ONE DAY MORE

漫画家・村田順子の
美食と薔薇 華麗なものが
大好き人生☆。.:*・°☆

仕事が終わった!手術も終わった!!

2023年02月13日 | ブログ

長らく、本当~に長く抱えていた仕事がようやく終わりました~

こんなに長期間、ひとつの作品をずっとチマチマ描いてたことなんて、過去を見回しても皆無です。

ネームを始めたのは昨年の8月。9月頭には大雑把な書き出しが終わり、そこからいらないセリフやシーンをそぎ落としながらコマ割りをして行くのですが、ちょうど取りかかったあたりで私の病気が発覚しました

特に自覚症状はなかったんだけど、1ヵ月以上、なぜか目袋のピクピクが止まらず、なんかへんだなぁ~?と思っていたら、突然鼻の奥からゼリー状の血の塊が出て来てど・ビックリ!!すぐにネットで検索してみたら、副鼻腔炎であろう…という予測が立ったので、まあそれなら仕事が終わってから病院に行けばいっか~!とそのまま放置しかけたのですが、知人に副鼻腔炎を放置して嗅覚がなくなった人がいるという話を聞いて、速攻~病院に駆け込みました(笑)。

嗅覚がなくなるのだけはイヤじゃ!!

病院は地元の耳鼻咽喉科のあるちょっと大きな総合病院を選びました。

最初の見立てでは「たぶん炎症が起きてるだけだと思うけど、念のためCTを撮っておきましょう」と、まあ念のため…だったのですが、撮ったものを見て「こ、これは…!!腫瘍ができているのですぐに大学病院に行ってください!」と、医師が慌てているので、紹介状とCTの映像を持って、翌日早々に大学病院へ行きました。

検索すると、鼻の腫瘍は気づきにくく自覚症状が出たときはほぼ末期癌・・・という内容がほとんど。

「ああ~癌なんだろうなぁ」と思いながら診察に臨みました。

昔なら絶望してたかもですが、最近は身近に癌を患った人があまりにも多く、しかもほとんど完治しているので、抗癌治療はしんどそうでヤダなぁ~と思ったくらいで、まったくの平常心。なんか死ぬ気はしなかったし

一応覚悟を決めて行ったのに、医師の開口一番は

「ああ~これはたぶん良性ですね~」でした(笑)。

あっけなく。

もちろんちゃんと生体検査の結果を見ないと絶対ではないけどね!と明るく笑いながら。

毎日のように同じような患者を見ている専門医が「良性です!」というなら、きっと良性なんだろうと思いながら帰宅しました。

その後MRⅠを撮ったり、腫瘍の一部を採ったり、いろいろな検査をした結果、やっぱり100%良性であることが判明

でも、このまま腫瘍を放っておくと癌化する確率は15%だって

「そりゃあ~取った方がいいでしょう?」と医師が言うので、じゃあ仕事が終わった年明けに!!ということになったのですが、ちょうどそのタイミングで長らく寝たきりだった母が亡くなり、長女の私は喪主なので、葬儀の準備からその後のアレコレ、母の遺産&遺品整理、納骨までたくさんの時間が費やされることになりました。

結局仕事は年が明けても終わらず、掲載誌が決まったのでもう待ったなし。いっそ手術日を変えてもらおうか?とも思いましたが、なんか早く取っちゃった方が良い気がして、予定通り決行することに

手術は全身麻酔で4時間に及ぶものでしたが、麻酔が醒めてから3時間だけ安静にしていたら、もう普通に歩いたり好きなことをしてよくて、点滴をしているので入院していましたけど、それ以外は元気で1日中 iPadで仕事したり、Netflixのドラマを見たり、YouTube見たり、思う存分好きなことをして過ごしました。Wi-Fi環境の整った入院は最高っす!!

鼻の手術なんて気楽なもんだ…と思っていましたが、術後3日目くらいから頭痛がし始め、「頭がずっと痛いんですけど~」と、退院後10日目の検診で訴えたら、大量に蓄えていた腫瘍がなくなった分、突然鼻が通って敏感になっているために痛みを感じるんだそうです。香水のきつい人のそばにいると頭が痛くなる・・・のと同じ。

「そのうち慣れるから」と言われましたが、今はもう痛くないので慣れたみたいです

つくづく、運命の分かれ道は最初に選んだ病院だな~と思いました。

もしCTの設備のない町場の小さな耳鼻科に行っていたら、「おそらく炎症だから、抗生物質を飲んで様子を見ましょう」と言われ、そのうち血の塊が出なくなったらもう治ったと思って、腫瘍があることも知らずに時が流れ、気がついたら末期癌になっていたかも…。なんてことを考えると、少し大きな病院に行って本当に幸運でした

入院の前に、通り道の高麗神社に寄って初詣。喪中だけど

朝一の神社は清々しかった

手術の無事を祈願して御朱印をもらいました

入院した日が1月12日!!←溺愛中のド・ギョンスの誕生日。運命の日(笑)

手術は翌13日で5日間入院しました。

今日は手術をしてちょうど1ヵ月です

埼玉医科大の病室からの風景