林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

横須賀どぶ板通り

2011-08-08 | 風に吹かれて


訪れた時間がいけなかった。風俗街は夜が更けないと実情は分からない。
「どぶ板通り」の昼間は日射しがきつく、目も開けられない。当然、
閉まってる店が多かった。
それにしても、きちんとし、清潔な街だ。どぶ板なんか見当たらない。これじゃ、若い米兵たち、面白くない
だろう。




小学生の頃、観音崎灯台や浦賀へ遠足に行くとき通過した横須賀は、貧しい家々が周囲の山襞にへばりついている町だった。映画「豚と軍艦」は横須賀が舞台である。
相模湾に面する逗子葉山とは異なり、パンパンやオンリーさんたちが棲む、怖く怪しい町だった。




今、汐入駅前には壮麗な芸術劇場が鎮座し、ダダっ広いショッピングプラザや高層ビルが立ち並んでいる。
京浜急行横須賀中央駅へ行く道は並木が美しく、大きな店がいくつもあり、瀟洒な街に変貌していた。
横須賀は百恵嬢が活躍した頃から、ガラリと変わったようだ。




横須賀は明るく立派な街になった。隠微な部分が消え、少し残念な気もするけれど......。
埼玉西部の田舎町に住む森生には、面白く珍しい物件が山ほどあったが、カメラの調子が悪く殆ど撮れなかった。
気候が良くなったら、また行きたい街だ。

残念ながら、横須賀中央駅周辺の写真は、カメラのシャッターが動かず、全然撮れませんでした。

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一都二県電車の旅

2011-08-07 | 風に吹かれて

 西武線・高麗駅下

空気を掴むと水が滴るようなモノスゴイ蒸し暑さだった。
しかし家で垂れ込めていたのでは身体に悪いし、ネタも見つからず、ヒトの悪口ばかり書くことになる。
ヒトを呪わば穴ふたつ、となってはあかん。早起きし、決死の覚悟で旅に出た。

      ・・ 夏盛る蝉啼き我の目には汗 ・・
                            ......... 猫額亭森生

失礼しました

行く先は懐かしい神奈川県横須賀市。かの山口百恵菩薩さまがご、幼少のみぎり過ごした地である。
前の晩ネットで調べ、池袋へ出ず、八高線、横浜線と大回りして横浜に出て、京浜急行汐入駅に行く経路をとった。
所要時間は同じ。運賃が100円ほど安い上に、滅多に使わない路線で、旅心がそそられる。
しかし快適だったのは東飯能から八王子まで。その先は休日のため、車内は阿鼻叫喚の辛い旅に。

しかもリュックに入れたのがいけなかったのか、カメラのシャーッターが動かなくなった。
全然ダメなら諦めもつくが、時々動くから始末が悪い。
説明書を読んでなかったことが悔やまれる

 京急線・汐入駅前

横須賀は卒倒しそうになるほど蒸し暑かった。赤道が近いせいか、日陰が全く無い街である。
どぶ板通りとアメリカ海軍の基地見物ほかが目的だったが、カメラが言うことを聞かず、いい写真が撮れなかった

まだまだ見たいものもそこそこに、3時間の滞在で横須賀から撤退。
帰りは京急横須賀中央駅から横浜に出て、湘南スカイライナーで池袋へ直行。池袋も雑踏していたので欲しかった本も探さず、早々に西武電車で退却した。

電車内で避暑はできなかった。車内は微風があるだけ、団扇でばたばた。電気、余ってるんだぜ
こんなことなら、猫額亭の水風呂に浸かっているほうがましだった。

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常套句

2011-08-05 | 床屋放談



惣菜屋の扉の奥は小食堂になっている。
この「一歩前へ」は、小さい文字を読めば、「がんばれ」や「絆」と同様に東北支援の常套句だが、「いらっしゃいませ」をイマ風に言い換えたとも受け取れる。

機を見るに便、..... じゃない、
敏。流石、繁盛するわけ、夕方には惣菜は売り切れだ。

それに引き換え米倉経団連会長は見かけどおりの因循姑息な古老である。
既得権にしがみ付いて見苦しい。住友化学なんか、原発超特急のチュウゴクへ行ってまえ。
まともな経営者なら、時代の空気を読み、一歩前を歩きたまえ。惣菜屋を見習いなさい。

古老は定例記者会見で、第2次補正予算の成立に関連し、「人心を一新し復興速度を上げることも重要だ」とさ。他にも、ああしてくれ、こうしてくれ、と他力本願、文句ばっかり。
一新しなければならないのは、経団連古老だろうに。

なお、これから先は小声で書きますが.......

   淑女は知らないかもしれません。
   この常套句は、駅構内階段下とか、公園隅の小屋半分にある、紳士専用部屋でよく見られるものです。
   そういえばこの惣菜店、おばば、おっ母さん、娘さんが仕切っているようでした。

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所さんのアロハ論

2011-08-05 | 先輩のお言葉

渋いアロハシャツを、えーと8枚かな、持っている。
上の写真の他に、派手なのを2枚持っている。

所・ジョージ先輩は100枚も持っていて「100枚しか」とはご謙遜が過ぎる。

はち切れそうに肥満したお役人が、ドハデなアロハシャツで勤務中のところを見た。
お役人はスーパークールビズを売る環境省の人。まるで真昼の悪夢だった。

普段からアロハな所さんのアロハ論は面白く、同感です。

    

実は森生は折角持っているアロハシャツを殆ど着てない。
それは、ダ・サイタマ西部山沿いの町では色柄が浮いてしまうから。
それに「林住記」の記事毎日更新に追われてちっともスローな生活をしてないから。

アロハ着て、湘南へ行きたい今日この頃だ。

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じとじとべたべた

2011-08-04 | 高麗便り


さっきまで、また雨が降っていた。
便座は尻と一緒に持ち上がり、扉は蹴らないと閉まらず、なめくじ艦隊は垂直に遊弋する始末である。

関東でも、あちこちでゲリラ豪雨があったようだ。
わが町は治安がよいのか、降っても大したことはなく、有難いことではある。

運動のため出歩こうとすると、降りだしそうになり、また諦める。これじゃ、戻り梅雨ではないかいな。
あれれ、とうとう70キロを超えてしまったじゃないか。まるで、なめくじじじいだわさ。

    ・・ 時により過ぐれば民の嘆きなり 八大龍王雨やめさせたまへ ・・
                                              
.........源 実朝

お願いしますよ、龍王さま。

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ひぐらし

2011-08-04 | 林住期

・・ 空蝉を並べこの世の手の湿り ・・

ようやく蝉が鳴きはじめた。

ミンミンジイジイと喧しいが、じじいはいつだって眠れるもんね。

ミ~ン眠ミンミ~ン、と。

それに、じじいは耳の中に、油ぜみを年中飼ってるわぃ。

この夏、朝夕、ひぐらしの声を聞かない。

・・ おおそうだ我こそその日暮らし哉 ・・

・・ 空蝉やはやくも輪廻転生す ・・


句は上から矢野千佳子さん、飛んて、桑畑信子さんのお作です。「季語別俳句歳時記・空蝉1」から拝借しました。
使いたい句がたくさんありますが、今回はとりあえずこれだけで失礼。

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そうだ九州へ行こう

2011-08-04 | 遠い雲

かの国の大事故のあと、九州新幹線開通のTVCMを見た。

沿線住民の大・大・大歓迎ったらない

有無を言わせず住民を立ち退かせた超特急では、いくら党中央が強制しても、こういう大歓迎はありえまい。

現役中、静岡駅で帰る「こだま」を待つ間、「ひかり」が通過する度、その凄さに腰を抜かした。
新幹線は姫路駅を通過するときが最高速度だとか。

このお嬢さんは姫路駅で大喜びだ

東北は余震が、関東と信州は直下型地震が怖い。1日夜、駿河湾を震源とする大きな地震があった。

そうだ、九州へ行こう、か。

こちらには、収束できないどころか被害が広がる一方の原発事故がある。
安全第一、油断大敵ですね。

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大鹿村騒動記

2011-08-03 | 拍手

「大鹿村騒動記」は面白かった。この映画は生きる哀しみや辛さを隠し味にした大人の喜劇だ。
曲者揃い豪華出演者の演技。愉快な粗筋と何気ない台詞。錦秋の山里。明るく侘しい音楽.....。
衣装、撮影、編集など全てが見事。今年の日本映画の大きな収穫になるだろう。

風祭善(原田芳雄)は鹿料理食堂をやっている。村歌舞伎の大看板で、商売より歌舞伎優先。
恋女房が親友・治と駆け落ちしても、離婚届に判を押さず、独り身をかこつ。
村はリニア新幹線で揉めているが、村歌舞伎には一致協力する。

盗った善の女房が呆けてしまい「手に負えないので返す」ために、尾羽打ち枯らした治が帰ってきた。
憎いけれど事件は20年も昔。二人への怒りは今ではかなり冷め、互いに反省もしている。ぎくしゃくしながら不思議な三角関係が成立する。
村民個人の事情は互いに何もかも知れわたり、互いに傷付けず役割を心得ている。

村に台風が襲来する。豪雨に見舞われたことを機に、物語は一挙にに急展開する。
村歌舞伎は豪華絢爛と上演され喝采を浴びた。急遽出演した女房は.......、それは映画をご覧下さいね。
祭りは終わり秋は深い。若者たちは村を出る。
森生は、村人たちと食堂見習い君のシアワセを、泣き笑いしながら願った。

・・・・・・ 仇も恨みも これまでこれまで ・・・・・・

森生は以前、原田芳雄を尖がっただけのアングラ俳優と誤解していた。
宮沢りえ主演の暖かい反戦映画
「父と暮らせば」で、巧いなぁ、とほとほと感心した俳優である。
映画では格好良かった原田は、映画封切りの舞台挨拶に病み衰えた姿で現れ、二日後に亡くなった。
惜しいことだが「大鹿村騒動記」で、人々の記憶に残る俳優になった。........ 合掌。

原田の盟友・故忌野清志郎の「太陽の当る場所」が胸を打った。

 

   ここで突然ですが、大鹿村は実在し、「日本で最も美しい村連合」に加入している。
   映画は、大鹿村に惚れ込んだ原田の企画により実現したらしい。集めた村の資料を大量に提供した由。
   こんなに魅力的に描かれた大鹿村は故原田芳雄に村民栄誉賞を贈るべきではないか。

   そして不肖森生はリニア新幹線に反対する薀恥庵先生のご意見に賛成します。
   東京大阪間が1時間になって、いいことがあるだろうか。同じ美しい村・福島県飯舘村を思い出してみよう。
   米倉経団連は歌舞伎を楽しむ余暇なぞ認めず、別の仕事を押し付けるはずだから。

始めの写真は「信州の観光・イベント情報」さまからお借りしました。

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ドコモの森

2011-08-02 | 歌の翼に




ドコモのTVCMは、素晴らしい。

森の木琴

これを考え出したヒトは偉い。
実際にこの装置を森に作ったヒトはもっと偉く、尊敬する。

主よ、人の望みの喜びよ

バッハの名曲は、大きな舞台でこんなに華麗に歌うこともできるけれど、深い森の中で木片を歌わせるとは!



ドコモのケータイは持っている。かんたんと言うけれど密林だった。
道に迷い、番号さえも忘れ、いまではお蔵入り。

でも木琴を聴いたら嬉しくなった。宣伝の片棒を担ぎますね。

これはいい。欲しいなぁ。

このCMのもとネタは「ピタゴラスィッチ」かも。
でも素晴らしいよ。

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投票率最低記録

2011-08-02 | 床屋放談


埼玉県知事選挙の投票率は全国の知事選で過去最低24.5%、と記録的な低さだった。
なにしろ3人いるはずの候補者の1人は、ポスターすら貼り出さなかった泡沫候補。
一人もわが町内へ選挙運動に来ないので、森生も選挙を忘れていたくらいだった。
現職上田知事への挑戦者は共産党の爺さま。原発が無い埼玉県で「原発ゼロ」がウリでは当選するわけがない。

選挙公報で現職が自慢する「やりました 私たちの実績と成果!上田県政2期8年」によると、

    1.行政改革日本一
    2.女性のチャレンジ支援

    4.医療・福祉の充実
    5.治安の回復
    6.今どき元気な埼玉県
    7.埼玉の教育改革は具体的

とあり、それぞれ具体的な成果が数字付きでルル書いてある。誠にご同慶の至り。だが......。

    3.地域にやさしい環境先進県

とは如何なものか。この項目の具体的な成果として、

      ・彩の国みどりの基金を設置
          過去30年で失った緑6500haを取り戻すプロジェクト

      ・水辺再生100プラン
          (どぶ川を清流に)

      ・住宅用太陽光発電の設置基数(累計)全国2位

としたそうで結構結構と、と言いたいところ。
だが待てよ。緑を取り戻すプロジェクトと水辺再生100プランはウソだ。
少なくともわが町で実際目にするところでは。

「緑を取り戻す」は「景観間伐」といいながら、「緑皆伐」であり、急な山肌に縦横に道路を切り開いたまま。
この辺は大雨が降らないからいいようなものの、豪雨になったら土砂崩壊の恐れがある。
「水辺再生」は高麗川の清流(ドブ川じゃないよ)を穿り返し、長い石垣を築き、カワセミや川魚を追放した。
それでいて「環境にやさしい環境先進県」とは笑わせる。


選挙運動中、朝日新聞に載った「1011年知事選 県政の《看板》」(7月12日朝刊)の見出しは、

      「達成」数値は強調  「不名誉な数値」には敏感、反論

だった。
前回知事選のときも、1期目の総括として、「批判者にはムキになって反論する」という意味のことが書いてあり、マニフェストの達成度を都内某有名大学の学生会議が低く採点したら、それまでの上機嫌が途端に不機嫌になった、と書いてあった、と記憶している。

上田知事と県議会との間に波風は立たない。上手くやっているようだ。それは必ずしも悪いことではない。
だが、県議にもいろいろある。相手を見極め、田中角栄もどきとは距離を保って欲しい。
もともと民主党から出ていたが、今ではすっかり自民党そのものであり、角栄もどきを喜ばせるムダ遣いがある。
秩父市蒔田の道路建設でも指摘したが、もしかするとご本人が角栄化しているのかもしれない。

まぁ3期目も、波風を立てず、議会とはうまくやるだろう。
だが、批判や反論を、笑顔の陰のあの暗い目で抑え込んでいては、茶坊主が増え県庁は必ず腐敗する。

選挙には圧勝した、部下の役人は上手く乗りこなせるし、議会は懐柔できると考えているのだろう。実際そうしているようだから。
当選確実のときの言葉、

      県民に大きな支持をいただいた。
      埼玉は日本の縮図として先導的なモデルになりうる。
      停滞している日本に風穴を開けられるよう、指導力を発揮したい。

上田知事を信任したのは得票率83%×投票率25%、つまり県民の21%しか。全然盛り上がらなかった知事選であり、実際は圧勝ではない。
ご自身を対象に制定した多選自粛条例に基づき、今期が最後の任期となった。
県民の残り79%の思いも大切にして下さいね。

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6年目

2011-08-01 | 林住期



気が付けば、「林住記」を書き始めて6年目に入っている。
阿呆陀羅経のように、結局同じ内容を繰り返してるので、6周目かな。
格好つけてるけど実は「本気出してる」つもりだし、毎日、胡麻は何にでもふりかけて食ってる。

だけど、まだまだいけるかなぁ...................。

ふぅ。

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