林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

少し変わる

2012-05-11 | 重箱の隅

東電の次期社長に内定した広瀬常務。
TVで見る印象は、何があっても大食快眠快便の西沢現社長に較べて線が細く、直ぐ停電しそうだ。

次期社長としての抱負は、

    「東電も少しは変わったなぁ、と言われたい」

おいおい、東電は大きく変わらなくてはダメなんじゃないのか?

    「社会から東電がどう見られているか、もう少し敏感でなければならない」

とも言ったが、飯能市にある事務所は事故以来、開けっ放しだったブラインドは閉めっぱなし。内部が覗えなくなった。
西沢現社長はぬけぬけと、

    「値上げは事業者としての権利である」

と言った。
広瀬常務の現職は評判の悪い損害賠償担当である。見かけはしおらしいが油断は禁物だ。
現在の役員は自発的に全員辞任するか、さもなければ解任しようね、枝野大臣。

東電本店の事務系社員は縁故採用が多そうだ。それでも学校の成績は良かったのではないだろうか。
上がガラリと変われば、サラリーマンは黙っていてもガラリと変わるのだ。

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株分け

2012-05-10 | 庭いじり

2鉢持っているシンビジウムが鉢一杯に増えてしまった▲

洋蘭は花は見事だが行儀が悪い。葉がわがまま一杯に広がって場所を取り、根は鉢から乗り出してくる。
株分けや鉢換えなどで鉢から引き抜くとき、なかなか抜けず、両足まで使う力較べの大仕事になる。

花が終わり、鉢換え作業を始めるときはいちばん元気がいい部分を2鉢だけに植え替え、残りは捨てるつもりだった。
だが作業を始めてみるとそうもゆかず、また欲が出て惜しくなり、結局5鉢になった。

庭先で作業中、散歩中の先輩が「ご精がでますね」と声をかけてくれた。
飛んで火に入る初夏の虫。玄関内で持て余している君子蘭3鉢の中の1鉢を「手入れは簡単ですよ」と進呈した。

花盛りまっ最中の君子蘭は、誰が見ても美しく、差し上げ易い。
しかし葉を噴水のように拡げただけのシンビジュウムは、蕾を持つまで、どこに置いておくか悩むことになる。

園芸にも断捨離が必要なんだだけどなぁ。
だけど、君子蘭の場合は、管理方法を出しにして、挨拶だけだった先輩との交流が深まるかも。

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ときわまんさく

2012-05-08 | 庭いじり


鮮やかな紅白一対の花で客人を迎えてくれるとは有り難く、目出度いものだ。
ご町内を徘徊中、門扉脇に対にして植えてある潅木を見つけた。
花の名前は知らなかった。

飯能観光案内所で行なわれていた植木市に、同じ花の形をした赤い花のポット苗が売られていた。
店番のお父さんが「べにはなときわまんさく(紅花常盤満作)」と教えてくれた。

   最近、生垣によく使われ、飯能市山手町にある観音寺駐車場の生垣がこの紅花常盤満作です。

   あぁ、それなら知ってる。普段は赤銅色の長~い生垣でしょ。
   あのけばけばしい生垣は、アメリカから来たんでしょうね。

   いいえ、日本では伊勢神宮に自生地がありますよ。

近いので観音寺へ、紅花が咲いている生垣を見に行った。



う~む、相当なもんだわ。
不思議なことに、普段は暑苦しい赤銅色の葉が桃色になり、ところどころに緑の若葉が混じっていた。

近頃、紅花常盤満作の生垣をあちこちで見かける。生垣にも流行があるようだ。
けれど、同じ赤なら新芽の季節だけ葉が赤くなる「べにかなめもち(紅要黐)」 の方が好きだ。

花の色は色々あるようだ。植木市に出ていた苗は、ご近所で見かけた紅白の常盤満作ほどきれいではなかった。
しかし店番のお父さんは随分丁寧に説明してくれた。お礼に何かを買わなければ.....。

さんざん迷った揚句、ちょうじざくら(丁子桜)▼」を買った。

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花水木の花

2012-05-07 | 重箱の隅

花水木の花の花びらのように見えるものは、花びらではなく「歯」なんだそうだ。へー、植物にも歯があったんだ!

これは受信料を徴収する公共放送で、土日や祝日の朝、天気予報をやっている南利幸気象予報士のお説である。

南さんは辺り構わぬ駄洒落が大好き。しかも川柳がお得意らしい。
肝心の天気予報はそこそこにして、駄洒落と川柳で場を盛り上げているつもりだ。

いま、楠の若葉が美しく、古い葉が落葉する季節である。
先週は南さん、楠の落ち葉を踏みしめて歩いたそうで、その時捻った駄洒落入り一句を、放送中に発表した。

            ・・ クス落ち葉踏みしめ心リラックス ・・

この川柳を公共放送は番組の最後に字幕入りで披露した。よほどの名句らしいね。
番組を取り仕切る森本健成アナと女子局アナが大喜びするもんだから、南さん、ますます図に乗っちゃって.......。

(受信料、返せぇ)

他の予報士は休暇中だったらしく、GW中、南さんは出ずっぱり。珍しく駄洒落と川柳を封印していたようだ。
原子力安全保安院の前広報担当・西山審議官みたいにならないでね

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うわみぞざくら

2012-05-03 | 林住期

 

三日続きの雨である。
予報では雨はきのうからのはずだったが、既におとといから降り続いている。

本来ならば五月の爽やかな風に揺れているうわみぞざくら(上溝桜)の花も、長雨にずぶ濡れ。
ただうな垂れるばかとりなりけり、だ。

TVや新聞を見ていると、ゴールデンウィークに出かけないのは自分だけかと僻み、落ち込む。
だが統計をとれば、外出予定なし43%、
未定30%、外出予定あり27%の由。

出かけない理由は、どこも混んでいる63%、財布に問題あり39%、退職していていつでも行ける11%、その他だ。
なぁんだ、みんな同じじゃないか。

雨に降り篭められて、庭弄りも吉祥草やしゃがを山へ移植することもできなくなった。
仮にあした晴れても、地面はぐしゃぐしゃ、若葉はぐしょぐしょ。作業はできぬ。

ならばブログの記事更新が捗るかといえば、そうは問屋が卸さない。
気分がうな垂れて、むしろ停滞気味なのである。

だから「林住記」はもう無理はせず暦どおりにお休み。
ひねもす、ぼーっとしてます。

それで何か問題ありますか?......... ナイナイなぁんもナイ。
はぃはぃそうでしょうよ、ふんっ。

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吉祥草効果

2012-05-02 | お節介


吉祥草を数年前に毟り取った時、欲が出て30センチ四方分だけ、庭の片隅に残しておいた。
それが僅か数年で畳一畳分くらいに這い広がり、足の踏み場もない状態になった。
このままでは百足や蛞蝓の巣どころか、日陰になり涼しいので蛇が潜むかもしれない。

庭にある吉祥草の花が咲くと、その家には幸運がもたらされると聞く。
けれど、その効果はこれまで何もなかった。
そこで庭の改修を機会に、今度こそ根こそぎ毟り取ることにした。


多峰主山の杉檜林を「間伐」と称する「濫伐」で殆ど丸裸にしことは何度か記事にしている。
山林の回復力は旺盛なので伐採地は放っておいても木が芽生える。
そして10年もしたら若い雑木林に変わってゆくだろう。

だが濫伐のために開鑿した粗製林道からは、大量の土砂が流出するはずだ▲
誰もそんなことを気にしてないので、多峰主山全体ではお手上げである。
せめて西武の森の周囲くらいは何とかしなくては、と考えていた。

吉祥草は日陰の湿った土地を好み簡単に根付く。
そして一旦根を張るとシッカリ土砂の流失を防ぐ効果がある。

そうだ、昨年の今頃は山積みした間伐材を3ヶ月かけて片付けていたんだ。
今年はここに吉祥草を移植してみよう。

善は急げだ。植樹祭の最中、慌しくしている担当社員氏に了解をとった。




午後、雨が降りそうな空模様の下で、庭から吉祥草を移植した▲

苗になる吉祥草ならまだいくらでもある。
同じように持て余しているシャガも、今後ヒマをみて移植してみよう。
赤土が痛々しい地表に吉祥草とシャガの大群落が出現するかもしれないぞ。
などと想像すると嬉しくなってきた。

吉祥草を力任せに引き抜くと上のように繋がって毟り取れます。
これを下のように一株ずつに切り分け、根が少なくなっているので葉も短くします。
根も長過ぎると植えにくいので短くする。
こうしておくと移植しやすくなります。


吉祥草の花期や栽培法はこちらをどうぞ。

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高尾山薬王院

2012-05-01 | 風に吹かれて

高尾山にある薬王院という寺院は、「高尾山薬王院有喜寺」が正式な名前の寺院であるそうな。
お寺なのに注連縄があったり、ご本尊が烏天狗の親玉みたいで、失礼ながら、かなり妖しいお寺のようですな。


とはいえ境内にある伽藍や烏天狗像や阿吽像など、立派立派。それぞれが本格的な造りであり、趣味がいい。
近くの奥多摩にある御嶽山神社なんぞ、ガラクタ山で、残念ながら足元にも及ばない。前言を引っ込めます。


これは北条氏・武田氏・徳川氏などの庇護があってのことらしいが、時代の転換期に巧く立ち回ったのだろう。
最近では北島三郎氏だ。ケーブルカーに次ぐお布施ぶり。サブちゃんファンは天狗のように鼻を高くしていいよ。


高尾山は全体に景観に配慮しており、他の観光地のような猥雑さがない。ミシュランの評価が高いのも頷ける。
御土産屋や飲食店や、宿坊や肝心の神社が雰囲気をぶちこわしている奥多摩御嶽山は見習うべきだ。


案内をしてくれた先輩は土地っ子で、他の二人は何度も来ている。しかも今回の目的は一丁平でのお花見だった。
懐が深そうな薬王院や門前町を素通りせざるをえなかった。頗る交通便利な高尾山だ。秋にまた行こう。


日本でいちばん急傾斜である、と自慢するケーブルカーの周囲も綺麗に手入れされていた。

 

行ったのは4月25日でした。

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