先日、Jason Beckerのドキュメンタリー映画「Not Dead Yet」を観た、
というお話を書きました。
そのとき、Jasonのアルバム「Perspective」では、Michael Lee Firkinsが
ギターを代わりに弾いた、という話に言及されていて、そのとき、
ふと思ったわけです。
Jasonのように、あれだけ完璧にギターという楽器を弾きこなしていた人が、
病気のせいで、その演奏技術を日に日に失っていく・・・
そんな中、創作意欲は衰えず、弾きたいことと、弾けることとのギャップが
どんどん広がっていく・・・
そんな中で、自分の代わりに誰に自分の曲を弾いてもらうのか?
いや、誰なら、自分の頭に描いたフレーズを自分と同じレベルで弾きこなせるのか?
・・・と悩んだ末に、Jasonが選んだ人が、Michael Lee Firkinsだったという事実。
Shrapnelのバカテクの人達なんて、みんな知り合いだっただろうから、
そこからの選択肢は沢山あったでしょうに、そこで選んだのが
盟友Marty Freedmanでもなく、Richie Kotzenでもなく、Greg Howeでもなく
Michael Lee Firkins、という事実。
これって、凄いことだなぁ、と思ったわけですよ。
超一流が自分の代理に選ぶんだから、やっぱり超一流なわけですよね。
まぁ他のShrapnelギタリスト達が超一流ではない、ということではないのですが、
そこで選ばれる人と、選ばれない人とでは、やっぱり何かが違うんでしょうし。
(まぁ、表現方法のニュアンスの近い/遠いという点はあるでしょうけど。)
思えばMichael Lee Firkinsも、一時代を築いたというか、一時期は、
世界中のプロ/アマ問わず、あのアーミングによるフレージングや
チキン&ハイブリッドピッキングを真似しまくったりしてたことを考えると
ロックギター史上、それなりのインパクトを残したギタリストであるわけで、
間違いなく「本物」ですよね。
そういうことを考えつつ、またMichael Lee Firkinsのファーストアルバムを
最近また聴き直しています。
もう25年ぐらい経つけど、やっぱ凄いですね。
若くして、ファーストアルバムで、あの完成度・・・
そして、「The End of the Beginning」でのMichaelのプレイは
Jasonが乗り移っていますよね・・・
うーん、ただただ素晴らしい・・・