俺様になるのか??)、なんとなく納得いかない気持ちを抱えていましたが、今回脇役のどうでもいいドタバタをぜんぶ端折って副会長とキム秘書のエピソードだけを集中して見なおしてみたらいろいろ腑に落ちました。
もう~面白いし可愛いから許す!
いつも思うけど、韓国ドラマは脇役や家族のエピソードが長すぎるうえ同じことを繰り返すので、サイドエピを省いて見ると主線がはっきり見えて来て良いんじゃないかと思います。全16話くらいのミニシリーズは我慢できますが、50話を超えるようなファミリードラマは好きな俳優の部分だけ見て他を端折らないと死ぬまでに見終わんない(笑)。
トラウマのせいでキスもできず、もちろん恋愛経験皆無の三十路の二人が、ひとつひとつ克服していく過程がすごく面白いのですが、中学生のようにおぼこいキム秘書に比べ、どんどん欲望ブルドーザーになって行く副会長(パク・ソジュン)がこれまた中学生のようで大変可愛らしい。
やっと同じベッドに寝るところまで漕ぎ着けたのに、緊張しているキム秘書に子守唄を歌ってあげているうちにぐっすり寝られていまい(言っておきますが、このドラマの設定では副会長は33歳、キム秘書は28歳デス)、、、
やれやれと思って寝顔をながめていたら、寝がえりをうって抱きつかれた瞬間の、ソジュナの「うっ」が好き。
最終回、まるで『ニュー・シネマ・パラダイス』のラストシーンのような全キスシーンの回想は必見!!キス職人の技を堪能しまくりましょう。
以前書いたようにパク・ソジュンのドラマで一番好きなのはダントツ『彼女はキレイだった』なのですが、
キャラクターとしては『キルミー、ヒールミー』のオ・リオンが最高峰。
さて、私が今まで見た韓国ドラマ史上最も嫌いなドラマが『サム、マイウェイ』です。
なぜ嫌いかというとヒロインのチェ・エラ(キム・ジウォン)が許せないから
なのに、このドラマの高評価たるやすさまじい。最近買った韓国ドラマのムック本では「今見るべきドラマBEST40」のランキング3位だったし、どうにも納得が行かないので書かせていただきますね。
あっしはね~「男勝りでサバサバしてる女」のふりをしながら、本当は「誰よりも女っぽい女」が大嫌いなんですよ!!高畑勲版アニメ『赤毛のアン』が嫌いな理由に似ているかも。
チェ・エラは最初は良いヤツに見えました。口は悪いしガサツだけど幼馴染に恋心を抱きながらも告白できずにいる可愛い女に見えたよ。アナウンサーを目指しながらもうまくいかず、格闘家の夢をある事件で失ったドンマン(パク・ソジュン)と負け犬人生を競っているような毎日。(でもデパートの受付嬢だって別にいいじゃん)
恋敵のヘラは人気アナウンサーで、ドンマンと付き合っていたのに良い条件の玉の輿に乗って結婚していったズルイ女。だけど離婚して舞い戻って来た彼女は「やっぱりドンマンおっぱが好きなの!!」と言って、どんなに邪険に扱われても負けずに一途に自分の想いを訴えに来る。
ドラマを見ていくうちに、ヘラはドンマンを本当に心から愛してるように思えて来たし、結婚したことでドンマンが傷ついたのは理解できるけど、それ以外どんな落ち度がヘラにあったのかが良くわからない。
もちろんチェ・エラの行く先々に現れてはチャンスをつぶすような行為にイライラはさせられるんだけど、それもたまたま偶然が重なっただけで計算づくで計画を練ってエラを落とし込むような状況ではなかったように記憶している。
幼馴染でもう20年も兄妹のように過ごして来たエラとドンマンは、ヘラが戻って来たことによって・・・、一方エラの方にもチェ・ウシク演じる横恋慕男が現れて、それがまたヒドイやつだったもんだから、やきもきしているうちに燃え上がっちゃうわけですが、ずっと女として見たことがなかった幼馴染を「好きだ」と認識する瞬間のエピソードはもう少し強烈に欲しかった。もっとお互いの気持ちを確かめ合うまでの時間があったらいいのに、あっという間にイチャイチャし出してなんかムカつく。
しかも10年前の挫折を克服するために再び格闘技を始めたドンマンに対してエラは、「格闘技をやるなら別れる!」と駄々をこね出す始末。あんた隣で何見てきたの?ドンマンがあの日を克服することは今後の人生においてどんなに大事かわからないの??
「ケガするのを見たくない!」というだけの理由で、好きな男の再起のチャンスを猛反対する馬鹿な女、しかも毎度子供のようにエーンエーンと泣きじゃくる姿にあきれ果てていると、さらに最終回で驚愕の事実がわかるのです!!
なんと!ヘラとドンマンを別れさせるために、タイミングを見計らってドンマンを兵役に行かせたのも、「結婚なんかしたくない!」と泣くヘラを無理やり結婚させたのも、すべてチェ・エラの仕業だった・・・
「えええええええええええええええええええええええーーーーーーー!!!????」
こんな凄いことがわかったのにハッピーエンドですか???
ぽっか~~~ん!!
なんでエラの権限でヘラを結婚させることができたのかはまったく謎ですが、いやいやいやいやこんな酷いヒロイン見たことないわ。しかも、離婚によってヘラは慰謝料も財産もまったくもらえず、仕事も人気もすべて失ったのに。
このヒロインがやったことにどんな正統性があるのか?どうすればこの行為に同調できるのか?公式HPのキャッチに書いてあるように「絶賛と共感の嵐が止まらない・・・」って、何をどう共感すればいいのか、お願いだから誰かわかるように説明してください。
欲望に忠実なのは良いのです!人を陥れるようなことさえしなければ。ドンマンのことが好きなら「好き」って素直に言えばいい、言えないならずっと一途に待ってればいいのに、自分は別に恋人を作るけど、ドンマンに付きまとう女は蹴散らすって卑劣すぎる。
そんなエラにまんまと丸め込まれたドンマンにも愛想が尽きた。もうご勝手にどうぞ。
まあ百歩譲ってエラを演じたのがあんな美人じゃなくて、『宮 -Love in Palace-』や『コーヒープリンス1号店』の頃のユン・ウネみたいな子だったらもうほんの少しくらいは感情移入できたかもしれないけどね。
ちなみに私の好きなヒロインは「キム・サムスン」と「チョ・イソ」です。
見てない方には何のことかさっぱりわからない話でごめんなさい。